第9話母との再会
麻子ちゃんのお母さんと一緒に、お母さんのお見舞いに行った。お母さんと、こうして話すのは、本当に久しぶりだ。どうして、入院する程の怪我をしたのか聞いた。お母さんは、シンゴを庇って怪我をしたらしい。
毎年、私の誕生日にプレセントを送っていたらしい。入学式や卒業式にも、手紙と一緒にお祝いのプレセントを送っていたって。麻子ちゃんのお母さんも相談に乗って、一緒に選んだって。お母さんの両親が、渡さなかったんだろうって。
何度も家に電話したけど、私が、話したくないって言って、電話に出ないと言われたそうだ。ずっと、お母さんから、電話が掛かってこなかった。だから、携帯を買った時も、お母さんに、番号を教えようとも思わなかった。
何度も、あの家に来ていたのも、私の様子が気になっていたからだと。その度に、私が会いたくないと、部屋に引き籠ったと言われたそうだ。
皆に会いに行った。お母さんのお見舞いで、沢山話をした。今までの事。これからの事。今更、そんな事言われても、どうしたら良いのか分からない。麻子ちゃんのお母さんは、急いで答えを出さないで良いと言ってくれたけど。麻子ちゃんなら、どうするのだろう。賛成して、応援してくれるのかな。
また、扉が開いていた。動物が入ってきて、荒らすかもしれないから、直してくれないかな。百葉箱を開けたら、中に入れたお菓子とジュースが無くなっていた。誰か来ていたのかな。マナーが悪すぎる。
シンゴが、こちらをジロジロ見てきた。どこに行っていたのか、聞いてきたので、友達の家だと答えた。こっち見んな。気持ち悪い。
麻子ちゃんのお兄さんに会った。お兄さんは、賛成らしい。お母さんの事で、親も子どもと一緒に、親として成長していくのだと言われた。
アイツらが、また何か、ギャアギャア騒ぎ出した。誰かが、何か言いだすと他も騒ぎ出す。蝉みたい。
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