第8話 王都
検問を行った門番が俺達のランク?を大声で叫んだため周りの人達が周りに群がって『握手して下さい!』や『う、うちのチームに入りませんか?』とか『金は払う私たちの専属護衛人になってくれないか?』などのような依頼を受けたが、みんな上手く避けてるみたいだ。中にはアリアを変態的な目で見て飴をあげようとしていた者もいたので一発蹴りを入れてやった。
「いいかアリア、世の中にはな変態さんってやつがいるんだ。そうゆう奴はなお前のような奴を物で釣って拉致しようとしてくるから気をつけろよ。」
アリアは、変態さんの事をよく理解しないまま了解の意を取った。ん?待てよアリアは龍だから拉致されても自力で脱出できるのでは?俺は余計な心配しなくて良かったと考え周りに群がっている正直鬱陶しい人達を無理やり解散させ門をくぐり王都に入った。
そこで目にしたものは中世ヨーロッパのような家がズラーっと建ち並び、さらに出店なようなものがたくさん並んでいた。そこには焼き鳥のような食べ物を売っている店、怪しげな薬を通りかかった人に売りつけようとしている老婆、私達の店に来ませんか?と、自分たちの店に呼び込もうとしている若い女、もっと安くしてくれと交渉をしたり、一発当ててやるとギャンブルをしていたり、王都は通常運転のごとくお祭り騒ぎだ。
「コーネリア、王都はいつもこんな感じなのか?」
「えぇ、いつもこんな感じですね。流石国内一の都市って感じです。」
「さっきの群がっていた人達の時とは比べ物にならんな。」
俺たちは王都凄さ圧倒されながらもそろそろお昼頃だからどこか飯でも食べようと考え、近くで店の呼び子をしていた若い子に声をかけその子が働いているという店にいった。
「旦那様のようなお方はこのようなボロい店ではなくもっと高級な料理店の方が合っています。」
「ネフィラ確かにこういう店ってのはな高級な料理店と違ってうるさいし酒に酔いつぶれたやつが多くいる。でもないいこともあるんだ。何かわかるか?」
「いえ、全く」
「情報が手に入りやすいんだよ。別に王都で何かしようってことじゃないが情報は多くても困らんし、何かあったときに意外に役に立つからな。」
って漫画で読んだことあらから間違い無いと思うけど、そんなこと言ってもわかんないしな、言わんどこ。でもまだ、ネフィラは納得してない感じだな。
「あと、俺の勘がここは美味しいって言ってる。」
「なるほどそういうことでしたら。」
ネフィラが納得し俺たちは『銀の月』という店の中に入った。店員にメニューを聞き一番おすすめの食べ物と飲み物を人数分頼んだ。先にこの店特製の果汁100%のジュースが届き、それを飲みながら他の席の話を盗み聞きしていると、
『なぁ知ってるか?龍の巣の噂』
おぉいいなんかそれっぽい感じの話入ってきたなこんな話を待ってたんだよ。俺は耳に意識を集中させ話を盗み聞きし始めた。
『あぁ有名な話しだろもう王都中のやつが知ってるぞ』『ちがうんだよその話に新しい情報が入ったんだよ』『マジかどんな話だ?』『それはだな‥‥聞きたかったら金払え。』『ちぇなんだよ期待させんな』
かぁマジかこの先は聞けなそうだな。くっそ、でもまぁ〈龍の巣〉って言う噂があることが分かったそれだけでもよしとしよう。
俺が他の席の人たちの話を盗み聞きしようとすると、ちょうど食べ物が届いた。
「お待たせいたしました。当店おすすめの〈店主の気まま〉です。」
「おぉこれはまた豪華な‥」
「オヤジやっぱりここの店当たりっぽいですね!」
「ふっだから言ったろ俺の勘がそう言ってるって」
みんな美味しそうに届いた食べ物を食べ始めものの10分程度で食べ終えた。それほど美味かったのだろう。
「よし、食べ終わったことだし買い物にでも行きますか。」
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