第3話   0003「メキドの矢」

宇宙世紀ー

地球での増え過ぎた人口を、宇宙へ移民させてから始まる。

超巨大な筒状のスペースコロニーは、数基ずつに建造されて、地球のラグナンジュポイントを軌道に存在している。

1つのコロニーには、数十万の人々が暮らし始めていた。


当初は、スペースコロニーの建造に伴う者達が移民を行っていたが。

時代の流れと共に、富裕層な方々の楽園と化していた。

そんな中で、増えゆく人口は生活において、酷しい上下関係を構築して内戦が相次いで展開していく。


そのツケが、地球連邦政府を樹立させ。

のちに呼ぶ、サイド3の誕生で在る。


そんな時代が、後々に神をも覆す悲劇を膿むとは誰も知らない。



時は、0079ー


地球圏内の日本、房総半島の南に位置する港町。

釣りを楽しむ若者二人が、海を眺めていた。


「なぁ、この空の向こうにさぁ。何億ものヒトが住んでるんだよなぁ。」


「どした、急に?また、寺子屋に戻るのかぁ~?」


「だってさぁ~。星に住んでるんなら見えるのに、ヒトが造った箱って小せぇでしょう。」


「ああぁ~、夕方になれば見えるよ。それ。」


「ホントに?どんな感じなん?」


そんな一時に、一人のお爺さんが険相を抱えてやって来る。


「ヤベェ~ぞぉ~。宇宙戦争じゃあ~。宇宙戦争が、始まったんじゃあ~。」


ギュイッ!ギュイッ!ギュイッ! ギュイッ!ギュイッ!ギュイッ!


と、時計から警報が鳴り出し。町のサイレンが、鳴り続ける。


「町民の皆さん、急いでシェルターへ避難して下さい!!繰り返します。町民の…」


慌ただしい空気が、身体を硬直させていた。


「宇宙人の攻撃が、来るんじゃ。」と言い、二人を連れて高台のシェルターへ走り出す。



シェルターの中は、定員が20名の狭い所。町の防災アナウンスは、リピートに切り替わっていた。


「お爺ちゃん、何が起きるん?」


お爺さんは、二人を抱えて呟いた。


「数十億のヒトサマが、一時間もしないで仏さんになるんじゃ。」


周りの避難した方々は、軽蔑の眼で三人を観ていた。


すると、地響きが。 重低音の震動を感じた瞬間。



すべては、真っ暗な空間になり。記憶が、途切れた。



若者二人が、目を覚ます。シェルターの中は、ホコリが舞った空気に。

隣で、お爺さんがパッドで情報収集をしていた。

その内容は、地球にスペースコロニーが衝突して、沢山の自然災害を誘発させた内容で遇った。

二週間、シェルターで待機する事が安全な情況に。 失望しかなかった。

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