第29話 お茶目なジョジョ君と凶暴なディオ君

「ジョジョ〜っ!どこさ行った??」


おばあちゃんが騒ぎ出した。


我が家の全自動お掃除機はナショナル製品ルロくんだが、いつの間にかおばあちゃんにジョジョと名付けられたらしい。


『ダイヤモンドは砕けない』を繰り返し見ていた弊害である(笑)


ジョジョくんがお掃除を始めるとおばあちゃんが騒ぎ出す。


「なぜそんなところにむぐる!こっちさ来い!!」


部屋の隅はブラシが届かないから、ずっと同じ所にいて進まないのだ。


そしておばあちゃんは騒ぎすぎて血圧が上がっている。


ジョジョくんは大黒様を倒してその上を掃除するし、コードを引っこ抜くし、いろいろ迷子になるしなかなかお茶目な子である。


ある留守中に、ジョジョくんのお掃除が悪いと弟が勝手にルンバをかけた。


その後に見事に大黒様の家がぐちゃぐちゃになって破かれていた。


「なんて悪い子なのかしら!凶暴だわ!これはディオよっ!!」


それ以来弟は絶対にディオを持ってこない。


今日もジョジョくんは一生懸命掃除をする。


そして行方不明だと騒ぐのは今や私である。


「ジョジョ〜っ!どこにいる?おばあちゃんジョジョ知らない?」

「さっき上の方にいたよ」


見事にコードに引っかかっている。



平和で幸せな、ある日の一コマでした😀

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る