最終話(うらら視点)
「耕平くん!!」と私は勢いよくドアを開けた──。
早く耕平くんとたくさんして、私のものにしなきゃ……。
「え……」
しかし、私はその場で驚愕する。
「え……」
私の目からは涙が一滴流れ、その場で両膝をつける。
なんで、なんで……。
「ふふ、やっときたぁ……待ちくたびれて耕平くんとしちゃったよぉ〜ねぇ、なんで耕平くん勃たないんだろ〜」
そこには虚ろな目で裸の桜さんがいた。
いや、そんなことなんてどうでもいい……。
そして、そこには耕平くんが裸で身体中が血だらけで倒れていた。
耕平……くん?
嘘だよね?
心臓の音がうるさい。
心臓が苦しい。
なんなんだ、この変な気持ちは。
「あ〜うらら先輩も耕平くんとしたいの〜でもね、今日の耕平くんおかしいんだよ」
そういいながら、耕平くんの上から立ち上がり私に近づいてくる桜さん。
怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。
身体が動かない。
こんな経験初めてだ。
この私が……桜さん……に?
「今日は耕平くんの調子悪いし、私たちでしよ❤️。ほら、前に病院で──」
そう言うと桜さんは私に舌を入れて熱くキスをする。
気持ちよかった。
脳が真っ白になり溶けそうだった。
全てがどうでも良くなった。
熱くなり濡れる下半身──。
耕平くん……耕平くん、耕平くん……。
全て、元の形に戻せたはずなのに……またこの子は私の邪魔を──。
せっかく、後輩くんを捨てれば全てが終わったのに……なんで──。
「完全にメス顔……顔、鼻水と涙が気持ち悪いですよ」
そう言いながら、私の顔を舐める桜さん。
「え、え……」
なんで……こんなに気持ちがいいの。
今までで一番気持ちがいいのかもしれない。
身体が桜さんを欲しがっている。
「ねぇ、うらら先輩……?」
「……」
もうどうでもいい。
ただこの時間が続けば。
「無視ですか……あ〜あ、なら、耕平くんと……」
「待って……それだけは──」
そして、私は制服を脱ぎ裸になる。
「私として下さい」
そう言いながら土下座をした──。
「お漏らししてるんだけど〜。おもしろ〜。耕平くん、ごめんね。今日はこの子とすることにしたの〜。うらら先輩、最後まで壊れないでね」
そうニッコリと笑顔で言う桜さんは私に見えた。
そうか……これが私……。
この時悟った。
きっとどっかのタイミングで私は私をやめ、桜さんが私になっていたことを──。
おかしな話だ……ほんとに。
その後は私は桜さんとした。
どんどんと敏感になり、どんどんと感じやすくなった。
どんなにイってもイき続けた──。
あ〜、身体まで壊れちゃった……。
セックスしたい、セックスしたい、セックスしたい、セックスしたい、セックスしたい。
あれ? どんな感覚だったっけ?
あ〜そうだ、後輩くんで試してみればいいんだ。
○
次の日の朝──。
セックスしたい、セックスしたい、セックスしたい。
ただそれだけを考えて私は学校へ行き、後輩くんのクラスへ行き、自分の席に座っている後輩くんを──。
バタンっ──。
押し倒した──。
セックスしたい、セックスしたい、セックスしたい。
「うらら先輩……?」
その光景に周りは私たちを見る。
余計……みんなが見てると余計興奮する──///。
濡れる下半身。
「後輩くん……私、間違ってたぁ〜私は別に耕平くんと後輩くんも好きじゃないんだぁ〜ほんとはただセックスがしたいだけなんだぁ〜」
その後は私は後輩くんと耕平くんの教室でした。
あ〜私が後輩くんとしなければ、こんなことにならなかったのに……ごめんね……耕平くん……でも……もう、やめられない。
私はあなたよりセックスが大好き!!
─────────エンド───────────
───────────────────────
【告知】
次回、桜ルートやります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます