第11話誕生日が嫌い

 子供の頃自分の誕生日嫌いでした。

 幼稚園児くらいの頃はまだ楽しかったんですが…小学生くらいから全く楽しくなくなりました。

 なぜなら、プレゼントはコレがいいと言っても一応返事はするんですが要求が全く通らなくなり、テストで頑張って成績を出しても要求を聞き入れてもらえず。

 例えばジージャンがほしいユニクロでもいいから!というささやかなものに対してもジーンズは労働者階級が着るものだから駄目だと時代遅れも甚だしい理由で却下されたり、黒い服ばっかりで嫌だ!と言っても黒は葬式のときでも役に立つ!と町内の葬式梯子でもする気か?と聞きたくなるほど黒黒黒茶色にアイボリーの服ばっかり。スカートなんかは小学生の頃は禁止状態だった。

 他のものを欲しがったら全部禁止。

 訳わからん。

 故に誕生日は嫌いになった。

 期待して裏切られ続けたからね。

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