第11話  カテゴリーエラー

『その出版社が望んでいる作風』から大きく外れている作品は弾かれます。

前述の『改行』と少し関係するのですが、全体的な作品の印象として、『合う合わない』というのは存在しています。


軽めの作品を望んでいるレーベルは、重めの作品は避ける傾向にありますし、重厚な作品を望むレーベルは軽めの作品は弾く傾向にあります。


もちろんテーマや完成度によっては例外もあると思います。ただそれはあくまで希少ケースです。なので、『そのレーベルが何を望んでいるか』は重要となります。


大雑把な分け方としては、


○流行を取り入れたものを重視するレーベル

・ファンタジア文庫

・MF文庫

・GA文庫

・スニーカー文庫

・ダッシュエックス文庫

・HJ文庫

・オーバーラップ文庫


○流行に関係なく、小説としての完成度を重視する

・電撃文庫

・ガガガ文庫

・ファミ通文庫

・MF文庫の大賞



もちろん、上記はあくまで大雑把に分けたものです。例外もありますし、その年の編集部の方針によっても変動します。


なので、結局のところ『流行』も小説としての『完成度』も一定以上は必要になります。


なので、あくまで目安の一つとしてお考えください。


そしてもちろん、『程度の差』もあります。

いわゆる『なろう系』に近い作品を重視するレーベルもあれば、『なろう系に近いものは弾く』レーベルもあります。

新人賞は新しい才能を見つける場所なので、小説の完成度を重視するタイプか、売れているジャンルなら売れるはずなので、そこを重視する――という考えの違いですね。



■終わりに


今回は主に二次選考を突破する方法について記述してきましたが、これまでのことを意識していけば、二次選考を超えることは出来ると思われます。


ただ、二次選考以降はカテゴリーエラーも結構重視されますし、その出版社が望んでいる内容かどうかも重要視されます。


なので、二次選考が落ちたからといって悲観することはなく、別のレーベルに送るのも一つの手だとは思います。

(一次選考を突破したということは、小説として基本は出来ているはずなので)


ただ、もし二次選考止まりが何度も続く場合は、致命的な欠点を抱えている場合が多いです。なので、新しい作品を応募するべきとは思います。

(もしくは、決定的な弱点を直すなど)


繰り返しになりますが、二次選考で落ちてしまう作品は、『小説としては問題ない、けれど何かしら大きな欠点がある』作品が多いので、その致命的な部分を改善出来れば、もっと上に行ける可能性はあります。


具体的には、前述しましたが、『友人・知人・家族に読んでもらう』、

『ネットに投稿してみる』など、『自分以外の目で読んでもらう』ことが大切です。


それでも落ちてしまう、そもそもそういった環境が作れない、という場合は、別のテクニックが必要になります。



次回からははそういったもう一歩先の技術に関してと、『三次選考・または最終選考』に落ちてしまう場合について、記事を書いていきたいと思います。


何かしら皆様の役に立てれば嬉しいです。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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