断チ切レヌ運命二抗イシ者タチ 他話
登場人物名一覧
26歳
誰に対しても態度がでかく、自信家で差別意識が強い
だが、それに見合った実力と正義心は持ち合わせてはいる
超高起動の立ち回りと洗練された攻撃手段の豊富さで制圧する
精圧力、殲滅力の高さは人類最強格
普段からガムをよく食べており、フーセンを膨らませている
女性トラブルが多く
カズのオッサンと呼んでいるが10年来の付き合いだという
25歳
口の悪い
暴力を振るわれることもあるため、その際は明確に怒りを示す
部下への指示や、上層部への連絡など大抵は
成瀬に武器を常に変更させ、最高効率を出させるサポーターとして立ち回る
普段から傍若無人な
個人戦闘能力は高く、他班であれば隊長にもなれる人材
29歳
班長をしているが、部下たちを道具のように使うため信頼度は低い
刃の大きなハルバードを使用し、基本的に突撃戦法を取る
一点突破と思い切りの良さが強く突破力は
趣味はボクシングで、相手を痛めつけるのに快感を覚えている
その為近接戦闘も得意である
31歳
実力の高い
空中戦を得意としており、本人もその役目を理解しているため
空にいる魔怪の際は大体駆けつける
空中で大ぶりな両手斧を振り回し
強烈な一撃を纏わり付くように叩きつける様から「
超絶級のグラマースタイルの持ち主で、
ギャンブル中毒ですべての給料をすっているため
定期的に部下に金を借りている(返す気はない)
39歳
優秀な
基本に忠実と言えばわかりやすく
アドリブやその場の対応という言葉が大嫌い
法律やルール、マナーにとても厳しい
基本的に堅物な性格であり、戦闘でも必殺技などを持ち合わせていない
どんな相手であれシンプルに追い詰めて倒しきる
スタミナがあり、サウナなどに数時間入るらしい
武器はトンファーを使用する
51歳
若くして政治家になり、現在では政府内でも発言力の高い政党の党首であり
同時にVHAのCEOを兼任している
厳格な性格で、打算的かつ結果主義
世間的にも知られた存在であり
彼を指示する派と反対する派が世論を騒がせている
息子の
Nは→後のキャラ演者が読む
※所々交代があるので注意してください。かなり大変です。
・
突如世界に現れた「
Variant Hunt Army通称
自衛隊や警察組織と違い、独立した権力を持つ
一般人や兵士育成学園機構卒業者の中で実力保有者が入隊することができる
・
2000年に突如現れた異形の生命体。
理由や目的は不明だが人類を脅かす存在。
現れた当初は世界でも数十体しか確認されなかったが、年々数を増やしている。
出現方法も繁殖方法などは不明となっている。
生物が
一部では神の使い等と
・
その素性、人員、目的一切が不明のテロ集団
突如、姿を現しては殺戮を行う事から市民から恐れられている
・松永製作所
兵員たちへ支給する武器の生産、修繕を行っている。
防衛隊への銃火器支給は行っておらず
近接武器に力を注いでおり
他にも工具や鉄製品を幅広く製造している。
役表
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断チ切レヌ運命二抗イシ者タチ
N→
記者会見を行うプレスルームにて
新たに政党を立ち上げ、その党首に就任し
彼は壇上にて取材陣を前に記者会見を行なっていた。
断続的なカメラフラッシュを見据えながらメモ用紙などを使う様子もなく
「私が新たにVHA長官へ就任となりました
朝刊や報道でもあった通り昨日起きた襲撃事件により、防衛隊副長官が殉職いたしました。
この事件における首謀者は既に特定されております。
彼らは自身を
これまでも人類に向けて敵対行動を繰り返しておりました。
しかしながら、ここで私は宣言させていただきます
我々
将来、テロリストが市民の平和を脅かす可能性は否定できません。
しかしながら、ご安心ください。
我々はそのような悪の組織を根から完全に断ち切ることを心に誓い、行動いたします。
報道は以上です」
N→
拍手や質問をせがむ記者の声が上がるがそれを意に返さずに歩きだした。
すぐに
部屋を出ると外には
護衛が
「長官、お疲れ様です
素晴らしい演説でした」
「世事はいい……これからのスケジュールを教えてくれ」
N→
手際よく最新のページを開くと内容を読み始めた。
「この後、14時00分より新党議員4名と本部内で会議
15時45分に本部より車で移動
16時10分、警察庁へ到着予定、こちらでは警察署長と会談
17時00分より警察庁を立ち国会議事堂に移動
17時15分頃より官房副長官や内務大臣との会議
19時20分、
20時50分頃、国会から車で移動
21時25分、
「わかった……ところで
「
「またゲームをしているのか」
「申し訳ございません
着いてくるように強く言ったのですが聞き入れず
後ほど厳重な注意をさせていただきます」
「着いてきているのならば問題ない
あいつに何を言おうが釈迦に説法だろう
移動の準備はできているのか?」
「既に手配をしております
それでは護送車にご案内いたします」
「わかった」
N→
施設内の駐車場着くと出迎えの班員たちが車の外で並んで待機していた。
だが普通の班とは違い
このように政府御要人が私兵として班を雇うケースが存在する。
後部のエリアはリムジンのような仕様になっており
中心にあるテーブルに足をかけながら携帯ゲーム機をいじる男がいた。
その男、
二人が入ってきたのを気にする様子もなく、スピーカーで音を出している。
「お、カズのおっさん
会見ちょうど今ラジオでやってたから聞いてたよ
すごいそれっぽいこと言ってんじゃん」
「そうか」
「あれどこまで本気で言ってたの?
