第2話今だに疼く古傷

 むか~し昔、なんの気もなく人から言われた事が今だにグサグサ心に刺さって泣くことがある。

 30過ぎたババが泣いても絵面的に見るに耐えんものがあるのは解っちゃいるが、メンタルショボい私ではどうにもならじ。

 あれは神戸にフラフラ電車で行ったときの事。

 人魚の館だっけ?願いが叶うとかいう“サタンの椅子”があるとか言う。

 あれに藁をもすがる思いで願掛けに行ったことがあるのよね。

 2回も行ったからウザがられたのかチケット販売のおばあちゃんに言われたのよ。

「何しに来たの?」

 凍りついちゃったわ。

 確かに願いは美しいものではなかったよ

“どうか私に新しい家族(オカンから離れるために)を下さい。大金下さい(オカンから逃げたいから)”

 だったからね。

 私黙ってるとおばあちゃんため息ついて

(あぁこの人しょうがない人ね。嫌だわ~。)

 って言わんばかりに

「もう…いいです。」

 私は一体あのおばあちゃんに何かいけないことしましたかね?

 恨まれることしたんですかね?

 憎しみや悪意をぶつけられる謂れないと思うんですが。

 あのおばあちゃんにとって私は悪であったようです。

 今だに思い出してボロボロ涙出て…あぁ。

 忘れてしまいたい。

 誰か私の記憶を消してくれ。

 とか、

 小学生の頃母に手紙を見せろと言われて手紙を添削されて、交友関係を破壊。

 やめてと言ったら

「お前が勝手に見せたんであって私はそんなこと言ってない。」

 びっくりしたなー。

 こんなにイカれた人格だとは思っていなかったんだもの。

 以来、

 "お母さんは人としてダメな人で信用できないんだ。"

 と認識するようになりました。


 当たり前すぎるけど、

 人を自分の勝手な想像で推し量ってはいけないし、ましてやそれを元に傷つけることは言っちゃイカンよ。

 あと、自分が悪いことしたらちゃんと謝らなきゃいけないよ。

 謝るのが嫌だからって嘘ついちゃダメですよ。


 以上身を持って学んだ教訓でした。


 皆、気をつけようね!!

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