第3話きっかけだったり気付きだったり

 自分の親、オカシイ。

 そんな気付きは5歳児の頃からあった。

 中には気づかないで来てしまう人もいるようだから私はその点ラッキーだったと心底思う。

 何が当時5歳の私に警鐘を鳴らしたのかというと、

 母が兄にこう言ってたんですよ。

「頭の悪い子と友達になるな。」

 って。

 アレ?

 幼稚園の先生は皆と仲良くしようねって言うのに。

 うちのオカン人格がアレかもしれん。

 と、5歳の私は思ったのです。

 それに…当時私は小学校お受験をさせられていたのですが…方法がスパルタ。

 具体的にはオカンがテレビ見ながら寝っ転がってるその後ろでワークをやらされ間違えると母怒髪天。何言ってるかわかんないし、問題も分かんないしカオス。

 塾も行かされた。

 送り迎えは始終

「お兄ちゃんは出来たのに!!」

 って言う母の文句。

 こんな調子で勉強は全くできず、受けた小学校全部落ちた。

 今思うと当たり前だわ。

 しかし母曰く、甘やかしすぎてこうなったのだそう。

 あの人の甘やかすって一体何なんだろう?と今更に思う。聞こうとは思わないけどね。

 こんな感じで自分の母はオカシイとずっと気づいちゃいたんだけど、どこかでそんな筈はないと期待している部分もあった、が…

 小学生になってから私はイジメられるようになって、原因は絵に貼られた名前。私の名前だけ逆さになってて先生が慌てて貼り直したんだけど時すでに遅し。その瞬間からターゲットにされ毎日からかわれた。で、私母への希望を捨てきれずうっかり相談してしまったんだよ。

 やめときゃまだ傷は浅く済んだのに。

 母は相談を受けて、ずっと自分の昔体験談。それからお前はこうすれば良かった!ハイ!解決!!


 え?何それ私が悪かったの?


 結局イジメは解決せず、永遠とからかいは続きクラスを飛び越え学年で虐めていい奴認定くらい、すれ違っただけでオマエ誰よって奴にまでからかわれる始末。

 まぁ、母にはがっかりしましたけどね。それでも母のことを信じたくて起こってしまった前の話に書いた“手紙事件”。それでやっと母への信頼は粉々に…。

 小学2年にして絶望ってものを知ってしまったのでした。

 この異常さ加減流石に他所様には言えず、今まできた。

 うん。大変だった。

 だから皆さん。

 ぜひ心していただきたい。

 落ち込んでる人に必要なのは適切なアドバイスじゃない。

 キモチを受け入れること、ないも言わずひたすら話を聞くことです。

 ぶっちゃけアドバイスなんて役に立ちませんから。

 願わくば、厚生労働省と文科省には学校調査でのイジメゼロ回答を徹底的に許さない姿勢を示してほしいですよね。

 いつか叶うといいと願います。

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