仲間集め編

01話 この世界について



ん?ここは・・・そうか確か転生したんだったな。


目の前に広がっているのは草原だった。

奥には洞窟の様な物も見える。


「あー本当に異世界に来たのか。てかよく考えたら頭がパンパンでこの世界の常識とか言葉とか聞くの忘れてた」


まあ何とかなるだろ!なるか?

そんな事を思っているとふとスキルの事を思い出す。


「確か伝説創造とかだったな。」


自身の魔力によってスキルを生み出したりできるっていうヤバいスキルだったな。

まあ他にも色々出来そうだがそれは追い追いでいいだろう。


「まずはこの世界の事を調べられるスキルが欲しいな。」

そう思った瞬間、体が少し重くなる感覚がした。


頭の中でも・・・

“禁書辞典”を獲得しました。


おおー!よくわからないがスキルを生み出せたみたい。なになに・・・

禁書辞典とは世界のあらゆる知識を得られるスキル。


いやーこれは凄いんじゃないか?ありきたりだがこれが有れば何とかなるかもな。頭の中で聞きたい事を聞くと理解できるスキルだ。


まずはこの世界の常識だがこの世界は巨大な大陸が一つあるらしい。その中でも大小20を超える国があるらしく、今いる場所は亜人や魔物が多く住む魔森林と呼ばれる広大な森の近くみたいだ。


強力な亜人や魔物も住んでいるらしく、どこの国も今は放置しているんだってさ。

軽く国一つはあるくらい面積があるのだとか。


他にも言語はこの世界共通らしい。亜人も同じ様だ。ただ文字を書く事に関しては教育次第らしい。


ちなみに俺はこの体に転生した時に言語は全て習得しているらしい。やばい。よかった!!


そんなこんなしていると遠くの洞窟がかなり大きく見えて来た。その先には森しか無いが行く宛もないのでとりあえず向かっていたのである。


『きゃーやめてください!だれか!』


急に女性の声がしたと思ったら男性3人ほどに女性が押さえつけられている。

背中まで伸びる金色の髪を纏う本当の美少女だ。

スタイルも申し分なく出るとこは出ていて・・ってそんな事考えてる場合じゃないな。


『へへっこんな所にくる物好きはいねーよ!わざわざここまで運んだんだからな!はっはっは』


見つからない様に近くまできたがどうやら盗賊の様な格好をした男たちに攫われたみたいだ。


『何で!?えっぐっう。何でお父さんとお母さんを!ううっ』 


『そりゃおめえー、ジジイとババアはいらねーよ。金も取ったしな。まあついでにこんないい女までいて俺たちゃツイてたな、おい!!』


『へへ!間違いねーすね!うほー!早く犯してえぜ』


おお!異世界でもあんなゲスいるんだな・・・


かなり腹が立ってきた。しかも男3人であんなに可愛い子を虐めるなんて。

そんな事を考えていると女の子はガクガク震えて青い顔をしている。


「助けたいが俺が勝てるのか?ここで死ぬのはやってないぞ」 


異世界という事もあって逆に冷静になれた。

この身体のおかげなのか?わからないが何か方法は無いだろうか?そこで思い出した。


スキルを作ればいいのか?なにを?


「難しい事はわからないがあいつらを倒せるスキルはなんだ?殺したらまずいよな?」

流石に殺したら不味いと思い考えていたが思いつかない。


『いやあーお願い!!!誰か助けて。』


声にならないような叫びが聞こえた。

猶予はなかった、殺す覚悟を決めた。俺はスキルで剣を出すイメージをする。


すると白銀に輝く剣が現れた。輝くその剣はとても綺麗だった。


すぐに剣を持つと手に良くなじみ何十年も使っていた様な感覚になる。

もう一つ早く動けるスキルをイメージする。

足が物凄く軽くなった気がする。


「よし!これでいける。」


いける確信があった。何故かはわからないがそういう感覚だ。この身体がそう言っているような気がする。


足に力を入れた瞬間、目の前の景色が変わる。

なんだこれ?自分でもびっくりするくらいの加速をして男の真後ろまで行き剣を突き刺す。


「うりゃあー!!!」


俺は容赦なく剣を一人目の男の背中に突き刺した。


剣を抜くと物凄い血が飛び散った。男は前のめりに倒れて動かない。

前なら気絶していそうな事でも何故だか今の俺は冷静になっていた。そのまま他の二人にも目配せをした後、容赦なく剣を振り下ろす。


「なんだ…おまえ!うぎゃあー」

「やめ、やめてくれえっごふっ」


「はあっはあ。これでよし。」


男達は動かない。当然だ。殺そうと思って剣を振ったのだから。


一人目を目にも止まらぬ速さで倒した後、二人目、三人目と容赦なく切り捨てた。


何か言っていたが容赦すればこちらが殺される危険がある。容赦はできなかった。

だけど正直びっくりしてる。人を殺したのにあまりに冷静な自分がいたからだ。多分だがこの身体に転生した時にこの世界に対応できる様になっていたんだと思う。 


まあ話を聞いている限り、この女の子の両親を殺してこの子を犯そうとしていたのだから、今回の対応で間違っていないと願いたい。





----------------------


お読み頂きありがとうございます。

初投稿なので読みづらいかもしれませんが、今後も読んで頂けると嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る