第3話 城下町へ
全員で出かけることが決まり全員集合はしたが行くところを決めていない。元々コーネリアと行く予定だったから、コーネリアに任せようと思ったけど、どうしよう。
「今日、我が主とのお出かけ予定地は、人間の街だそこで買い物をする予定だったが、我が主よそれでよろしかったですか?」
「ん?あぁじゃ、そこにしよっか。」
「コーネリア、ここからどこら辺なの?」
「一番近くてここからこのまま歩いたら一週間かかりますな。」
「一週間!?私嫌だよ、そんなずっと長い時間走るなんて」
コーネリア一週間はないわ、てかここそんなに森の奥なのかよ。あとアリア一週間ずっと走るつもりなのね。お強い
「コーネリア、いちばん近くてって言ったがそこに行く予定?」
「今日はそこではなく人間の王が納めている近くの国の王都に行こうかと。」
「お、いいな、ちなみにここからどのくらいなんだ?」
「歩いてだと…」
「うんうん」
「1ヶ月ですな」
「そんな、歩けるか!もっと考えろ、たとえ俺たちが龍だとしてもよ。」
「いやいや、歩いて行くわけなかろう。そんなに歩いたら我が主だとしても疲れてしまう。それに対策もある。」
「当たり前だ、オヤジにつらい思いはさせられん。」
確かに俺も1ヶ月歩くのはきついぞ、そう思い何か対策案はないかと模索していたところ。
「そこで、私の出番ということです。」
「あ!アリアの転移魔法か!」
「そうです。主様」
そうだアリアは、こんな見た目だけどれっきとした龍だし、しかも天龍。天龍は回復、転移魔法などの天属性の魔法が得意なんだった。
「そうだなそれならひとっ飛びだ、アリア頼むよ。」
「わかりました!」
そしてアリアが目を薄く閉じ、手を前にかざし始めると直径2メートルほどのサークルが、現れ始めた。
「アリア王都といってもいきなり王都の街のど真ん中に転移するわけなかろうな。そんなことしたら街がさわぎになり。そして、それが龍王である旦那様の身分がばれたらお出かけどころでわなくなるぞ。」
ネフィラの的確なコメントにアリアは、はっ!となり。いけないいけないと、言いながら転移陣をサクッと作り替えた。
「アリア、久々に見たが転移魔法って案外簡単にできるのな。」
「はい、ちょいちょいっとするとできますよ。というより主様もできるじゃないですか。」
ん?俺そんなことできるのか?マジか知らんかった。あの天使に記憶を入れられたけどそんな記憶ないぞ、あいつもの完璧じゃないのか?
「あぁ忘れてたよ。ま、そんなことはおいといて行くぞ。いざ、人間の王都へ!」
「はい、では行きますよ。王都付近の森へ転移します。」
そう、アリアが言ったとたん俺たちが立っていた転移陣が少しひかり始め、ついには目を閉じてないと眩しいぐらいにひかり始めた。
そしてひかりが薄くなっていくのを感じとり目を少しづつ開いていくと俺たちは、獣道のようなところに立っていた。
「よし転移成功ですね。」
「あぁアリア完璧だな。」
「この道を東に真っ直ぐ進むと行くことができますな。」
コーネリアの指示どうりに進もうと足を向けたとき、何処からか大きな声 悲鳴がした。
『だ、誰か、助けてくれー』
ん?こんなとこで悲鳴があるってことは‥そんなテンプレなことがあるのか?
「オヤジ、どこからか悲鳴がします。どのようにいたしましょう。」
「ん〜このまま行って人間が一人死んだってなると目覚めが悪いな。一応行ってみて、助けられたら助けるか。」
「了解いしました。」
そう言ってマルコやネフィラたちは、一瞬のうちに目の前から消えて行った。
あ、一つ言うの忘れてた。
「お前ら尻尾やツノは隠せよ〜ってここからじゃ聞こえないか、」
そう気楽に考えながら、悲鳴の鳴った方へ俺はかけて行った。
多分男の人の声だったが、しなんでくれよ。
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