第四十四話 チューベローズ

 僕の仕事は教習所の教官だ。可愛い女の子と二人きりで最高の時間を過ごせるからこの仕事を選んだ。ぐふふ。


 ブレーキやアクセル、ハンドルの操作を手取り足取り教えている。時々ミニスカを履いてくる子もいてその日の気分は最高だ。ぐふふ。


 中でも今のお気に入りの女の子はさえちゃんていう清楚でしとやなかな女子高生だ。夢にまで出てくるほどドハマリしていて、俺は率先してさえちゃんを担当し路上教習を楽しんでいる。ぐふふ。


 可愛い頬に触れて抱きしめてキスできる距離だが、それが出来ない興奮と失望感を僕は楽しむ。それに失職なんてしたくないから手は出さないよ。ぐふふ。


 お気に入りの子が無事に教習所を卒業して免許を取得すれば僕はまた新たなターゲットを見つけて二人きりで車内で過ごす時間を楽しむ。ぐふふ。


 女の子も男の子も、教習所に来るときはしっかり自衛して来たほうが良いよ。知らない大人と二人きり。僕みたいなのはゴロゴロいるからね。ぐふふ。


 時々、僕が使う香水の香りを嗅ごうとして近づいてるくる女の子がいるんだ。

「先生、いい香りがしますね」とか「どこの香水ですか?」なんて、真横で顔を近付けてくる。ぐふふ。


「これはチューベローズっていう花の香水だよ」って、僕は笑顔で教えてあげるよ。ぐふふ。


『チューベローズ 花言葉 危険な快楽』








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