政府が弾圧するだのなんだの?悪を許さないだのさ
すごい良い事ばかり言ってるみたいだけど
なんかカズのおっさんが言うと胡散臭く聞こえちゃうんだよね」
「報道のままだ
私たちは一切のテロ行為を許すつもりはない」
「うそうそー、そりゃそう答えるだろうけど
政党作ったのもあいつらが暴れてくれたおかげで成り上がったみたいなとこあるでしょ
なのに一方的に悪者扱いしちゃってさ
カズのおっさんはそういうとこズルいよね」
「
「構わない、こいつが無礼なのは昔からだ」
「そうそう、そういう事
「…申し訳ございませんでした」
「ところで最近あれと会ってんの?」
「誰のことだ?」
「息子いたでしょ、名前なんだったけか……
「しばらく会っていない」
「もう高校生だっけ?
どこ入ったの?」
「
「へ~あそこなんだ
ってことはもしかしたら後輩で入って来たりもするかもね」
「それがどうした?」
「嘘つきで思い出してさ
前見た時、なんか気に食わない目しててね
ずっとそれ覚えてんだよね」
「私がわざわざ時間を割いてまで会う必要はない」
「ふ~ん、仲悪いんだ
せっかくの一人息子なんだし可愛がってあげりゃいいのに
てかそもそもカズのおっさんと仲いい人なんか見た事なかったね」
「話は変わるが、
「勢力について…ですか?」
「情報の少ないテロ集団
規模、拠点、そしてその目的も一切が不明
一度に確認できた人員は10人が最大だった
だが、その程度の規模ではないだろう
確実にそれ以上の兵力を備えているのは間違いない」
「私は些か不明な点が多すぎるのではと考えていました
過去の歴史上もここまで足取りを掴めないテロ集団はいませんでした
勢力が拡大するまで野放しになっていた事がまるで意図的に隠されていたように感じます」
「奴らは犯罪者を雇って現場に派遣することが多い
捕まえた者たちを尋問しても何も情報は得られなかった」
「ですがそれでも情報がないというのは
まるで誰かが隠しているようにも思えてしまいます」
「政府内の裏の手……という事か?」
「はい」
「そういやさ
昨日襲われたって言ってたよね
僕を呼ばないからそうなるんだよ
結構危なかったんでしょ」
「急を要す事だったのだ
私が狙われることは予想していた
だが、危険を冒してでもやらねばならないことがあったのだ」
「それで結果はどうだったの?」
「成果は得た」
「へぇ~そりゃよかったね
どんな事話したか聞いたら答えてくれる?」
「……」
「だと思った
もう聞かないよ」
「確認できている中に危険視すべき手練れは居るのでしょうか?
小規模組織は中枢に必ず強力な戦力を持つことが多いです
その存在が相手となると我々兵員の交戦時の勝率が著しく変動します
それによっては対応策が変わると思われ……」
「何人いても関係ないよ
僕が全部倒せばいいんだろ?」
「もしも実力者が複数人いるとなれば厳しい戦いとなるだろう
それこそお前と同等、またはそれ以上の敵がいるかもしれない
「当然」
N→
それから数時間後
本部に戻り、
休憩所の中心にはベンチが複数置いてあり、そこに三人の兵員が座っていた。
その中の1人、
「ようやく帰ってきやがったか
今日は楽な遠足で楽しかったようだなァ」
「遠足ではなく護衛任務です
そこはお間違えの無いようにしていただけますでしょうか」
「ァア?下っ端が粋がってんじゃねぇぞ
俺ァ特等兵員だ!
上階級に舐めた態度とってるとぶっ飛ばすぞテメェ!」
N→
だが、それを制止するように
「
だが、実力は極めて優秀
侮るのは愚の骨頂」
「黙ってろ
その仏頂面が変わるまでぶん殴んぞ!」
「ここは素直に引き下がる方が賢明であろう
相手の実力も評価できぬようではそなたの株が下がる一方であるぞ」
「俺ァ株だの評価だの下らねぇもんは気にしてねぇんだ!
余計な世話だってのォ!!」
「アハハハ、大変な奴らに絡まれたねぇお嬢ちゃん」
N→
兵員とは思えないようなスタイルを持つ女性兵員
「な、なんですか…!?あまり触らないでいただきたいのですが……」
「可愛い顔して実は強いんだってねアナタ
いいじゃない、私は好きよ
今晩どう?特別に安くしておくわよ」
「な、なな!!何を言ってるんですか!!?
