第22話 なかなか危険なバリ島旅行
私は無茶苦茶をするので常に一人旅である。
バリ島はなかなか危険な所だった。
①危険なバンジージャンプ
とりあえずテッペンまで登って怖いし無理やんとギブアップして引き返そうとした。
そうは問屋が卸さない。
私に売りつけるために、ちゃんともビデオに撮ってあるのだ。
とにかく飛んでもらわなければお金にならない。
U ターンさせられ両手をあげさせされ、背中を押された私は墜落した。
悲鳴をあげながら落ち、後はしっちゃかめっちゃかである。
これはアキレス腱断裂する人いるよ~!!
ビデオは私が振り返って睨んだところで終わっているが結局買った。
日本人だからな。
何だか、ちょっと負けた気がする。
親は凄いなあと見ていたから、とりあえず元はとれた。
バンジージャンプは承諾書と保険加入が原則であるが、バリ島ではもちろん全くなかった。
②本当は怖くないコモドドラゴン
恐竜の生き残りと言われるコモドドラゴンは体長3メートル、体重150kg。
時速30キロだが、どこまでも追いかける持久力でゾウやクマやキングコブラも食べる。
牙には毒がある。
「they eat human」
「oh!」
ツアーの白人女性が怯えながら教えてくれて何て怖いのかしらとリアクションした。
でも皮を狙った乱獲で絶滅危惧種のレッドゾーン。
王女が産んだ双子の片方がコモドドラゴンの祖先であったという伝説を持つ。
そしてコモドドラゴンは賢いから決して人間は食べないのだ。
人を食べれば自分が悪となり殺される。
人間の一人は弱くとも、集団は強いとわかっているからという理由づけはできる。
だが友好的な種族を食べる事をしたくないというように私には見える。
久しぶりに引っ張り出して見たコモドドラゴン。写真の小さな目は確かに知性を感じる。
「賢いなぁー!」
醜い姿故に人類から知的生命体と認められなかった小説を思い出す。
可愛いかもしれない。
だが一日70kgの肉を食べるペットは飼えないw
③死にそうなリバーラフティング
流暢に日本語を話すスタッフさんに説明され、リバーラフティングにトライした。
ドンブラコドンブラコと最初は結構楽しかった。
だが急に猛烈な腹痛に襲われた私は叫んだ。
「具合が悪いっ!!」
「具合が悪いって何?!」
それ一番大事な日本語じゃないか。
「お腹が痛いんだ!!」
「わかんないよ!」
「I have a stomachache!!」
「oh!!」
やっと理解してもらえたが、その後は本当に七転八倒して苦しんだ。
原因は何か一生懸命考えたが、いつのまにか川の水を飲み込んでしまっていたことではないだろうか。
バリ島はたまにコレラが流行するところである。
川の水もかなり不衛生だったのだろう。
もちろん今回のリバーラフティングも承諾書や保険加入はなかった。
さらに気付いた時にはお財布から1万円抜かれていた。
それを聞いたバリの男性が言った。
「うまいことやりやがって」
バリの女性はとても親切なのだが男性はなぁ。
④なかなか痛いエステ
優雅に見えるエステだが実はなかなか痛い。
二本の糸を器用に使い、顔の産毛を根こそぎ引っこ抜かれるから。
地味に痛くて泣いたよ(笑)
➄優雅なメガテン
バリ島ではコスプレもあるのだが、もし行ったら是非ラクシュミにトライしてはどうだろうか。
「女神転生」は私もかなりやり込んだ。
インドネシアからクレームが入ったと聞いてはいるが、そこから興味を持つ人もいるはずだ。
ラクシュミは日本では吉祥天である。
その他はバリ女性の可愛らしい笑顔に誘われて毎日同じレストランでランチを食べたとか、旅行好きの旅人と意気投合したとか、ありきたりの話である。
バリ島で危険なトライはしたが、まだ生きてるからいんじゃね(笑)
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