第二十一話
俺と桜はうららの前でした。
その後、俺はうららの方を向くと──。
うららは目から涙を流し、口からヨダレを垂らしながらこちらを強く睨んでいる。
「はぁはぁ……耕平くん……私としよ……ほら、私の方がその子より身体いいよ……」
そんなのはわかっている……でも、ここでしたら負けだ。
俺はニヤリと笑い。
「お前の身体は汚ねぇよ……翔太としまくってよ。俺としたい?」
俺はうららに近づいて、うららの顎を右手で掴んだ。
やっぱり、うららは綺麗な顔をしている……なんで俺がこんな美少女と付き合えたのか分からないほどにだ。
そう考えると、翔太とお似合いと言えるだろう。
「耕平くん……私、耕平くんのことが……大好き、愛してる。もう、耕平くんがいれば何もいらない……だから、しよ……」
徐々に壊れていくうららに俺は恐怖心を覚えた。
当然だ。
なんせ、うららは俺の……彼女だ。
俺の目からは涙が流れる──。
悔しい。こんなうららにしてしまったことを。
俺がもっと早くに翔太との現場を見ていれば……状況は変わったかもしれない。
すべて、翔太が悪いんだ。
ごめんよ、うらら……翔太に復讐するためだ。
もう少し、壊れてくれ。
俺はキスをした。
「え……私としてくれるの!!」
嬉しそうな顔をするうらら。
その姿を見てほんとに翔太が憎い。
俺は笑いながら。
「何がするだよ? 俺には……こいつがいるんだから。俺はお前とは違うんだよ……俺は一人しか抱かないんだよ」
そう言いながら、俺は桜を抱きしめた。
その姿にうららは桜を睨みつけ──。
「呪ってやる……呪ってやる……お前が私から耕平くんを奪ったことを呪ってやる……」と泣きながら言った。
その姿はいつもの華やかなうららからは、遠い姿だった。
俺がずっとしている最中も泣いていたからか、かなり目の周りが赤くなってたら。
「こわい……」とボソッと小声で呟いた桜に俺は、「大丈夫……俺が守るから」と言い、俺はもう一度、うららの顎を右手で掴む。
「呪う、呪う……あの子だけは絶対に許さない」
そんなうららに俺は鼻で笑うように。
「ふん、お前が言えたことかよ……」
「え……」
声が震えているうらら。
俺はうららの涙で潤っている瞳を見て。
「お前さ……自分が俺と同じことしてることに気づかないのか?」
「え……」
「俺が何度、うららにお前が感じている思いをさせられてきたのか分かってんのかよ?」
ごめんという気持ちもあったが、本音が言えて気持ちよかった。
どんどんと言うたびに気持ち良くなっていった。
「それで、桜に当たるとか……舐めてるよな〜ほんと」
「え……耕平くん?」
普段と違う俺に困惑するうらら。
「そんで、自分の性欲が増したから俺と……ほんと、お前は面白いやつだよ……」
そして、俺は怒鳴るように言った。
「ふざけんのも大我にしろよ!!」
その声量にびくりとするうららと桜。
「お前が俺を……俺たち二人を……こうさせたんだよ!! お前が俺たちを壊したんだよ。今更、何言っても俺はもうお前とは無理だ」
そう言い放つとうららは虚な目をしながら。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……耕平くん、ごめんなさい」
その姿は完全に生きるのをやめたように見て感じた。
その姿を見た瞬間に俺は、拳を強く握って耐えた。
そう、うららをこんなビッチにさせた翔太への悔しさによってだ。
全てはあいつから始まったことなのに……なんで、なんで、うららはこうならないといけないんだ。
「耕平くん……私、耕平くんが大好き……もう、翔太とはしたくない。いや、しない。だから、また、一から付き合お……今度は耕平くんだけのうららになる」
目は死に表情はなくなり完全に人形と化したうらら。
完全にうららは壊れてしまった。
俺ももう一度、うららと付き合いたい。
だから、俺は──。
「ならさ、まずは子供を降ろせよ……」
「お金……」
「あるだろ? 援交だよ。お前、セックス好きじゃん(笑)」
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皆さんに質問ですが、最近、少し過激かなと思いまして、公開停止が怖いのですが、R15でセーフですかね? 第三者の意見が聞きたいです。
よろしければ、感想で教えてください。
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