わ、わたしは女ですよ!!」
「ノープロブレム
性別なんて関係ないのよ、可愛いお嬢ちゃん」
「それと私はこれでも25歳です
そのような呼び方はやめてください!」
「テメェ!話終わってねぇのに割り込んで来るじゃねぇぞ
金がねぇ奴は身体でも売らねぇとしょうがねぇとはみっともねぇな!
アバズレ女ッ!」
「なにか文句あるの?さっきから偉そうによく言うわよね
モテないからって僻むのは見苦しいわよ、イキリ男」
「い、イキリっだとッ!!?テメェ……!!
せっかくの機会だ!ここで優劣つけてもいいんだぜ!」
「そんなもの一人でおやり
童貞でも上手く出来るわよ」
「調子乗ってるとぶっ殺すぞ!Fucking Bitch!」
「やってみなさいよ!チビ男!」
「何ともくだらぬ」
「ま~たこうなった……
「…ん、なんか言った?」
「え?聞いていなかったんですか?
私たちでは終息できません
この争いをどうにかしていただけませんか?」
「いつもこんなんだろ?好きにやらせておけばいいんじゃない」
「そうは言っても…
このままだとまた警備員が来て大事になりますよ」
「ほっといていいでしょ
もしなんかあったら3人ともぶっ飛ばしてやるからさ」
N→
その言葉を聞いた3人は怒りの矛先を
「上等じゃねぇかァ!おめぇみてぇな芋男に負けると思ってんのかァ!!?」
「モラハラ男は黙ってなさい!」
「その言葉……聞き捨てならぬな」
「あぁ…火に油を……だめだこりゃ」
N→
その瞬間、施設内に特殊なサイレンが鳴り響く。
普段のものとは違うサイレンの音を聞き、周りで争いを見物をしていた兵員たちが一斉にざわめきだす。
「アァ?ちっ…来やがったか」
「………」
「班長…この音は」
「わかってるよ」
N→
「ちっ…このタイミングで来やがるとはな…!だりぃ~なァ~~!」
「ボク、怖いなら来ないでいいのよ」
「誰が怖がってるだァ!?
むしろ待ってたんだよ俺はなァ!
テメェらと白黒つけれるからなァ!!」
「そのような邪な考えは任務に弊害をもたらすものであるぞ」
「黙れ
おい!!てめぇらァ!
今から出動だ!さっさと準備しやがれェ!」
N→
最後にわざわざ
「あぁいう威圧的な男は嫌よね
それじゃあ私たちも行くとしましょう
お嬢ちゃん、またね」
N→
持っていた缶コーヒーをゴミ箱に投げ捨てて部下へと電話をかけながら去っていく。
それに続くように
「私たちも行きますか?」
「んー、まぁ暇だし行こうか」
「かしこまりました、それでは直ちに装甲車を手配します」
「はいはい、いつも通り頼むよ」
N→
それから10分後
時刻は21時を過ぎた頃
少しして
武器コンテナを積み終わり全員が乗ったことを確認すると、装甲車が走りだした。
「クラスターなんていつぶりでしょう」
「さぁ?忘れた」
N→
クラスターとは、不規則に現れるA-Class以上と推測される
B-Class以下の
その為、今回のように特別アラームにより兵員に通知され一定以上の成果を収めた班のみが出動する形となる。
防衛隊が出動する際は政府内での申請などで対応が延滞することもあり
「確認されている
全てのクラス予想がAとなり、警戒されたりとの事です」
「ふ~ん」
「今回参入する班は
他3班が大型個体へと切り込むので私たちは最終防衛ラインを担当します」
「ふ~ん」
「ゲームを止めて一度聞いていただけませんか!」
N→
その瞬間、
「っ!!?」
「ゲームしてる最中なんだけど見てわかんない?」
「で、ですが!これは大事な作戦会議です!
せめて、この時だけは手を止めてください!」
「もう一度殴られたくなかったら黙っててくれないかな
そもそも作戦とか要らない
全部僕が倒せばいいだけなんだからさ」
「……」
「わかったら早く返して」
「……わかりました」
N→
ゲームをサッと奪うと
「そうそう、そうしておけばいいんだよ」
「………最低です」
「なんか言った?」
「いえ、なんでもないです」
N→
それからすぐに現場に到着したようで、装甲車が止まると班員は外に出ていく。
班員の他4人が装甲車から武器を一つずつ取り出していく。
多種多様な武器を地面へと突き刺し、その前に1人が並ぶように立った。
少しして
「なんて言ったっけ?Aが3体?」
「はい。それと少なくともB-Classが12体
その他、複数の小型の
「前の時こんな多かったっけ」
「記録によると前回のクラスターの際の1.4倍の規模になります」
「ふ~ん
で、誰がどれとやる気なの?」
N→
各々武器を装備しており、いつでも戦えるようだ。
「あの数、やりやすそうだな
俺があの群れをやる」
「じゃあ私はあの飛んでるのを狙いましょうかね」
「ならば残りの個体は我が戦わせてもらおう」
「じゃあ決まりだなァ!
てめぇらいくらなんでも負けんじゃねぇぞ!」
「どの口が言うのよ
アンタが負けそうになっても助けてあげやしないからね」
「アァン!!!!?
まずはテメェから片付けてからでもいいんだぜ!」
「無用な争いは控えるのだ」
「まぁいい!数ちょろまかすんじゃねぇぞ!」
N→
三人は各々で別の方角へと歩いていく。
それからすぐに大通りへ班ごと進んでいった
その大通りの先からはB-Classはあるであろうバッタの
しかし
「A-Class相当を個々に対応するようですが
あの三人なら勝てるでしょうか?」
「全然いけるでしょ」
「ちょうどそれぞれが得意分野の相手になりますね
話はさておき、私たちはあの2体を倒しましょう」
N→
だが
「う~ん……僕、パスで」
「やらないんですか?」
「んーなんか変な感じがしてね」
「変な感じと言いますと?」
「このクラスターって
急な集団行動の癖に
よくわからない連携をしてるんだよね」
「同時出現からの同時進行
確かに違和感を覚えます……ですが、それがどうかしたんですか?」
「特に根拠はないんだけど
なんか気持ち悪くてさ
ってことでパス
ってことで頼んだよ」
「かしこまりました」
N→
バッタの
「こちらお借りします」
「どーぞ」
「ありがとうございます」
N→
バッタが2体同時に攻撃を仕掛けてくる。
その突撃にぶつかり合うように
『
N→
二体の
対して
燕返しのように相手へと繰り出した斬撃は2体のバッタを正面から両断する。
激しい血しぶきが上がるが、一瞬で後方へと飛び下がるとその血から逃れた。
「撃破完了しました
この後はこのエリアの防衛となりますが
班長はどうしますか?」
「そうだな~ゲームでもしてる
気が向いたら手伝ってあげるから頑張ってね」
「了解しました
それでは一時散開、各自警戒を怠らないでください」
N→
「………なんだろね、この気分」
N→
その頃、
「へッ!ちょうどいい状況じゃねぇかァ
こんなに潰すもんあったらボルテージも上がるってもんだなァ!
いくぜェッ!!テメェらはいつも通り、援護だ!」
N→
刃は大剣のように大きく、持ち手には滑り止めであろうグリップ部分がある特殊な武器であった。
「いくら雑魚が群がろうが…ここは俺様の
N→
それをまるで踏みつぶすかのように
「どけどけどけどけどけーッ!!!
邪魔アァーーーッ!
邪魔ッ!!邪魔ッ!邪魔ッ!!邪魔ッ!
テメェもッ!テメェもッ!
邪魔なんだよォーーーッ!!
N→
その突進に合わせるように
部下たちは
それを信頼してか
「そろそろ親玉かッ!!
いくぜぇっ!!!」
N→
主に一点突破力が高く、短気な性格から来る思い切りの良さも群を抜いている。
その為、今回のような集団で来る相手に対しては正面から壊滅的なダメージを与えられるのだ。
そのような対集団相手に突撃をしながら足を止めるまでの間
女王蟻は
だが顎が当たる直前、
顎の範囲から外れ
「ここは俺の通り道だ!!道を開けやがれェッ!!!」
『ロード・オブ・トライデントダウンッッ!!!』
N→
それを受けた
甲高い鳴き声を上げるが、それでも
更に
「おらッ!おらッ!
おら!おら!おら!おら!おらァッ!!!!」
N→
そのまま突進が止まるころには身体の全体が切り刻まれていった。
身体中の血を出しながら最後に小さな呻き声を出すとゆっくりと事切れる。
女王蟻の
「よっしゃーーーッ!見たかァ!!これが俺様の実力だってなァ!!!」
N→
残る
「さて、俺の仕事は終わったぜ
他の奴らはどうなってんだろなァ!まぁ俺の勝ちは間違いねぇだろうがな!!」
N→
同時刻、
「あんな高いところにいるなんて
臆病な子なのね
さぁ~てぇ~~
どう虐めてあげましょうかねぇ」
N→
矢を置く場所である先端に
背中にリュックのようなものを背負い、腰には何かの装置を付けていた。
「それじゃあ…いつでもいいわよ」
N→
部下の一人が3カウントを行う。
「GO!!!」
N→
空中で太ももに装備していたハンドアックスを両手に携え、真っ先に
「近くで見ると綺麗な羽なのね~
全部捥いであ・げ・るッ!!」
N→
そしてその遠心力を利用し、
「まずは…その翼からそぎ落としていくわよ!」
『サークル・スラッシュ!』
N→
空中へと飛び上がり、相手に空中戦を仕掛けることができる珍しい兵員であり
敵を空中で纏わりつき雷の如く強烈な技を身体全体へと与えていくところを
そのような空中に浮かんでいるような相手や、高さのある敵に対して
その間のみ「極地」を発動させることができるのであった。
「どんどんと毟り取られていって…!
なんて惨めなの!でも大丈夫よ
私が最後まで付き合ってあげるから!」
N→
翼を失い、次第に重力の赴くまま落下していく。
それに合わせて
「さぁ…第2ラウンドよ!」
N→
今度は
足を少しずつ落としていき、その後は関節を徐々に徐々に切り落としていく。
「っ…うるさいわね!いい子にしてなさい!」
N→
首へ向かうように回転の軸を変え一撃を浴びせる。
声帯であろう箇所を斬られた
「さて…そろそろ地上よ!気を付けなさいね!」
N→
それによって空気抵抗を強くし、風の流れのままゆっくりと滑空した。
対して羽を失い、大きな体重を持った
強い衝撃を受けた
震えるように小刻みに揺れる
「もう限界?早いわねぇ…それじゃそろそろ逝かせてあげる」
N→
片手斧を一つ腰に取り付け、もう一つの斧を使って連続で首を刈り取る。
「帰りにシャワーでも浴びていかないと…ね」
N→
それから少し時間は戻り
落ち着いた様子でゆっくりと近づいていく。
「諸君ら、一時後方にて待機せよ
合図を我が送ったのち、一斉に攻撃を開始するのだ
ゆくぞ…」
N→
トンファーの大きな打撃面を敵に向けて構える。
亀の
表面の甲羅にある硬質外殻が煌びやかに光っており、
「フゥンッ!!!!」
N→
強い一撃を甲羅にぶつける。
しかし、その甲羅には傷が入らず攻撃が弾かれている。
「効かぬか…だが、無敵というわけではあるまい…!
ぬん!!フゥッ!!!ぬぉぉぉぉっ!!!」
N→
何度も何度も同じ個所へと攻撃を続ける。
弾かれても尚、その攻撃を止めることはない。
「ふぅッ!!ぬっ!!どォらァ!!」
N→
その時、ピシッと音が鳴った。
トンファーで叩いていた甲羅の個所からゆっくりとヒビが入っていったのだ。
その箇所に連続で攻撃を振るっていくと、亀の
「主ら!攻撃開始ッ!!!」
N→
部下たちは全員打撃武器を使って一斉に攻撃を開始した。
その攻撃は甲羅に弾かれていくが、
「もう少しだ!主ら!!攻撃を続けよ!!」
N→
甲羅全体に細かなヒビが入ると、勢いよく甲羅が崩れていった。
核となる部分を壊したらしく、中から亀の中身が姿を現わす。
亀の
だが、その一撃を
「効かぬ!!」
N→
技を持たず特殊な戦い方をするわけでもない。
だが、彼の性格は堅物であり基本に忠実。
相手をじわじわと追い詰めて倒していくその戦い方に合わせるように
それにより、
相手の弱点を瞬時に見抜き、そこへ集中的に攻撃をする。
それにより数々の
部下たちがそのまま攻撃を続けていると、
「我らの勝利である!一同退避
他班と合流し、指示を仰ぐぞ!」
N→
そうして3体の
「俺が一番敵をぶっ殺したんぜ!
どう考えても今日は俺の勝ちだろうがよォ!アァ!?」
「私がこの中で誰よりも早く敵を倒してるのよ
ただの雑魚を倒したぐらいで威張るなんて単細胞よねぇ」
「んだと!!?
てめぇは一匹しか倒してねぇだろうが!
あんなの俺でも倒せたっての!」
「主の武器では空中にいる
「黙れ
ってかテメェが時間も数もベケなんだからなァ!?」
「何を以て勝利とするかは見解が分かれるところであるぞ」
「アンタ、そうやっていつもはぐらかすけど
あんな鈍間なの倒すぐらい私でも
「仮説の話など愚の骨頂」
「なんですって…?」
「いい加減にしてください!!
班長会議をそろそろ始めたいのですが!」
「ァあ!?ガキが口出すんじゃねぇぞ!」
「今回の任務の指揮権は
班長が不在の際は副班長が指揮を執ることが規則です
なので私の発言は上の発言と同義
兵員ならば指揮系統を遵守してください」
「なっ!?……ちっ!わーったよ
話を初めてくれ」
「あら…意外、一本取られたわね」
「……」
「クラスターの元になったA-Class相当の
なので各班ごとに区域を指定されておりますので移動しながら
その際なにかありましたら緊急無線番号にお願いします」
「はいはい」
「なにか他にご質問ございますか?」
「私はないわ」
「右に同じく」
「俺もねぇよ
じゃあもう用ねぇだろ?
俺ァ先行くからな」
N→
その様子はどこか苛立ちを抑えているようで、普段の様子とは違う。
「お嬢ちゃんに言い負けたのが悔しいみたいね
ほんといい気味
意外とハッキリ言える子なのね
見直したわ」
「事実を申し上げただけです
それでは失礼します」
N→
「あの子、班長にでもなればいいのに
勿体ないわよね
「
「でしょうね
どうしてあんなのに着いていくんだか
私には理解できないわ」
N→
そうしていると
「おいおい!どうなってんだこりゃ!!?」
「なに?急に…?」
N→
咆哮が辺りに響く。
先ほど倒されたはずの
「な、なんで!?さっき間違いなくやったでしょ…!?
首を落としたはず…なんで…!?」
N→
先ほど倒した
だが、羽や他の部位に傷が残っているところを見るに先ほどと同一個体なのは間違いないだろう。
「まずいな…ここは陣地内であるぞ!」
「ちくしょ…ッ!やるっきゃねぇだろがァ!
