第41話 ひげだんから始まる朝♪

『悪夢の回廊』という話を以前ブログに書いていた。


私が見た悪夢について書いたものだ。


最近の悪夢はもっとひどい。


夢枕獏のサイコダイバーシリーズに出てくる増悪と呪い。


横溝正史の血まみれの因縁。



 血が…

 血が…

 シャワーのように血が降り注ぐ。

 視界一面が、どこもかしこも真っ赤に染まって…。



登場人物でない私は物語としてそれを見ている。



今はさらにひどい。



ある夢では、とても大きな病院な歯車としてボロ雑巾のように働いていた。


ちゃんと朝目覚めて出勤した。


ただ、更衣室にある椅子に座った時にうたた寝をしてしまって5分遅刻した。


「遅刻届を出しなさい」


課長が書類を私に差し出した。


そこではっと夢だと気づき逃げた(笑)



ある夢では、同僚が一生懸命働いていた。


私の仕事なのに。


私は今日何をした?


何もしていない。


ここはどこだ?


私が辞めた職場だ。


その人は記憶の片隅にしか顔を覚えていない以前の職場の同僚だった。


私が退職したことで勤務が回らなくなった。


今はとても辛い状況だと聞いている。



罪悪感や焦燥感。



『深淵を覗き込む者は』というニーチェの言葉のごとく、私の深層心理がそれを求めているのだろう。



だから自分が一番辛いと思える悪夢を見る。



辛くて何度か目覚める時もある。



朝起きる時には疲れきっている時もある。




そしてひげだんの『Cry Baby』を歌うのだ。



『東京リベンジャーズ』は近所の小学生から教えてもらって見た。


最悪の未来を回避するために過去に戻ってやり直して、さらに酷い未来が待っていてまた戻って。


♪何度も青アザだらけで涙を 流して流して


不安定な心を肩に預け合いながら


腐りきったバッドエンドに抗う♪



どんなに傷ついても立ち上がってまた戦い続ける。



それがきっと私の望みだ。



ひげだんは息継ぎがものすごく難しいが、毎日歌っているうちに様になってきたらしい。


次の一人カラオケは Cry Baby だわ~(笑)

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