第三十四回 初めて見る世界観。
――それは僕の目の前に広がる。今も、その余韻を残しながら。
僕が興味を持てるゲームは、最近始めたモリオカート。ポニョポニョなどのパズルゲーム。格闘ゲームは苦手だったのだけれど、その苦手を根底までに砕いてくれた……
この度のウメチカ戦。
誘ってくれたのは
リアルな世界で、現実に起きていたこと。
誰もが知らなかった、いじめで残った心の傷……
僕も初めて知る世界で、千佳先輩の戦いの深さを感じさせられた。であるなら、千佳先輩は王者の風格だったのだ。初めて会った日に感じたものとは、きっとそれだったと思える。奈々さんがどうして千佳先輩と試合をしたかったのか、
――今なら、わかるような気がする。
僕も、これよりは℮スポーツが好きになれるような気がしたから、明日の四連休の最終日も会場を訪れるのだ。目に焼き付けるの、ウメチカ戦の最終決戦。
怜央君もまた、
千佳先輩と同じ匂いがするから。
僕の知らない世界を知っている。……そして明日は、
太郎さんが事の発端ともいえる。怜央君を℮スポーツへ案内した人だから。戦う術を教えてくれた人と、怜央君が語っていたから。
だから、
覚悟のお誘いだったと思うの、あの日、怜央君にとっては……
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