第十八話
俺は強く春川さんの首を締める。
「うっ──」と涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃな春川さん。
俺はとにかく今までのストレスを全て春川さんにぶつけた。
春川さんにぶつけた理由はない。
ただ、ぶつけたかった。
翔太の元カノとして……一番、翔太と見えてしまったからだ。
「気持ちいい……気持ちいよぉ」
春川さんの顔は完全にメス顔だった。
その顔に俺はニヤリと笑い。
「さらに強く首を絞めた」
「くっ──、もっと、もっと、もっと」
俺は知った。
もう、俺と春川さんはあいつらに壊されていた……もう、普通には戻れないことを──。
○
ファミレスを出て俺たちは手を繋いで帰ることにした。
「ねぇ、春川さん?」
「ん〜なに〜。もうさ、身体の関係なんだし、桜でいいよ」
「た、たしかに……俺も耕平で」
「わかった。オッケーです!!」
普通のエッチじゃもう、俺たちは気持ちよくなれない。
「それでだけど……金は払うからさピル飲んでくんない?」
「え……」
金ならなんとかする。
最悪、親の金だって盗んでやる。
「俺、生でしたいんだわ……」
「わ、わかった。そっちの方が気持ちいいもんね!!」
元々はきっと桜は清楚だっただろう。
でも、翔太によって桜は黒く染まった。
なら、もっと黒くしたい。
黒く染まった桜が見たい。
今の桜も可愛い……なら、もっと黒くなった桜はもっと可愛くなるに違いない。
俺はただただ、桜を黒くしたい。
「うん。桜も気持ちいいの大好きだろ?」
「うん!! 大好き!! まだ、少し痛いけど……」
「大丈夫だよ。俺がなんとかするからさ。あ、そうだ……明日さ? 放課後、男子トイレでしよ」
「え………」
○
放課後、俺と桜は男子トイレの個室の中に入り、ロックをかけた。
今は人はいなく、男子トイレには俺と桜はしかいない。
「ほ、ほんとにこんなところで……ねぇ、旧校舎でしよ? ここ、一番人が来るところじゃん」
桜が言うとおり、ここの男子トイレは他のところと違ってとても綺麗だ。
そのため、いろんな人がここの男子トイレを使う。
「なに言ってんだよ? それがいいじゃねぇかよ……」
俺はズボンを脱いで。
「ほら、舐めろ……」
「う、うん」
いやいやな顔をする桜。
それでも、俺は桜を黒く染め続けた。
ある日は、授業中に抜けて保健室の先生がいる中、隠れてしたり。
ある日は、昼休みみんなのいる中、掃除ロッカーの中で隠れてしたり。
ある日は、掲示物を作る空き教室でしたり。
ある日は、屋上でしたり。
ある日は、放課後の人がいる教室でフ○ラをしたり。
ある日は、人がいない廊下でしたり。
ある日は、放課後の誰もいない教室で、堂々としたり。
いろんなところでした。
していくうちに、どんどんと桜は壊れ、黒くなっていった。
そんなある日の昼休み──。
俺と桜は人気の少ない階段に座り、昼ごはんを食べている。
桜は自分のお弁当のウインナーを口に含み、俺にキス。
そのまま、俺にそのウインナーを口で渡す。
「なぁ、桜?」
「何、耕平❤️?」
ここ最近の桜はネジが飛んでいる。
「ねぇ、今日、ノーパンで来たの……」とスカートをあげる桜。
いいや、俺が飛ばしたんだ。
「だから、しよ❤️」
ふん、完全に頭がピンクだ……。
「今度はノーブラで来いよ」
「うん、耕平がそれを望むなら❤️」
すると、一つのLINEが……。
「誰から〜?」
「ん? うららから……」
『今日、久しぶりに帰らない?』
ここ一週間ほど、うららとは帰ってないし話もしていなかった。
「あ〜懐かしいなこいつ……」
「ねぇ〜」
まぁ、そろそろこいつを壊してやろう。
『うん、帰りたい!!』
○
最近、生理が来ていないと思い、私は調べてみた……。
「やっぱり、そっか……」
逆に今まで、奇跡だったのかもしれない。
最近はピルを飲み始めて、後輩くんと生でするようになった。
○
「うらら先輩!! 今日もたくさんしましょ!!」
ほんと、後輩くんは可愛いなぁ……。
「ごめんね、その前に一つ伝えておくね。私、妊娠したの……」
私がそう言うと、「え……」と両膝をつける後輩くん。
あらら……。
「それって……」
「ええ、私たちの子供」
そして、私は後輩くんの顎をカクリとあげて。
「でも、大丈夫よ。私には耕平くんがいるもの……」
だったら、簡単だ。
耕平くんとたくさん生でして、耕平くんと妊娠したことにしてしまおう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます