第40話 みんなひどいが私も相当ひどい

携帯の機種変をしようと見に行った。


au ショップで UQ モバイル携帯を買おうとするとプラス11000円だそうで電化製品ショップに行きなさいと言われた。


大手免許大手電機メーカーではソフトバンクの従業員がとてもたくさんいて 、UQ モバイルよりもソフトバンクをひたすらに勧められた。


4950円の携帯ってどんなものなのだだろう?


押されまくって最後に出てきたのがマスクをしたジャニーズ系のイケメンである。


「彼は我が社一のイケメンです。あとは彼が対応いたします」


とても自分のイケメン度に自信があるのかちょっとナルが入ってた。


私の対応は冷たい。


「一生マスクを外さない方がいいイケメンも結構いるから」


違いないとふたりで笑っていたが私は大分失礼である。


電話会社変更の場合は男性が怒涛のように押し寄せて最終的にはイケメンが顔で押すらしい。


顔にぽーっとなってあれよあれよという間に契約するのだろう。


その昔誰が私は美形を見慣れていたので全くほだされされなかった。


ある職場のこと思い出す。


「いい男ね」と患者のお婆さん達にとても褒められていた人がいた真面目で優しくてマスクをしていた。


ある日マスクを取ったらイケメン度が加工した。


「なんでマスクを取ったのかしら」

「一生マスクつけてればよかったのに」


言わなかったが私もそう思った。


その人の優しくて真面目という評価も顔とともにちょっと下がった。


みんなもひどいが私も相当ひどい。


顔に見とれないことが分かったのかまた来ますという話で解放された。


最後に一つお願いした。


「マスクを取って素顔を見せてくれませんか?」

「えっ!」

「ちょっとだけでいいんですけど顔立ちがジャニーズ系なんですか?」


恥ずかしそうに赤くなりながらその人はマスクを取ってくれた。


「イケメンですよ」


ちょっと嘘をついた。


多分世間にはマスク美女マスクイケメンが溢れてるのだと思う(笑)


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