第9話…エピソード6…ポーランド攻め

第9話…エピソード6…ポーランド攻め


1371年3月下旬の日曜日…キエフ


チュメニを1月に出発してオルダバザール→ベルケサライ→キエフと


部隊を分散して移動した。


総勢でも2万に満たない軍勢だが、1,000名ずつの18部隊に分けた。


武器はすべて馬車に乗せ交易商人のていで進んだ。


各都市を通り過ぎる際も時間をずらせているから戦闘部隊とは思うまい。


トルコ弓と矢はベルケサライで調達し、機関砲と砲弾は分解して運んだ。


貴重なカービン銃と弾倉はチュメニで調達・補充したものと


アドルフが前から持っていたものを用いた。ベルケサライで二手に別れた。


一方はキエフからドニエプル川沿いにクラクフを攻める。もう一方は


アゾフから大型船に乗り、アゾフ海から黒海に出てキリアに上陸し、


シレト川上流右岸にあるモルドヴィア公国の首都スチャヴァを攻める。


★スチャヴァ…ルーマニア北東部の都市。


ブコビナ地方に位置し、14世紀から16世紀までモルドバ公国の首都が


置かれ、シュテファン大公の時代に交易の中心地として栄えた。


14世紀建造のスチャバ城、ブコビナ地方の伝統的な民家を再現した


野外村落博物館、ボグダン3世が建造した聖ゲオルゲ教会がある。


1371年3月下旬の月曜日…ドニエプル川の川船


キエフから川船に乗り、リューベック→チューロヴ→プリピヤと進み


ここで下りた。3,000名ずつの3部隊に別れ、それぞれ北部、中央部、


南部と攻めた。真っ先に戦闘を仕掛けたのは南の部隊である。事前に


偵察隊からハンガリー軍がクラクフに集合しているという情報があった。


アドルフはヴォリュンスキイに前もって拠点を築いておいた。


敵軍をここまで追って来させる作戦である。


南の部隊がルヴィヴに攻撃を仕掛けた。


クラクフに集合する予定の部隊は突然攻撃され、


応戦することも出来ずに逃げ去った。


深追いするなと命令しておいたので南の部隊はそこら


中を荒らしまわりクラクフに向かった。


北の部隊もばらばらとクラクフに向かう途中の敵兵を襲って撃破した。


もちろんそこら中を荒らしまわり、アドルフ軍がどこに居るか容易には


つかめないようにした。アドルフの中央部隊がクラクフに到着した。


機関砲を組み立て機関砲攻撃で敵を散々苦しめた挙げ句にアドルフは


突然兵を引いてヴォリュンスキイまで逃げ出した。


敵は最初混乱していたが、兵を立て直し、猛烈な勢いで追いかけてきた。


トルコ弓を用いて応戦し、被害を最小限に食い止めながら徐々に敵を


ヴォリュンスキイまでおびき寄せた。ハンガリー軍も後をついてきている。


アドルフ隊は砦上で敵を迎え撃った。


北の部隊と南の部隊は敵の背後に回り込み総攻撃した。


敵は総崩れになり、4万人の寄せ集め部隊はほぼ全滅した。


ラオシュ一世とその男系係累及び妻妾たちを捕えた。


ほぼ同時にモルドヴァ公たちを捕えたと報告が入った。


直ちにジョチ・ウルスに戦勝報告をした。


アドリアンからお褒めの言葉をいただき、


リトアニア・ポーランド王に叙せられた。


2万人の騎馬弓兵と、劉基りゅうき徐 達じょたつを部下として頂いた。


この2人をポーランドの内政長官と軍事長官に任命した。


年俸はそれぞれ金のインゴット200枚とした。


徐 達じょたつには2万人の騎馬弓兵を付けた。


アドルフはキエフをリトアニアの首都にしキエフに一旦赴任した。


1371年5月上旬の日曜日…キエフ宮殿


エルダ、アネック、ダーニャから連絡があり、


「子供が生まれた。名前を付けてくれ。」


エルダの子はアーキル男0歳、


