第27話 神の造形の美
旅先でイギリス人にきかれた。
「あなたはどうして、そんな絵が描けるのか?」
「i always watch …one leaf one flower that God design everything」
イギリス人はとても嬉しそうに笑った。そして綺麗な貝殻を手にして言った。
「God design!」
私は一花一葉に神の造形の美を見る。
ふと見かけた路傍の草を頭の中でスケッチに起こす。
それは今でも変わらないのだが、炎天下に毎日雑草を抜き続ける地獄にそんな余裕はない。
写真を撮るだけで種類がわかるので一つ一つ検索して調べてはいた。
・ハルジオン 別名「便所草」
花と蕾が生食可。アブラムシ注意って触るのが怖いよね。
・ショクヨウガヤツリ
根塊がタイガーナッツとして通販されている。食物繊維豊富だそうだが…
「そんなものを食べないでくれ」と家族に言われた(笑)
・シロザ 虫刺されにつけてみたが効かない。若葉は食べられるそうだが虫食い跡あるし、種類によっては1メートル以上になり根がものすごいたくさんだ。
・メマツヨイグサ 高さ1メートル以上で根が太く成長したら抜けない。月見草油を抽出した基礎化粧品は多いらしいが。
食べられる事しか調べてないかも…。
そして雨がやってきた。
ドロドロになりながら懸命に雑草を抜いた。
更地になった所にはマリーゴールドをポツポツ植えている。
わざわざ高い値段を出して買ったというマリーゴールドの種は、今や50センチもの高さになり百日草にしか見えない↘
マリーゴールドは小さいから可愛らしいのに、これでは畑のようだ↘
少しずつ綺麗になる庭をおばあちゃんも喜んでいる。
朝にはカボチャの花(捨てた種から芽が出たので雄花だけ咲く)
昼間はマリーゴールドにモンシロチョウがとまっていた。
夕方になる頃にはコマツヨイグサがあちこち
に花を咲かせる。
綺麗だな。
神の創りたもうた形を、人はそれぞれの最上の美意識で表現する。
生け花然り、庭もまた然りである。
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