2.学校の七不思議
突然、翔太が深刻そうな顔で、しかも意味深に、
「・・・・・・茶道部かぁ」
そう呟く。
「やめてよ、その呟き! 冗談にならないよ、5月のお茶会なんて!」
滿井がそう言って、翔太を軽く突き飛ばすと、
「そうは言ってないけど、そう思ってしまったんだよ」
翔太は真剣な顔で言った。
翔太が真剣な顔になるって、なんだか、本気のような気がする。
何が本気かと聞かれると、わからないが。
それは兎も角として、
「5月のお茶会って・・・・・・あの七不思議の——?」
オレは2人を見て、そう尋ねた。
5月のお茶会とは、この学校に伝わる七不思議のひとつ。
昔、この学校は女学校で、華道、茶道は授業として行われていたらしく、特に茶道の方は西洋のお茶というものも習い、5月には、4月に入った新入生達を歓迎するティーパーティーがあったらしい。
だが、ある日、パーティーを開く為の企画者である一人の生徒が行方不明になり、その年の5月のお茶会は中止になった。
その生徒が消える直前に言った台詞は『またね』と、友達に明日の約束を交わすような、いつもの他愛無い別れの挨拶だったと言う。
そして、次の年も一人の女生徒が消え、その次の年も、5月のお茶会のイベントを開く為の企画者の一人が必ず行方不明になる事から、この学校から、そのイベントはなくなった。
行方不明になった生徒の内、たった一人が発見され、彼女は、『ティーパーティーに出す料理が足りなくなったの』そう言って、自らの心臓を抉り出すように胸にナイフを突き刺し、自殺した・・・・・・と言う話がある。
「でもその七不思議、実は行方不明者の内、一人だけが見つかってないんだよな」
翔太がそう言って、オレと滿井を見る。
「ほら、その話ってさ、犯人が捕まって、女の子の肉を食ってたって容疑者の男が供述した場所から女の子達の死体が出てきて、その女の子達の肉を食ってた事も事実だったけど、男は、たった一人、消えた女の子の事を知らないと言い切って、その女の子の死体は男が供述した場所にはなくて、結局、発見されなかったんだよ、たった一人だけ」
確かそうだと、翔太は自分で言いながら、自分で頷く。
「・・・・・・そんな事件あったっけ?」
オレが滿井を見て聞くと、
「うん、あったよ・・・・・・猟奇的殺人とか、そういうサイトにも載ってると思う。学校名とか出てこないけど、あの事件は、多分、この高校の事だと言う噂はあったから、よく知ってる。犯人は精神的異常者って事で、病院送りになったみたい。現実世界から遠ざかった発言しまくって、責任能力なしと判定されたのよ」
と、滿井は説明してくれた。
「・・・・・・オレ、知らなかった。只の七不思議かと——」
「タクは興味なさそうだもんな、ホラー、オカルト、そういうの駄目だもんな」
翔太がバカにしたように言うから、
「そんな事ねぇよ」
と、そんな事ある癖に、反発してみる。
「で、その犯人はさ、この学校の事務関係者だったらしく、5月のお茶会が始まる頃、自分もティーパーティーに参加したくて、でも呼んでくれないからって、女の子を攫って、女の子とお茶をしようとして、拒否られて、殺しちゃって、証拠隠滅に食っちゃったらしいよ、でね、心臓が一番美味いんだってさ」
翔太は態とオレが嫌がる怖い話をしようと、声色を変えて、ニヤニヤ笑いながら話した。
「馬鹿馬鹿しい。それ、本当の話か? 普通、隠滅するのに食わないだろ」
「精神的に異常があるなら、普通じゃないでしょ、まぁ、何にせよ、その事件が、この学校の七不思議のひとつとして語り継がれてるのよね。5月のお茶会に参加した者は、自分の心臓を抉って自分の肉を料理として差し出すってね。実際は殺人事件だった訳だけど——」
滿井がそう言って、オレを見るから、
「なんか実話が七不思議って変じゃねぇか? 不思議でもなんでもねぇじゃん。まぁ、一人見つかってないって事を除けばだけど。大体、学校の七不思議ってさ、銅像が動くとか、音楽室のモーツァルトの絵の目が動くとかさ、そういうのだろ?」
そう言うと、
「後の七不思議って、そういうのばっかだよな」
翔太がそう言った。
「えっと、5月のお茶会、カエルの王様、鳴り響くピアノ、被服室の花嫁さん、桜の木の下、屋上への階段、七つ目なんだっけ? えっと、学ランの平太郎さんだ!」
指を折りながら、七つ、全部言った滿井に、よく知ってんなぁと思う。
「うわぁ、七つ全部知ってると、不幸が訪れるって言うのに、言い切ったよ、この人!」
と、翔太が滿井を指差して言うから、オレは焦ってしまう。
「な、七つ知ってると、不幸になるのか!? オレも聞いてしまったけど、内容は知らないから平気か!?」
「何言ってんのよ、私、知ってるけど不幸になってないわよ」
「風香ちゃんはぁ、不幸な癖に、不幸に気付いてないんだよ。それがまた不幸だね」
そう言った翔太の頭を殴る滿井。
「7つ知っても平気よ、隠された8つ目を知ったら不幸になるのよ」
そうだっけ?と、翔太は殴られた頭を自分で撫でながら首を傾げる。
「つーか、桜の木の下ってボクは知らなかったんだぞ、知ってしまって、ショックだ! おい、タク、お前、内容知らないって言ってたな、これから話してやる!」
「なんでだよ!?」
「ボクだけ呪われるのは嫌だから、お前もリーチかけとけ」
「何のリーチだ!?」
「呪いリーチだ! 後一個で、パーフェクトだかんな! ボク一人に恐怖を押し付けるのはナシだ!」
「意味わかんねぇし、聞きたくねぇし!」
「5月のお茶会は知ってたよな、次、カエルの王様!」
翔太は、嫌がるオレなど無視して話し出す。
ここで逃げたら、臆病者か?
「中庭の小さな池にはカエルが住んでる。梅雨時期になるとゲコゲコ煩いからなぁ。その池にはカエルの王様が住んでいて、その王様は二足歩行するらしい! きゃー、怖い!」
翔太がそう言って、耳を塞ぐから、バカらしいと、オレは溜息。
そんなカエルがいても滑稽なだけで怖くも何ともない。
まぁ、学校の七不思議なんて、そんなもんだ。
「次! 鳴り響くピアノ! 音楽室のピアノが勝手に曲を奏でるらしい。次! 被服室の花嫁さん。被服室にある白いドレス着たマネキン。あれは花嫁衣裳で、花婿を探して、6月になるといなくなるらしい」
「なんで6月?」
「ジューンブライドって言うでしょ」
と、滿井が突っ込むが、ジューンブライドがいまいちよくわからない。
「桜の木の下は知らんが、屋上への階段は、この学校の屋上へと続く階段があるだろ、だけど、行き止まりで、ドアも何もない。元はドアがあったらしいが、屋上で飛び降りした生徒がいて、ドアを壁で塗り潰したけど、飛び降りした生徒が呼んでるらしく、呼ばれた者は壁を擦り抜けて行ってしまうって話。次! 学ランの平太郎さん。剣道部が使ってる道場に飾られた鎧あるだろ、あの鎧と一緒に剣が飾られてあったが、その剣を持ち出した者がいる。当時、女学校だった、この高校は、男性が入る事は禁じられていたが、平太郎と言う他校の生徒が、その剣を持ち出し、女生徒達を襲ったと言う。そして、その沢山の者を斬った剣は未だ見つかっておらず、平太郎さんと共に姿を消し去ったが、時折、平太郎さんの霊が、まだこの学校でウロウロしてるって話——」
「てか、平太郎さんって霊になったのか? いつ死んだんだ?」
「それは知らん!!」
言い切る翔太に、オレは、呆れて溜息を吐く。
何が七不思議だ、只の、ガキの怪談話みたいなもんだ。
屋上の階段だって、壁を擦り抜けて、どこへ行くっつーんだ?
屋上か? それで飛び降りするのか?
最後まで話が纏まってないから、怖いのか、怖くないのか、サッパリだ。
「最後に桜の木の下ね」
と、今度は滿井が話し出した。
「裏庭には大きな桜の木が一本あるでしょ、桜が満開の時期に、あそこで告ると絶対に恋愛成就するんだって。永遠の愛を誓う場所として、そこで愛を誓い合った2人は一生を共にして、絶対に逃げれないって話」
「・・・・・・なんだそれ? いい話っぽいような、そうじゃないような——」
「そうねぇ、榛葉くんはメイと一生を共にしたい? 誓ってみればいいじゃん?」
言いながら、クスクス笑う滿井に、オレはハッとして、
「そうだよ、メイの話はどうなったんだよ、完璧に話し反れてたし!」
と、大きな声を出した途端、チャイムが鳴り、昼休みが終わった。
一体、昼飯も食わずに、何の話をしていたんだか——。
午後の授業中も、オレは何度もスマホをチェックして、メイにラインをしてみたが、やっぱり既読にならない。
オレの机は窓側で、西日が温かく・・・・・・と言うか、この時季は、閉めきった部屋の日の当たる場所と言うのは、暑いくらいで、窓を開けられれば快適なんだろうが、グランドが工事中の為、開けられない。
開けたら埃と騒音で授業にならないだろう。
窓を閉めていても、工事の音は聞こえているのだから。
下敷きでバタバタと仰ぎながら、グランドを見る。
工事は夏前には終わる予定らしいが、梅雨時期になると、ジメジメしそうだと思う。
ふと、窓の外を見ながら、思った——。
メイは金曜の放課後、教室の窓から何を見ていたのだろう。
カーテンがふわっと舞い上がったのは、窓を開けていたのだろうか?
そういえば、あの日、騒音なんて全くなかった。
放課後と言っても、工事は行われている時間だ。
なのに、とても静かだった・・・・・・。
「榛葉、外の景色は楽しいか? ん?」
教壇に立つ先生に、そう言われ、黒板に顔を向けると、
「ぼんやりして5月病になるなよ」
と、注意なんだか、忠告なんだか、よくわからないが、言われたので、苦笑いで頷いておく。
次の休み時間で、腹が減ったので、食堂へ行き、パンを購入。
うちの学校は昼過ぎても、オヤツ程度のパンは買えるが、ジャムパン、アンパン、クリームパンと、本当にオヤツ程度のパンしか残っていない。
最後の授業を終えて、放課後、オレはメイのクラスへ向かい、まだホームルーム中だったのでローカで立っていると、ホームルームを終えた平ちゃんが、一番最初に教室から出てきた。
「榛葉、調度、お前を呼びに行こうかと思ってた」
「オレ?」
「北川の事なんだが、昼にな、お前等が帰った後、電話してみた」
「それで?」
「金曜から家に帰って来てないらしくてね、何度も連絡してるらしいんだが、恐らく榛葉の所じゃないのかって、お母さんがな、そう言ってて・・・・・・」
「オレんとこじゃねぇよ」
「前に何度か、お前んちに泊まった事あるらしいな?」
「いや、でも親いたよ。何もしてねぇし、うちの親がメイには客室を用意したし!」
「別にそういう事を責めてる訳じゃない。金曜から家に帰って来てないって言う北川の話だよ、お前の所に本当に泊まってないのか?」
「泊まってないって! ていうか・・・・・・金曜からって金曜の放課後からって事?」
「そうだな、学校には来てたから、家には帰ってないって事は北川は金曜の放課後から姿を消したって事になる。何か心当たりはないか?」
「・・・・・・オレ、メイの事はよくわからないんだ」
俯いて、そう言ったオレに、平ちゃんは高い身長を少し屈め、オレの顔を覗くようにして、
「何かあったのか?」
そう尋ねた。
「何もないから・・・・・・」
「何も?」
「メイとは、この高校で知り合って、付き合ったのが去年の5月で、付き合い最初って、意味もなく楽しくて浮かれて、ワクワクして、でも、半年も過ぎれば、友達と一緒にいる方が楽しくなっちゃって、勿論、メイと2人でいるのも楽しかったけど、メイはどちらかと言うと家でまったりするのが好きな方で、オレは外に出て遊びたいから・・・・・・」
「性格の不一致か?」
「・・・・・・メイはイイコだけど、つまんないって言うか——」
「それで別れたのか?」
「別れてないよ、帰りは必ずバス停まで送って行って・・・・・・でもそれぐらい——」
「今時の高校生にしたら健全な付き合いだな」
そう言われ、何故、平ちゃんに、こんな話してるんだろうかと、自分が恥ずかしくなる。
平ちゃんの教室から、ワイワイと生徒が出てきて、サヨナラと平ちゃんに軽く頭を下げながら帰っていくから、オレは少しの間、沈黙になる。
「お前達って、なんで付き合ったんだ? そういえば、北川も榛葉も類友って感じじゃないしな。確かにお前の言うように北川は大人しいと言うか、優等生タイプだ。お前は・・・・・・悪くはないが、お調子者タイプと言うか、ふざけた部分もあるし、校則違反もするしな」
と、少し赤い髪の色を見て言われる。
「・・・・・・メイが付き合ってくれって告って来て。オレ、そういうの初めてで、冗談とも思ったんだけど、したら、メイは可愛いってクラスの連中が言うから、そうかなぁって思って、最初は断ったんだけど、勿体無い気がして、そんで付き合ってもいいかなって、オッケーしたんだ」
「・・・・・・まぁ、お前らしいと言うか、ありがちと言うか」
平ちゃんは言いながら、少し困った表情の苦笑いで、鼻の頭を人差し指で掻いた。
「金曜も一緒に帰ろうとして、放課後、ここに来たんだ。その時、メイが部活に行くって言うから、オレ、先に帰ったんだ。それが・・・・・・凄く、今、罪悪感で一杯で」
今にも泣きそうになるオレに、平ちゃんは、
「いや、北川がいなくなったのは、お前のせいじゃないぞ?」
そう言ってくれるが、そんなの、わかってるけど、メイに対して冷たくなっていたような気がして、正直、メイと別れてもいいかなって思っていた部分もあって、だけど、それは、こんな別れ方を望んだ訳じゃないのに、願いが叶ってしまったような気がして、メイがいなくなったのは、全てオレのせいのような気がしてならない。