アネックの子はアイダ女0歳、


ダーニャの子はタグリード女0歳


と名付けた。


朝食後以前雇われていた毛皮商人ヤイク36歳の店に挨拶に言った。


もちろん身元はジョチ・ウルスの専属交易商人として訪れた。


ヤイクとヤイクの息子ベルゼン16歳及びベルゼンの実母アイゼン29歳がいた。


後ろの扉から懐かしいエリザベトさん36歳が出てきた。


ヤイクたちは嫌そうな顔をして気まずそうにしていたが、


エリザベトさんは「良く来たね。出世したんだね。凄い。凄い。


アドルフは優秀だからね。出世すると思っていたよ。


ベルゼン、あんたもこれからは苛めるときは注意しないと逆にやられるよ。


3人がかりで苛めてやっと追い出せたんだからね。」


アドルフはエリザベトさんがそれ以上云うのを止めた。


ヤイクは痛いところをつかれ、激怒した。


エリザベトさんを殴る蹴るしたので、アドルフは初めて身分を明かし、


ヤイクを暴行罪で逮捕した。これ以上エリザベトさんをこの家に置いておけない。


アドルフがエリザベトさんを引き取り宮殿に連れ帰った。


ヤイクには金のインゴット10枚を支払って離縁状を書かせた。ヤイクに


雇われている手代見習いの男女が3人の虐待と賃金搾取を口々に訴えてくる。


話をもう一度一人一人からよく聞いて処分せねばならない。


ベルゼンとアイゼンの2人も逮捕した。児童虐待と窃盗の疑いだ。


1371年5月上旬の日曜日午後1時…キエフ宮殿


エリザベトさんを新たな側室として迎えることを皆に告げた。


エリザベトさんは大歓迎され迎え入れられた。


午前10時から2人の結婚式が始まり、今終わったところだ。


あれよあれよという間にヤイクと別れてアドルフと結婚する羽目に


なったエリザベトさん。さぞやびっくりしたことでしょう。


でもこれはアドルフが描いた絵に過ぎないのです。


貴女に対する恩返しと彼らに対する復讐はこれからです。


午前中に手代候補たちの事情聴取を行い、彼らたちの所業が明るみに出た。


給料は一回も支払われていない。


寝泊まりと食事だけは最低限のものをあてがっており、


その費用として10倍の金額を彼らの両親に請求していた。悪魔の所業である。


ヤイクとベルゼンを銃殺刑に処した。


アイゼンはアドルフの女奴隷の1人とした。


ひどい目にあっていた手代候補たちに未払い分の給料を支払い、


国に帰るかジョチ・ウルスの交易商人になるかを選ばせた。


全員後者を選んだ。エリザベトを寝室に誘い、薬酒と蜂蜜酒を呑みながら


アドルフはペルシャの詩人ルダキーの詩を朗読して貰った。


★現世の楽しみ…ルダキー「ペルシャの詩人の父」


黒い瞳の人たちと楽しく生きよ、楽しく


この世は風、そうだ、おとぎ話にすぎない


今の今を楽しもう


過ぎたことを思い出すな


私と、かのかぐわしいお下げ髪の女性


私と、かの月のかんばせの美女


他人にあたえ、自分も食べた人は幸せ


自分も食べず、他人にもあたえなかった人は不幸せ


愉快になろう、酒を飲んで、楽しもう


かの魅惑的な美女と接吻を交わそう


★終わり


2人はすっかり酔っ払い、互いに遠慮しなくなった。


アドルフにとっては初恋の相手。


子供の居ないエリザベトにとっては可愛い息子。


今日からは愛する夫でもある。


エリザベトはアドルフをふところに抱いて両乳首を交互に含ませ


舐めしゃぶらせた。夢中になってしゃぶりつくアドルフを眺めて


いると胸から湧き出てくる快感とあいまざった心からの多幸感が


エリザベトを覆い包む。


思わず天狗の鼻を両手で掴み、鋼鉄のような硬さ、23cm超の長さ、