いくぜェ……!!!!」
N→
その時、隣を勢いよく走って通り過ぎる男がいた。
「3体か……」
N→
そして3体を同時に1閃。
一瞬で首を切り落とし、同時に
「よっし…全部倒した
さっきの勝負、僕の勝ちね」
「は、はァッ!?馬鹿か!?
ありゃ俺らがかなり追い詰めてたんだろうが!
テメェはただ手柄パクっただけだろうがァ!?」
「じゃあ最後まで倒せばいいだろ
負け犬の遠吠えだよ」
「誰が負け犬だァ!!?」
「よすのだ
今は引き下がるしかあるまい…」
「はアァ!?このまま引き下がれってか!?
っておい!待ちやがれ
逃げる気かァ!!?」
「ゲーム一旦止めてきたんだから戻るだけだよ
勝ってる試合に逃げるわけないだろバーカ」
N→
その時、
「あれってカズのおっさんの車…?
なんでこんなところに来てんだ?」
N→
建物づたいに飛びながら移動してきた
「カズのおっさん
なんでこんなところに居んの?
大した護衛もなしじゃ物騒でしょ」
「……クラスター対処。見事だったぞ」
「あんなん楽勝だよ
ってかそっから見てたんだ」
「妙だとは思わないか?」
「何が?クラスターなんてこんなもんでしょ」
「………」
「…やっぱカズのおっさんも感じるんだ
でも、僕はなんか変だなとしかわかってないよ」
「あれを見るのだ」
N→
「あれって言われてもな
…ただの死骸だとしか」
「先ほど他の兵員が付けた傷をよく見てみろ」
「んーーーあ?
なんだあれ」
N→
先ほど
黄色いブヨブヨとした謎の固形物がこびりついていた。
それはまるで接着剤のように部位同士を繋げており、ある程度の弾力があるように見える。
「なにあのキショいの」
「一つの仮説が議論として挙がってきている
「
あんなのとどういう関係があるって?」
「私の行った会談に合わせてのクラスター
他にも
いくつかの
なにか因果関係があるように思えよう」
「でもそれはないって結論づけたんじゃなかったっけ」
「私の予想にはなるが
「ちょっとタイム」
N→
「さっきから盗み聞きなんて趣味悪いよ」
N→
その言葉を聞いて3人の黒ローブを羽織った者たちが建物の影から出てきた。
表情はローブを羽織っており見えないがこちらの様子を伺っており
暗殺に特化している刺突武器を持ちながら囲うように距離を詰めている。
「で、お前ら
こんなところまで来るなんて仕事熱心だな」
「よくぞ気づいたものだ……
「隠れてたつもりだったんだ」
「ふふ、傲慢な男だな
噂に違わぬ豪胆さ
故に惜しい、ここで殺さねばならないとは
…貴様ならば我ら
「ふ~ん
入ったらなんかメリットがあるの?」
「総てだ…!
欲しいものを望むままに手に入れればいい」
「どんな者を倒せる力であろうとも……」
「どんな欲であろうとも……」
「叶えることができるであろう」
「そうなんだ、へぇ~」
「どうだ?我らの仲間になるというならば―――」
「聞いた限りだと興味をそそられないな」
「なんだと…?」
「お前らって人類を滅ぼす気なんだろ?」
「それこそが我ら
「悪いけどそんなくだらない事に興味ないんだよね
それぐらいだったらゲームしてる方が楽しいし」
「貴様ッ!我らの理念を愚弄するかッつ!!」
「寄せ…このような下賤な輩を引き入れようとするのが間違いだったのだ
我らは当初の目的を果たすとしよう」
「了解」
「そうだな、そうしよう…」
「その目的というのが私の抹殺というわけか」
「そういう事だな
言っておくが逃げようとしても無駄だぞ」
「カズのおっさん、逃げなくていいよ
そこにいてくれた方が楽だから
ゆっくり見物でもしてて」
「そうさせてもらおう」
「あ、そうだ
こいつらの処分はどうすんの?」
「好きにしろ」
「はいはい」
N→
三人は距離を離したままひっそりと作戦を練り始めた。
「相手は
侮るのは非常に危険だ
だが二人でかかればあの
その間に私が目標を抹殺する」
「ならば俺が
「目標の始末さえ達成すればよい
「総てはカードの描くままに!!」
「作戦会議は終わり?」
N→
刺客らは一斉に攻撃を仕掛ける。
刺客B、Cが同時に斜めから刺突を繰り出し、その後ろに続くように刺客Aも走りだした。
確実に仕留められるであろう間合いに入った。
だがその瞬間、二人は勢いよく吹き飛ばされる。
「おわっつ!!?」
「うぐっ!!!」
N→
いつの間にか振られていた
だが作戦通りと言わんばかりに刺客Aは
「その命貰い受ける!!!」
「作戦わかりやすすぎ」
N→
刺客Aは気がつくとB,Cらと同じように後方へと吹き飛ばされていた。
こちらが攻撃するよりも先に一瞬で懐へと忍び込まれ、強烈な蹴りを受けていたのだ。
「な…何が起きたのだ……」
「お前ら弱すぎじゃない?
