第10話お母さんの退院
お母さんが、退院することが決まった。でも、まだ、怪我が直り切っていないそうだ。あの乱暴者がいる所に戻って大丈夫なのかな。
お母さんが退院するなら、私は用なしだから、サッサと帰れと喚き始めた。まだ、怪我が治りきっていない。と言ったら、何で、帰って来るんだと言ってきた。ベットが空くのを待っている人がいるからと、答えたら、遅い方が悪いと言い出した。何でこんなにクソガキなんだろう。
お母さんが退院した。良い格好したいのか、あの人が迎えに行った。退院したけど、お母さんは、まだ辛そうだ。
あの人達が、何で怪我をしたのかと、お母さんを責めていた。お前が気を付けていれば、こんな事にはならなかった。皆に迷惑を掛けた。シンゴが可哀想だ。母親のくせに。お前の所為だと責め立てていた。怪我で、辛い思いをしている人に向かって。コイツ等どうかしている。
私はどうしたら良いのか、分からなくて、何もできなかった・・・。
皆がいる所は、やっぱり、落ち着く。もう直ぐ夏休みが終わる。そうしたら、あんなのと会わなくてすむようになる。皆と会い辛くなるけど、会いに行ける事に、変わりはないから。
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