反りくり返った天狗の鼻の凶悪さに驚きと恐怖とほんの少しの快楽


への期待を感じた。エリザベトはおずおずと両乳房で天狗の鼻を挟み込み、


こすりながら大きく口を開けて出来るだけくわえこみ、舐めしゃぶった。


アドルフもお返しにエリザベトの姫の蜜壺をジュルジュルと


舐めしゃぶっては吸い込み狼藉の限りを尽くしてからいよいよ


1,000回ピストンのコースに挑戦した。


エリザベトは150回のピストンで泣きが入り、あわててゴムの托子を


取り付け再度挑戦した。


今度はトンガリ帽子にゴムの托子がリズム良くトントンと当たり


軽い絶頂感がピストンごとに襲うようで何とか300回耐えられた。


しかし「ああ逝ぐ逝ぐ。もうこれ以上は無理だべ。おらには耐えられねえ。


また逝ぐわ!逝ぐ逝ぐ!」


とひっきりなしにおらびはじめた。笑いをこらえながら、


アドルフはたんたんとピストンし続ける。


「お願い、許して、もう止めて。また逝ぐわ!逝ぐ逝ぐ!わだす、


駄目になるべ。許じでぐで。おねげえだ。おめえも早く逝けよ」


「何時までやる気だ。このスケベやろう。


腰だけではなく両足で締め付けてやるべ。覚悟してろよ。ああ逝ぐ逝ぐ」


やっと1,000回ピストンし終わり、アドルフは埒を開けておしまいにした。


エリザベトは幸せな妊娠を得た。アドルフは知識と頭脳値が上昇した。


性力も上昇した。エリザベトは年齢が1つ若返った。


エリザベトは身体が軽くなった。


★おらぶ…叫ぶ、怒鳴る…西日本の方言


★西シベリアの征服に向けてノヴゴロドの進出④


同じような出来事が百五十年後にも記録された。


2人のノヴゴロドの軍事指揮者が、三千の軍隊を引き連れてウゴール人の


土地にやって来た。


またもや恐怖におとしいれながら、


「彼らは、多数の恐れおののくウゴールの人々、女、子供を捕まえた。


けれども、ウゴール人は「供献品を贈呈したい」と言って、


彼らを欺くことに成功した。


その間に、彼らは体制を整え、ヴァシリーの要塞を攻撃して、


八十人もの善良なノヴゴロドの貴族と勇士を殺した。


虐殺の声は菊に耐えなかった」。ここで貴族に言及されていることに注目したい。


ノヴゴロドによるザヴォロチェの植民化は、基本的には商業を目的とした都市


の有力者による私的な企てなのであった。


一部の貴族は、従者と戦士をまわりにはべらすことによって地位を築き、


あたかも特権的な土地所有者であるかのように振る舞い始め、


生まれ育った都市への利害を彼らは忘れつつあった。


★シベリアの地理的背景①


シベリアの広大な領域は、西から東へ三つの地域に分けることが出来る。


ウラル山脈から広大な大地が西シベリア平原へと下り、そこには大河オビ川と、


それと同じ程大きな支流のイルティシュ川が流れている。これらの川は、


アルタイ山脈の豊富な水を、北方の低い平原から亜北極圏へ、つまり


地面が永久に凍り、北極海の海面が一年のうち数カ月間氷で覆われている


地域へと運んでいる。オビ川とイルティシュ川は、ほとんど勾配が緩やかなため、


ゆっくりと流れている。多数の支流の分水嶺は低い。海への出口は、北の


氷によって遮蔽しゃへいされ、雪解けが始まると平原の広い範囲で


氾濫が生じるので、無数の湖と湿地が、西シベリアの特徴的な地貌となるのである。


北極圏の南には、コケと地衣類の泥炭湿地を交えたマツ、ヒマラヤスギ、カラマツ、


モミからなるやや希薄な森林植生が広がっている。


★アドルフ13歳

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