まとえば
柚音
第1話----僕と世界----
風が吹いている。生暖かい風だ。夏に差しかかるとある日に僕は生まれた。
今日も生きてる。
何気なく感じてた世界は少しずつ変わっていることにまだ僕は気づくことなく生きていた。
僕は、時坂夢叶。高校2年生だ。中学までの15年間、見渡す限り田や畑が多い、田舎で過ごした。こっちには、高校と親の都合で去年やってきた。
両親は2人とも共働きで、兄弟は誰もいない。いわゆる一人っ子だ。
僕の得意なことは正直ない。
得意という程ではないが、日本や世界の歴史や伝説を知るのが小さい頃から大好きだ。
今日も知りたい歴史があり、学校の図書館へと向かった。
「信長……信長…………あった」
僕がとったのは日本の偉人、織田信長だ。
「おっ見つけたか?」
この学校に入って仲良くなった、速水 風人だ。
風人も歴史や伝説が好きな奴だ。
「なんを調べるんだ?」
「いやぁ、単に織田信長の一生涯ってどんなんだったか気になっただけさ。」
「俺もたまにあるやつだ。」
僕にとって何気ない会話をしてた。
僕が変わりゆく過去、現在、未来を救う存在になるなんて思いもしなかった。
______一方その頃
「……はっ……はぁはぁはぁはぁ」
「……ここは……はぁはぁはぁはぁ」
「私は何をすれば……」
__まとうものを探し共に戦え。
「共に……?」
__そなたならできる。やらなければならぬことを、そなたは知っているはずだ。
「それは……」
__この子もおる
「ぺるぅ」
「そうですね……」
__過去、現在、未来をソナタたちにかかっておる。
「でも、私みたいなのが」
__そなただからこそできるんだ。拠点も作ってある。そなたならできる
「…………」
__不安も大きいだろう。大丈夫だそなたの心の中に皆(みな)もおる。ひとりじゃない。
「貴方様が言うなら……私なりに頑張ります……」
__ふん。頼んだぞ
「……はい。」
「ぺるぅ。」
まとえば 柚音 @yunn_hana
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