ホントにこの面子で勝てると思ってきたわけ?」
「あの距離を詰めるまで一瞬すぎだろ…!?
俺らの連携は悪くなかったはずだ…」
「狼狽えるな!
奴は
だが所詮人間の領域を出ない…!」
「ほら、早く来なって
言っておくけどさ
お前らカズのおっさん狙えるほど余裕ないからね」
「目標が逃げる様子はないようだ…
我ら3人で先に
「敵の話を鵜呑みにするのは愚かだろうが
その方がよさそうだな」
「よかろう…ならば三方向に囲むのだ
誰か1人の攻撃が一撃でも当たればよい」
N→
刺客たちは
「正面切ってじゃ無理だから囲って攻めるね
まぁ、いい作戦なんじゃない
相手が僕じゃなかったら完璧だったね」
「大口を叩いていられるのも今のうちだ」
「最後に再び聞こう…我らの元に下る気はあるか?」
「ないね」
「愚かな……」
N→
三人は同時に刺突を繰り出す。
確実に当たるであろう三方向からの連続攻撃。
だが、それは
連続で繰り出されている刺突を華麗に躱し
一瞬で三人が狙っている部位を見抜くと
その一振りで三人の攻撃は弾かれ、片方の武器を吹き飛ばされる。
「な、なぜ当たらぬ!?」
「お前ら連携するの初めてでしょ
3人とも、馬鹿の一つ覚えみたいに急所だけ狙うなんてさ
センスなさすぎ」
「貴様…!!?私の攻撃は死角からだ…
どうやって……一度もこちらを見ていなかったはず…」
「悪いけど僕はそういう次元に居ないんだよね
たかが子犬3匹が囲っても虎は狩れないでしょ
それと同じ」
N→
先ほどの
突破力、空中戦闘、耐久力
これらは
だがそのスコアは全て
歴代最強の兵員であり、模擬戦でも無敗の男
3人は自分の得意とする戦場のみで「極地」を発動させることができる云わば「未完成の極地」を習得している。
だが
云わば完成された「極地」であった。
この領域にまで達することができた人物はこの世で
「そろそろ終わっていい?
ゲームやりたくなってきちゃったんだよね」
「ぐっ……!まさか、これほどとは…!」
「仕方があるまい……アレを使うとしよう」
「な、なんだって……アレをっ!?」
「今更何を怖気づいている…貴様も既に
「うっ………そ、そうだった……な
わかった……やろう」
「我ら親愛なる使徒は、かの者に命を捧げたまう」
「この命を以て、その神勅に答えまする」
「総ては破滅の
N→
刺客たちはポケットから小瓶を取り出す。
「なに?毒で自殺でもする気?」
N→
それを口にいれ一気に噛み砕いた。
その瞬間、三人は絶叫をあげながら苦しみ始める。
「ぐっ……ぐわああぁぁぁぁああっつ!!!」
「うぅううつっつああがっがががが!!!」
「ああああぁぁあっ!!す、すばらしい!!!」
「なに?」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「はぁぁあああっつ!!」
「こ、これが……この力が……!!」
「
「はぁ?誰に向かって言ってんの」
「あの様子、ただ事ではない」
「視りゃわかるよ」
N→
刺客たちが悶えているが、徐々に落ち着きを取り戻すとゆっくりと顔をあげる。
その瞳はうすい黄緑色に変貌しており、カラーコンタクトを入れたような色になっていた。
「あの目…………まさか?」
「…で、それは何が起きたわけ?」
「これは…我らの信仰の証だ……」
「狂信者っていうんだっけか
信仰だのなんだのって…普通に話してくれない?
全く意味わかんないんだよね」
「説明をしたとて貴様には理解できぬであろう…これこそが人を超えた力だ…!」
「あっそ、それで勝てるならかかってきたら?」
N→
刺客らは同時に
「っ‥‥さっきより力が増した…?」
N→
「どうだ…!これこそが…神の
恐れおののいたか!?」
「そうか?ただ力がちょっと上がっただけだろ
それのどこが神なの?」
「つくづく愚かな男だ…ここで死ぬことが貴様への断罪となるであろう
だが死ぬのは一瞬だ…我らが神ガ形へその罪を悔い――――」
「はぁ……わかったわかった
もういいからさ
早く本気で来いって」
「いいだろう!死ねぇ!!!!」
「はぁああっつ!!」
「さらばだ!
N→
刺客らが一斉に踏み込み、各々が
「さっきも言っただろ
芸がない奴らだな」
N→
『
「はぁぁぁぁあぁあああッ!!!」
N→
大ぶりな剣から出せるスピードとは思えないような連撃は刺客らの反応速度を大きく超えており、攻撃を喰らい終わるまでその一撃を感知できなかった。
「うっ…な、なんだ…今のは……」
「お、俺…らは……どうなった……んだ」
「こ……これほど…とは……計算外…だ」
N→
刺客らは一斉に倒れる。
先ほどの連撃を受けて3人の四肢のほとんどが断たれていた。
「ぐあああぁぁぁっつ!!」
「い、痛ぇえええ!!」
「ぁあああああっ!!」
N→
後から来る痛みに苦しみながら地面に崩れ落ちる3人。
刃先を一人の首元に向けながら
「カズのおっさん
こいつらどうすんの?尋問したりする?」
「わ、我らは……何も答えぬぞ…!」
「良かろう…我々に有益と思える情報を提供した者は命を保証しよう
答えるものはいるか?」
「そんな脅し文句で答えるわけが…なかろう」
「お、俺は……し、しに…死にたくない!!」
「何を言っておるのだ!我らは既に命を捧げた身!」
「だからと言って実際に死ぬのとは違ぇんだよ!!
