第2話 一人っ子、着せ替え人形

「新品の洋服が着られて、ひとりっ子は、いいなあ」


子供の時から、嫌になるほど友人や周りから聞かされた言葉。


一人っ子でも、着たいものを買ってくれる家もあるかもしれない、でも、両親ともに厳しい家は違いました。


母親は、女の子らしいフリルのついたスカートや可愛い洋服を私が小さい頃から、着させてました。


自我が目覚め始めると、私はパーカーやスカートよりスキニーのパンツが好きになり、スカートが、何よりも嫌いに。


中学生にあがるまで、厳しい両親には逆らえず、着せ替え人形のように、周りには羨ましがられ、自分は辛い気持ちを押し殺す、板挟みを味わいました。



中学生になり、母親からは「何でそんな、ラフな服着るの?せっかく女の子なんだから」と言われました。


でも、私は女の子である前に、私である事を選んだのです。


某夢の国のプリンセスのドレスには、大人になった今でも憧れますが(笑)




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