第46話 ゲームのやり過ぎで失明するわ!!

と、以前ゲーム画面を凝視しすぎて 色覚異常を起こし 看護師に怒られた。



私が初めて 熱中したのは 『トルネコの冒険』である。


『ドラクエ』 に出てくる武器商人 トルネコが、 裸一貫でダンジョンに潜り武器や パンを拾って、 99階まで降りて 幸せの箱を開け 地上に戻ってくるというゲームである。



最初に拾う武器は たいてい棍棒だが 銅の剣があるととても ラッキー。


だが トラップにはまると錆びて−1になる。


呪いにかかると いくらドラゴンキラーを持っていても 呪いの武器が手放せない。



「リリパッドが現れた! 矢を回収しよう」


どのモンスターがどういう攻撃をして、どう戦うか全て覚えていないとクリアはできない。



歩いていると腹が減る。


パンが落ちていない。


腐ったパンを食べ 薬草を食べ さらに 毒草まで食べても パンが見つからず 飢えて死ぬ。


「かわいそうに。トルネコが飢え死にした↘」


私がゲームをしていると周りで何人も観戦している。


多分みんな喜んで トルネコに おにぎりをプレゼントしただろう。



「必殺技!斜め歩き!!」


必要最小限の 歩数で 斜めに歩いていかないと、どんどん 腹が減っていくのである。



「ああっ!モンスターハウスだっ!!」


モンスターだらけだが アイテムとトラップの山である。


慌てすぎて トラップにはまる。


「何でそこで慌てるのかわからないな」



やる人を選ぶゲームで、多分 精神分析学における肛門性格というケチで頑固で熱中しやすい人がそれに当てはまるのかもしれない。



最初はどんなに難しくても慣れてくればトルネコは簡単にクリアできる。



そして 1作目は終わったが 第2弾が発売された。


家族が 同居していれば 抑止力になるが一人暮らしでは歯止めがない。


仕事以外 昼も夜も 睡眠 すら忘れて1日24時間 とか 平気でゲーム画面を凝視していた。



「あれっ!目がおかしい?!」


左目だけ オレンジのものが茶色に見えた。


立派な色覚異常である。


そして失明すると怒られたのだ。



トルネコに根強いファンはいるが、最近では ゲームソフトが発売されない。



今の流行りは課金ゲーム だから。



水没しても水没しても『パズドラ』は なかなかやめられない。


『ジョジョの奇妙な冒険』コラボで揃えたが、ジョジョの決め台詞がスキル発動時に聞けると来れば尚更である。



『ロイヤルマッチ』は可能性という数多の選択肢の中で たった一つを紐解くというゲームだと思ってやっている。


3900のパズルをクリアしたが、あまりに難しすぎて 最近は100回 トライ して 何とか一つをクリア。


そして自分に 弁解する。


「私は頭が悪いから」



『モンスター バスケット』は モンスターのレベル上げ スキルを鍛え 武器を鍛え タリスマンを鍛え 強いルーンをひたすら探す、やりこみ要素が強いゲームだ。


イベントで高ランクを狙うもよし、 アリーナで高ランクを狙うもよし、 ギルドバトルで戦うも良し。


私は小説を読む為のポイ活で入った。


そしてポイ活は終わらなかったが、進むうちにハマって行き60円の課金をした。←ケチ


「30万ほど 課金しました」

「100万以上課金しました」


普通にいる。



課金しなくてもゲームはできるが、 課金をすればするだけ より強くなり より人に褒めそやされ より頼られる。



例えば 『グリー』の場合は 突発的に イベントが発生し すぐに駆けつける人が素晴らしい。


人に頼られるから毎月課金を続けるという 専業主夫の知り合いもいた。


強さ という 圧倒的な優越感を得られるから。


それだけの時間をお金を費やすこ とは、 社会生活を 阻害するのではないか?


人との乖離を招き 孤独を呼ぶのではないか ?


そしてさらに ゲームへの依存性を高めるのではないか?



考察 は尽きない。



だが、マルチ商法も宗教も同じ要素はある。


マルチ商法にハマった知人から、友達はみな離れていった。


確か私も密室で2人がかりで勧誘されたと思う。


ドラッグストアで同程度が安く買えるから、その在庫を買いたい人はいないのだ。


在庫を抱えて破産した人もいるのだ。



宗教に入っている友達は休みは必ず宗教活動していたようだ。


宗教活動から離れると結局は孤独になる。



私のエッセイは やってみなさいと勧めるものではなく、ちょっとだけやった気分になってね という意味合いである。



まあ、やらない方がいいでしょう(笑)

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