なんとしてもメイを見つけたい。
「榛葉、落ちてる時に、なんだけどな」
突然、声を小さくして、平ちゃんがそう言うので、オレは顔を上げて、平ちゃんを見ると、
「茶道室の鍵がなくなってたんだ」
平ちゃんは、オレの耳に顔を近づけて、囁くように、そう言った。
「え?」
「北川、部活へ行くって言ったんだよな? 茶道室へ行ったのかもしれない」
「でも活動してないんだろ?」
「あぁ、だから、何の為に茶道室へ行ったかは、わからないが——」
「・・・・・・」
「ちょっと待ってろ、職員室へ行く用事があるから、それ終わったら、一緒に茶道室へ行こう」
と、平ちゃんは職員室へ向かおうとするから、その背に、
「平ちゃん! 七不思議って知ってる?」
何を思ったのか、突然、オレは自分でもわからない質問をしていた。
「は?」
と、突然の関係なさそうな質問に、平ちゃんは振り向いて、眉間に皺を寄せた。
「あ、えっと、翔太と滿井から聞いたんだ。5月のお茶会って七不思議が、実話に基づいて出来てて、いなくなった生徒達の中から、一人だけ、未だ見つかってないって——」
「・・・・・・あぁ、あの事件か」
平ちゃんはそう呟くと、
「もう10年も前だよ」
そう言ったが、まだ10年前の話だったんだと、オレは驚いた。
「平ちゃん、その犯人ってさ・・・・・・」
「何の心配してんだよ、お前は! その犯人は捕まったよ。精神病棟にいるって話だろ。それに一人だけ見つかってない子は、殺してないって、容疑者である男は言ってるんだから、寧ろ、どこかで生きている可能性があるだろ。北川だって生きてるよ」
「・・・・・・警察に電話した方が——」
「それは北川の親が決める事だ。学校側は、北川が行方不明かもしれないって、まだ誰も知らない。もっとちゃんと学校内を調べて探してみて、それから校長に話そうと思ってる。その前に北川の親が動けば、学校側も自動的に動くだろうが、まだ北川の親が何も言って来ない以上、こちらからは学校に来ていないと言う事実しか伝えられない。北川のご両親も、今夜、帰って来なければって話をしてたから、警察に連絡するとしたら、今夜か、明日か・・・・・・」
「・・・・・・でもメイの行きそうな場所もわからないのに、どこをどうやって探すんだよ」
「今、グランドが新校舎の工事中だろ、まさかとは思うが、新校舎に入り込んだ可能性もあるんじゃないかって思ってる。もう略、出来てる状態だが、未完成だから、中は危ない。もしかしたら、どこかで閉じ込められてるのかもしれない」
「そしたらスマホは繋がるじゃん!」
「いや、スマホを落としてしまったとか・・・・・・そういう可能性もあるだろ」
「・・・・・・」
俯くオレに、
「榛葉、辛いなら、お前はもう顔を突っ込むな。て、俺がお前に一緒に茶道部に行こうって誘ったんだっけな、悪い悪い、もういいから、帰れ」
と、笑顔でそう言って、平ちゃんは職員室へ向かった。
オレは溜息を吐いて、メイのクラスを覗く。
数人の生徒がまだ残っていて、話をしている。
オレは、メイの机に近付く。
メイの机は、オレと同じで窓側の席。
そして、オレは昨日、メイが立っていた窓の傍に立ち、メイが見ていたであろう外を見る。
工事中の新校舎が見える——。
それと赤い夕焼けの空。
あの日、メイはここで何を見ていたんだろう。
そういえば、今、思えば、メイは急いでいた気がする。
『ごめんね、榛葉くん、アタシ、部活に行かなきゃ』
それは、突然、決まった事のように。
もし、部活に行く事が前もってわかっていれば、メイはオレに『今日、部活に行くから、迎えに来なくていいよ』ってラインしてたんじゃないだろうか。
もしくは、部活に行くとしても、少し話す余裕があったんだとすれば、部活へ行かなければならない理由を話してから、行ったんじゃないだろうか。
それとも、オレが理由なんて聞く筈もないと、メイはそんな悲しい事を思っていた・・・・・・?
『またね』
そんな言葉を残して、まるで七不思議そのままじゃないかと、オレは泣きそうになる。
多分、泣きそうなのは、メイがいなくなった事がオレのせいみたいだからって理由だけじゃない。
オレは、メイの事、本当に何も知らないって事が悲しいんだ——。
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