第4話

集会?のようなものが終わり、どうしようか悩んでいると3人の人に話しかけられた。


「新人さん。今日からよろしくね。」


僕より、少し年上の女性。顔は日本人っぽかったが、日本語のイントネーションでお隣さんか、台湾の人かなと思った。


「こんなに人がいるのに、スラスラと自分の意見を言えるなんてすごいよ。日本人はみんなこうなのかい?」


目の青い、小学校高学年くらいの少年が話しかけてきた。


「そんなことないと思うよ。よくテレビショーで見る日本人はどちらかというと、自分の意見を主張しない。世間に寄せた意見ばかりだったよ。」


日本人に対して、辛辣に答える少年は、日本の学校にいたら指導になりそうなブラウンの髪の毛。年齢はさっきのこと同じくらいかな。


「みなさん、日本語お上手ですね。」


ある程度日本語を話せる外国人に向けてとりあえず言っとく言葉。芸はないが、褒められて嫌な人はいないだろう。


「ここでは日本語が共通語なんだ。トップが日本人ってこともあるけど、日本語が1番表現の幅が広いからね。細かい自分の感情、自分の主張ができるから、ここに入ってから必死で勉強するんだ。僕たちは大体1ヶ月くらいだったかな?」


この人たちには関心しかない。今から、英語を自分の主張ができるまで上達しろと言われたら多分もっと時間がかかる。


「みなさん頭いいんですね。」


「それも、ここにくるための審査基準でもあるからね。学校のテストの点数じゃなくて、I Qと自己表現できるかだからね。僕なんて、学校のテストじゃ毎回赤点だよ。今度また補修があるんだ・・・」


目の青い子がいう。


「ここで立ち話もなんだからさ、場所移さない?話したいこともいろいろあるし。いいよね?」


「大丈夫です。」


僕は年上の女性と2人の少年と一緒に図書室に向かった。



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