第7話 転移後の生活 (転移者side)

「今日もお疲れ様です。コボルトの魔石20個回収のクエストですね。1,2,3,‥はいしっかりと20個、確認いたしました。そしてこれが報酬の1万ゴールドです。お納めください。またのご利用お待ちしております。」


 いつものように受付のお姉さんにクエストの報酬をもらい今日の稼ぎをいつもの食事処で確認していた。


「今日は1万ゴールド。いつもと同じ2,000ゴールドはあの人たちの返金用にして1人1,500ゴールドは配ろうか。あとは貯金で。」


 この世界でのお金数え方は『ゴールド』と、なっている。1ゴールドは日本円で1円ぐらい。ここの物価は結構安いから2,000でも5日間は普通に過ごせる。


「今日も疲れた〜マジで毎日ハードスケジュール。」

「そうね、この生活にもまだまだなれないわー」

「本当そうだよね、なんでこんな世界に来させられたんだろうね?」

「夢慧、それ考えたら終わんないからでもまぁ、それを解明するのと元の世界に戻ることが僕たちの目標だから。」

「そうだぞ、それまで頑張ろうな!」


 そうなのだ、僕たちはこの世界に来させられた理由の解明と元の世界に戻ることを目標にして、この世界で冒険者として生活している。まだまだ駆け出しの冒険者であるが他の冒険者さん達にノウハウを教えてもらいながら、今はDランクの冒険者チームになっている。まぁ、冒険者というのは普通のラノベと変わらないようなものだった。

 冒険者は、一人一人ランク分けされておりS,A,B,C,D,Eと分かれていて、チームとしてのランクは平均したランクがそのチームのランクとなる。大体Eが素人、Dが新人の駆け出し、Cが少し慣れた者、Bがベテラン、Aが一流の冒険者、Sが英雄クラス、という目安になっている。


「おっ、今日の夜飯が来たみたいだぞ」

「お待たせしました。日替わりメニュー『店主の気まま』です。今日もお仕事お疲れ様です。たんと食べてくださいね、龍馬さん。」

「あぁ、ありがとうルル。」


 今僕たちが泊まっている宿、『銀の月』というところはある人から紹介してもらった宿で一階が食事処とロビーが一緒になっているちょこっと変わった宿なのだ。ちょっとお値段が高いのだがこの宿を紹介してもらった人がここの店主の命の恩人ということで割安にしてもらっている。そしてさっき食事を持ってきてくれた女の子は店主の娘でここの宿の看板娘として働いている。


「こらこら、龍馬鼻の下のばさないの優慧が嫉妬しちゃってるでしょ。」

「ちょ、ちょっと凛奈何言っちゃってるの⁈そ、そんな嫉妬なんて‥‥」

「そうだぞ凛奈、夢慧みたいな可愛いくて高嶺の花が僕なんかに嫉妬するわけないだしょ、からかってるんじゃない。」

「え、あんたそれガチで言ってんの?ないわーねぇ夢慧、夢慧?夢慧さーん?あ、だめだこれ。」

「えへ、可愛い、可愛いか‥へへへ、可愛いって言われちゃった。」


 夢慧がなんでこんなになっているのか訳がわからなかったが、明日も頑張ろうと奮起し、今日も晩飯にありつけることに感謝しながら今日の晩飯をがっつくのだった。








  『後書き』

 自分の『魂強くてすみません〜龍王になったんだがどないしよう?〜』を読んでいただきありがとうございます。今回題名に少し付け加えをいたしました。内容は全く変わらないのでご安心してください。さらに自分が前回描いた話に誤字脱字を発見した時直しますが、なるべく内容を変えないように心がけますが内容が変わる際はご報告いたします。

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