第13話  小説としての完成度

まず小説としての完成度ですね。

これは『文章力』、『キャラクター』、『設定』、『ストーリー』、『ギミック』、『同時代性』など、様々な観点を元に判断されます。

具体的には、


・『分章力』 → 読みやすい、あるいは臨場感に長けた作品。心理描写や風景描写も過不足なく書かれており、そのまま出版してもさほど問題がない。


・『キャラクター』 → 格好良い、あるいは可愛いキャラクターが多く人物が揃っている。読んでいて不快に思うキャラもいない。見せ場にはきちんと活躍する。


・『設定』 → 物語を盛り上がる設定となっているか。あるいはキャラが活躍しやすい土台となっているか。

 また、斬新さを兼ねているか。読者に「これ、どうなるんだろう?」と思わせるような設定。


・『ストーリー』 → 大半の人が読んで面白いと思える、あるいは楽しいと感じられるか。王道、非王道を問わず、起承転結や場面の繋ぎも問題なく、矛盾点もない。何より、読んで良かったと思えるような作品かどうか。


・『ギミック』 → 別名、『意外性』。味方だと思っていたキャラがじつは敵だった、あるいは敵かと思えば味方だったなど、何らかのどんでん返しなど生かされている作品。

読んでいて「え、嘘!?」や「そんな展開、あり!?」と思わせられる展開。


・『同時代性』 → 簡単に言えば『流行に沿っているか』。

例えばラブコメやファンタジー全盛期にスプラッタものやホラーものは厳しい。

キャラのやり取りが古い、文章が堅苦しいなど、設定・その他が時代遅れ、数年前、あるいは十年以上前の作品を思い起こさせるものがあると、厳しい。すでにやり尽くされたジャンルは省かれる傾向にあります


最終選考を突破出来るのは、上記のうち、複数が優れた作品となります。

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