お!俺は…!すべて話します!!」
「だってさ、他の二人は?」
「貴様ッ!!我らを裏切るというのか!
許されぬぞ!!!貴様もわかっているだろう!!」
「お、俺だけ!!
俺だけは助けてくださいッ!!
お願いします!!!」
「情報次第だ」
「な、なんだと…貴様ッ!何か一つでも情報を与えてみろ!
この場で殺し―――」
「今、お前の喋る番じゃないだろ」
「ぎゃあああああっつ!!」
N→
その一撃は刺客Cの足を更に太ももの中央ぐらいまでの短さに切断する。
「ああぁぁぁっ!こ、こんな事で…我らは屈しない!!」
「だから喋んなって言ってんだろ」
「あぎゃあっつ!!!」
N→
刺客Cの腹部に
血が激しく吹き出し、痛みに耐えきれず暴れ出すが
そしてその様子をまるで死にかけの虫を見るような冷ややかな目で見続けている。
「あ……悪魔か……貴様は…」
「神だったり悪魔だったり…どっち信じてるわけ?」
「な、なにを…答えれば…た、た、助けてくれるんですか?」
「
その人数はどの程度いるのだ」
「わ……わたしが知ってる限りでは…」
「だ!!だまれ!!何も答えては――」
「お前が黙れ」
「がああぁぁぁ!!」
N→
再び
「あんまりうるさいと次は首にするからな」
「ぁぁぁぁぁぁ!!
ふっ…ふふ……ふふふふふふふふふ」
「え、なに?なんで笑ってんの気持ち悪っ」
「やはり…我らは……間違っていなかった」
「どういうことだ」
「貴様のような……種族は…やはり下賤そのもの……
生まれるべきではなかったのだ……」
「僕が汚いって?
そりゃ光栄だな
清く正しく真っ当に生きるなんて真っ平ゴメンだからね」
「…ふふふ、
光あらん事を……正しき道は……最終の――」
N→
その言葉を言い終わるや否や刺客たちは一斉に苦しみだした。
「うがああああ!!」
「ぐっああああぁあ!!ま、ま…お待ちを…そ、そんなつもりでは!!」
「ふふふっ!!あははははは!!
地獄で……待っているぞ!
……
N→
途端に刺客たちの身体がまるで氷が解けるように崩れていく。
「なに…これ?」
「……これは」
「カズ!!離れろ!!」
「ぐっ!!!」
N→
死体は最後に小規模の爆発を起こし、死体をバラバラの状態に破損させた。
「口封じ…させたというところか」
「どういうこと?カズのおっさん
もしかしてだけど、なんか知ってるだろ?」
「何のことだ?」
「こっちが聞きたいんだけど…まぁいいや
カズのおっさんは秘匿主義だしね
わかった。僕は僕の仕事をするよ」
「答えることはできない
すまないな」
「いいよ、後の事は僕と
カズのおっさんは安全なところ行っててよ」
「頼むぞ
N→
「
「はい、ただちに」
N→
「
「そうだね~
こんなに尻尾が掴めないなんて面倒くさい」
「勝てる自信がありませんか?」
「まさか…」
N→
「言ったろ?全部僕がぶっ潰す」
N→
今回のクラスターは民間人の犠牲もなく
世間に報道され再び
突如世界に現れた「
自衛隊や警察組織と違い、独立した権力を持つ。
一般人や兵士育成学園機構卒業者の中で実力保有者が入隊することができる。
そんな彼ら
その兵員の中でも特に優れた実力を持っている
彼らはこれからも戦いの最中に切り込み続ける。
それとも人類が滅ぶのが先か
破滅の
全てが決するであろう。
断ち切れぬ運命に抗いし者たち
彼らの戦いは命尽き果てるまで終わらない。
断チ切レヌ運命二抗イシ者タチ 完
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・アドリブ演技に関して
この台本はアドリブを入れる事を前提として書いています
なので演者様方の判断で挟んで頂いて構いません
是非素晴らしい演技にアクセントをつけてください
しかし作風に合わないものはご遠慮ください
・性別変更や比率に関して
作者はあまり好ましくは思っていませんがある程度ならば可とします
そのある程度の境界線は他の演者様たちとの話し合いに委ねます
・特殊なものについて
台本を演じる際に読み込まないで演じる行為や
言語を変える、明らかに台本無視と取れる
特殊な行為をするものは認めていません
流石に読み込んで普通に演技してください
多分そうじゃないとこの台本は演じれないです
二次創作等、商権利用問題のある場合、質問や不明点ございましたら
作者のTwitter
https://twitter.com/kaguratizakura
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