第10話 好奇心
〜〜エクステティア•ネフィラ•アリア〜〜
アロたちと別れ買い物に行こうとしたがエクステティア自身欲しいものが特に無いので2人買いものに付き合おう思い、どこに行くか聞いたが。
「う〜ん、私自身も欲しいものが特にないですわ、多分アリアもないと思いますので、旦那様について行こうと思いましたが、旦那様も無いとなると悩みますわね。」
「そうだよなぁ、どうしよっか?2時間もここにいるのはな〜、とりあえずそこらへんの店を周りながら時間を潰すか。」
2人とも俺の意見に賛同してくれて、目的もなく商店街をぶらぶらと歩き始めた。歩いていると怪しいものを売っているお店や、門構が煌びやかなアクセサリー店など様々なお店があるがその中に一つ女性ものの洋服を売っているお店があった。そのお店はこの世界では高価なガラスを入り口以外の壁、一面にはっており、お店の中が見えるような形だが、この街では珍しい様式となっている。そのお店を発見した女性陣2人は目の色を変え足速に店に入っていった。
(この世界でも女性というのは洋服やアクセサリーなんかに目がないのか?)
そう考えながら2人の入っていった店に遅れて入いった。しかしこの後女性陣の試着視聴大会に小一時間も付き合わさせる羽目になるとは思いもしなかったのである。
(やっと解放された‥‥マジで長かった。この服どうですか?って聞かれても似合ってるとしかいいようが無いし、センスの無い元童貞高校生に聞くなよって話なんだよ!それに、さっきから首筋がピリピリするし。)
眉間にシワを寄せて精神的に疲労が溜まってるのをひしひしと感じながら二人の会計が終わるのを待っていた。
「旦那様、おまたせいたました。」
「よし、じゃ戻るか。あれ?アリアは?」
「あら?さっきお花摘みに行くと言って外に出た気がするんですが合ってませんか?」
「いや、合ってないな。どこかですれ違ったかもしれん。俺が探してくるから、ネフィラは先に戻っておいてくれ。」
「分かりました、皆にそう伝えておきます。それと、旦那様先程から‥‥」
「ん?あぁ分かってる気をつけるよ。」
(さてと、どこにいったかなーあまり遠くに行ってないといいけど。ん?)
自分の目の端にとらえた小走りで去っていく大柄な男、しかしその男は人一人入りそうな大きな麻袋のようなものを担ぎ、常に周りをキョロキョロしている。その男は周りの目を気にするように暗い路地裏に滑り込んでいった。何かがおかしいいう自分自身にの何かに突き動かされ男をについていった。
(転生してから自分の欲望に抗えない時が多々あるな、前までこんなことなかったのに。これってもしかして‥‥)
アリアを探さなければと思う反面、あの男が何をしているのかという好奇心に抗えず男を尾行していく。その男は尾行されているとも知らずさらに奥へ奥へと進んでいく。十分程度たった頃、男は古くいたるところがサビついた扉の前で立ち止まり、扉を開けその中に入っていった。
(これは、ビンゴか?)
エクステティアは、男が担いでいた大きな荷物はどこかに運ぶために移動していたと予想した。ぶっちゃけエクステティアは運び込む場所も、知りたかっただけで、エクステティア自身的にはビンゴなのである。
「じゃ、答え合わせと行きますか。」
男が入っていったドアの前に立ち、ドアノブに手をかけようとしたとき、
カッーーーーーーーーーーーーーー 爆ぜた。
いきなりの爆発に龍王の第六感でギリギリ反応し、羽織っていた袖付きのコートで顔を隠し、爆風を避けるように近くにあった遮蔽物へ身を潜めた。
(チッ、対策はバッチリってことか。俺の尾行がバレたか、それともいつかこうなる事を予想して仕掛けていたか、どちらにせよこれだけ対策するって事は何かがあるって事だろうな。一応、あいつらにも連絡しておくか。)
周りを確認しようと物陰から顔を覗かせる、爆発の影響によって煙が蔓延していたが、龍王の視力の高さ、もしくは自分自身の能力によって煙が蔓延していてもなんら関係なく周りの様子を伺えることができた。
しばらくして、煙の状態が落ち着いてきたころ、なにやら扉の奥から人が来る気配がした。
「仕掛けていた罠が発動したはずだが、生きているとは運のいいやつだな。」
「大層なお迎えありがとさん、おかげで服がボロボロだぞ。」
「ふんっ、そのまま死んでれば良かだものを」
「あいにく、そんなもので死ぬようなやわな体じゃないんでね。」
「減らず口を。だがまぁいい、貴様は先程の爆発で死ねば良かったと思うだろう。何故ならこの俺、元Aランク冒険者"
(うっわ、めちゃめちゃ噛ませ犬野郎来たんだけど。)
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