第26話 校外学習2
「副会長。どーすんだこれ」
俺は隣に居る正規の生徒会役員に声をかける。
「えっ……急に言われましても。これ……どうなっているんですか?」
「まあ、一極集中というか。もともと讃大と回りたかった生徒がみんなここに来たんじゃないか?ってレベルだな」
「事前にある程度予想できるように紙の提出があったんですが……」
「あれだな。やっぱこっち。みたいな生徒結構いたんじゃないか?当日とか讃大が行くのを知ってみたいな……」
「え、えー……それだと事前調査の意味なしですね」
「あれは……パニックだな。施設側。ほらワタワタしてるよ」
現在施設の入り口のところでは職員?の人があまりの生徒数に驚いている感じだった。とりあえず中にはまだ入れていないみたいだが……かなりの生徒数だからな。
ちなみに一応その集団の戦闘では讃大が何かを言っているみたいだったが……その声はここまでは聞こえなかった。って、讃大のあの感じは……讃大も予想していなかったことが起きたとみた。珍しく讃大もワタワタしている感じだったからな。
「あ、先輩、古市さん。先生来たよ」
と、俺がいろいろと考えていると隣に居る吉野がそんなことを言ったのでふと視線をあげると……車でやって来た先生が生徒をかき分けて前の方へと行くところだった。
「先生も呼ばれたな」
「ですね。あちゃー。って感じですね先生も」
結局。俺たちが行く予定だった施設が大混雑になってしまい……原因はやはり讃大と回りたかった生徒が他のところに行く予定だったのを。讃大が行く予定の施設に変えたからだと。なんでみんなそこまでして讃大とまわりたいんだよ。ホントわからん。
まあだからこことは逆にほとんど生徒が行かなかったところもあったとか……そりゃそうだよな。事前にこれくらい行きますとか聞いていたのに急遽1つのところがこれだけ溢れたらここに急遽変更した生徒が本来行くべき場所は……人が行かないんだからな。
そして施設のところで一度集められた俺達だったのだが……施設側が時間的に全員がここでは無理。ということになり……。
……。
……。
……。
「神社もいいですね」
「だな。さっきみたいな混雑ないし」
「なんか……ただ散策になったから急に楽になりました」
「わかる。散歩だよな。これ」
あれから施設に入れない生徒が出たことにより。課外活動は一部変更。施設に入れなかった生徒な各自町を周り。近くでいろいろ見てくる。に変わった。
まあ施設に入れなかった生徒は必ず自分が見てきたことをまとめて当日中に登校し提出。というめっちゃめんどいことになったが……本当は近くにもいろいろと見学対象だった施設もあったんだが……まあどこも急は難しいよな。受け入れ態勢とか。
まあ自分たちが気になったところならどこで OK。
どこを見に行ってもいい。になったのはまだマシか。
そして俺たち3人はぶらぶら周り昼過ぎには学校に向かっていた。ちなみに今も言ったが俺たちは3人で神社めぐりをしていた。
讃大はなんやかんやで施設での体験になったというか俺たちがそっと讃大を置いて施設を後にしたから……かな。
いやもともと俺たちは3人だったんだからな。これが正解のはず。って讃大は話の中心に入っていたから。まあうんそっとしておいたのでいいのだろう。
ちなみにこちら3人がぶらぶら近くの神社に行くことになった理由は単に古市が言い出したから。それだけである。急にどっか見てこい言われてもだからな。っか古市の提案はあたりといえばあたりだった。
神社に行き社務所?だったか。そこに挨拶したら神社のパンフレットをもらえたので……。
パンフレットには神社の説明、歴史が書かれていた。つまりこれを丸っと提出する紙に書けば OKという。古市ナイスチョイスだ。
そして俺たちは学校へと到着した。
まあ学校の新しい取り組み1つ目は一部生徒たちのところでは失敗となりましたとさ。
――。
あとから古市に聞いたが。反省会?まあ先生らと考え直す?やらで放課後死にました。やらやら聞いたが……生徒会役員乙である。俺と吉野は普通に帰ったからな。
ちなみに人を集める結果になった讃大はまあなんやかんやあったが。上手く先生らをまとめて次回に活かすやらで遠足は同じ方式でいくことになってしまった。とか古市がわめいていたな。
あっ、わめいていたのを知っているのは古市が先程電話してきたからである。しばらく愚痴聞いてたよ。俺優しいな。うんうん。後輩の愚痴を聞く先輩をした。
っか、次もどうなるんだか……来月とかすぐだよ……嫌な予感の未来である。
あー、そうそうちなみに。勝手に行先を変えた班とかにはもちろんペナルティーが発生したみたいだな。
これも古市から聞いた。というか。古市がするべきと言ったらしい。
まあ今後のためにもけじめは大切だな。うんうん。何をしたかは知らないが……反省文や掃除とかの奉仕作業とか言うのかまあそういうことではないだろうか。とか思っている俺だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます