第二十三回 嵐のような空模様。
――天と地を繋ぐ何万ボルトもの光線。ダイヤモンドよりも強き輝きなの。
それは、投じる下駄は裏返しの、
てるてる坊主も逆立ちしたような、お空の表情。厳格なる季節の変わり目。
反射を受ける眼鏡は、僕のその表情を隠しつつ。そうでありながらも僕は、そんな光景を目の当たりにしながらも、……「本日のクラブ活動は休止」と告げられた。
それを告げたのは
放課後になる少し前、つまりは
怜央君が僕を、お家まで送ってくれる。
そこから怜央君は駆ける、駅まで一人きりのランナーを演じる。もうすでに大雨の中に身を投じていた。その日はそこで別れたから、その後の展開は知らず……だけど、またも
様々な表情を持っている作品なの。
千佳先輩の
そして描かれる、ウルトラ・レオとウルトラ・タロとの対戦。
――初対戦。そう思われる。ウルトラ・レオの正体はもう存じている。その前の日に僕は目の当たりにしていた。怜央君の裏の顔? 或いはそれが本性とも思える。
僕と出会う前の怜央君は、どんな子だったのか?
見る限りでは、強くなりたいと思っている男の子。それは僕を守るため? それは違うの。怜央君が僕のことを守ってくれることは余計なお節介と思っても、喩え言葉にしたとしても、怜央君はきっと僕のことを守ってくれるの。困っている人を見ると、黙っていられないそんな子なの。だから僕は怜央君に興味を示したのかな? それは、それはね、
――僕にないものを、君は持っているから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます