第二十話
俺はうららとの待ち合わせ場所である学校へとやってきた。
すでにうららはいた。
うららのスカートは少し皺が付いている。
多分、翔太のしていたのだろう。
「ねぇ、うらら? 今日、久しぶりにしよ」
○
その後、俺たちはうららの部屋へとやってきた。
「耕平くんとするの久しぶりだな〜」
「ほんとだね。しばらくしてなかったなぁ〜」
「ね〜」
すると、うららは顔色を変えて。
「ねぇ、耕平くん?」
「ん?」
「多分、もう大体わかってるよね、私……後輩くんとしてること」
どうやら、そのことに気づかれていたらしい。
でも、いいよ。
そんなのバレたところで俺がやることは変わらない。
「うん……知ってた……」
「だよね」と下を向くうらら。
「ねぇ、うらら? そういう演技はやめた方がいいと思うよ?」
でも、そうやって落ち込んでいるように見えているのは演技だ。
そのくらい、ずっといたからわかる。
「え……」
「あとさ、うららって妊娠してるよね?」
「え……」
「あんなに翔太とヤってんだもん……してなきゃおかしいよ」
俺は今までに二人がしている現場を直接見たことは少ない。
それでも、うららが翔太と毎日していることは、うららとしていればわかる。
しかし、うららは「何のこと?」とまるで知らないような顔をする。
え……。
「翔太としてるっていうのを言いたくてここに呼んだけど……私は妊娠してないよ? むしろ、もう翔太とはしない……」
もうしない……? そんなはずないだろ。
なんせ、彼女はもう完全に翔太に依存しているはずだ。
でも、彼女を見る限り嘘という感じがしない。
「だからね、私……耕平くんを呼んだの。耕平くんとして翔太のことを忘れたくて……だから、生でしようよ。生の気持ちよさで全て忘れたい」
どうなってるんだよ……翔太とするのをやめる?
全くわからない。
むしろ、俺を捨てるんじゃないのか?
なんで翔太を……。
「うん……しよ」
すると、うららはニヤリと笑い、俺に近づき、抱きつきながら舌を入れ熱くキスをする。
しかし、俺はその舌を噛んだ。
「うっ──」とすぐに俺から離れるうらら。
口からは血が出ている。
俺はぺっと唾を吐いて。
「もう、その手は通じないよ。三年前……ここで初めてを捨てたけど……その時と同じ手口は通じないよ」
俺は口を手で抑えているうららに近づき。
「え……嘘だよね……」と泣き目のうらら。
俺はその手をどかして、うららに舌を入れて熱くキスをする。
血の味がした。
気持ち悪い。でも、今はそれ以上に──。
キスを終えると俺はうららに一つの容器を──。
その容器を見た瞬間、うららは目を大きく開ける。
「それって……」
「ああ、媚薬だよ。俺も持ってるんだよね〜」
うららが無理矢理どこかのタイミングで俺を媚薬で襲ってくることはわかっていた。
「ねぇ、うらら? ほんとは妊娠してるよね?」
それは、うららは翔太との子を俺としてできた子にすると考えていたからだ。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"……熱い、熱い、股が熱い……」
こんなにすぐに聞くのかよ……。
俺はうららの顔を右手で強く握る。
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
完全にメスの顔をしていやがる。
「ねぇ……熱いよぉ。力入らない……」
「なぁ、うらら? 俺はもう、壊れてるんだ。今だって彼女にこんなことしても……気持ちいいんだよ」
俺はベルトを外して、うららの両手を縛り……。
「まさか……やめて……」
それをベッドに縛りつけた。
暴れるうらら。
「しよ……ねぇ、耕平くん!! ほら、熱くてしたい……いっぱいしたい!!」
そんなうららに俺は笑顔で「お前とはするかよバーカ!!」
「え……」
そして、ドアが開く。
そこからは……。
俺は一人の少女を右手で抱いた。
「俺は
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます