戦闘メカ ザブングル



 昨日YouTubeを見ていたら、何故なのかわからんのですが「戦闘メカ ザブングルOP 疾風ザブングル 雑に実写再現」という動画がありまして。


 ついつい見てしまったんですね。


 いやー、「雑に」なんですけどめっちゃ良く出来てました。

 ジロン役の人、ジロンっぽいですし。


 それで久々にザブングルのOPアニメ見たいなと思ってYouTubeで見たんですけど、ザブングルのOPって、ホントカッコイイんですよね。


 昇る太陽に主人公ジロンの丸いシルエットが浮かび上がり、光に照らされたジロンが眩しさに片目を歪ませる表情。

 再度太陽バックのシルエットのジロンが見つめる太陽から飛翔するアイアンギアがジロンの上空を飛び抜け、アイアンギアを目で追うジロンが希望、野望に満ちた笑顔で振り返り、飛び去るのを確認し、何かを決意したかの如く表情を引き締める。

 飛び去ったアイアンギアがシルエットの岩山の前を飛び去ると、ゆっくりと光が岩山を照らし出し、浮かび上がる岩山に彫られたザブングルの文字。


 OPタイトル曲の「疾風ザブングル」とともに当時小学校低学年だった私の♥を鷲掴みでした。


 今、改めて見ても、このOPは非常に力作ですね。


 特に私のお気に入りの場面は、空中でブングルローバーとブングルスキッパーが合体しザブングルになり、専用ライフルを一発放って空中で後ろに下がった後、青い閃光~ちゃらちゃ~ちゃらちゃ~ちゃらちゃ荒野に着地し、膝を沈ませながらバランスを取って地面を疾風のよおに~ガリガリと滑っていくシーンです。

 着地で機体に掛かる重力を膝のクッションでコントロールしてギリギリバランスを保っているリアルさを感じられてムネアツ。


 とはいっても、ザブングル本編全体を見れば、リアリティのある挙動を描くというよりも、アニメならではの動きの表現を見せてやる! という富野由悠季監督の意欲が溢れていたと思います。多分、宮崎駿監督への対抗心があったんじゃないかな。


 ただ、小さい頃は単純にかっけー、だけで見ていましたが、数年前ⅾアニメストアで全話見返したら、話全体としてはちょっと残念だったな、という感想になってしまいました。

 何と言うか、前半の西部劇風の話と、後半のイノセントに対するシビリアンの革命の部分、どちらも消化不良というかね。

 偉そうに語る資格がある訳ではないですけど、世界観、キャラクターは物凄く魅力的なのですが、主人公ジロンの行動があまりにも行き当たりばったりで考えなしすぎるように思えてしまったのです。

 3日の掟を破ってまで復讐のため探し求めていたティンプに対しての恨みよりも、イノセントの専横派を倒すことは優先されるものなのか? とかですね。

 復讐が建設的ではないのは自明の理ですが、それでもやらないと己の心が納得しない、前半のジロンはそんな直情的な男だった筈。不幸な行き違いから戦闘になったカラス一家を壊滅させてまで、カラス一家の同じ愛する者への復讐の思いをねじ伏せてまで成し遂げたかったことなんじゃないのか? っていうね。


 いっそのことイノセントの話なんかは放っておいて、西部劇風ロボット活劇のまま行ってよかったのになあ、って思います。


 あとねー、やっぱりヒロインはエルチじゃなくラグを選んで欲しかったですよ。

 健気すぎんだろ、ラグ。

 そしてそんなラグに惚れてるのに思いを直接口に出せないブルメ。お前は俺か。


 チルはあと7年もすればいい女になるぞ。







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