俺と幼馴染の関係

翌日の朝、学生である俺は学校へと来ていた。

ここで俺とひなとの関係を説明しよう。

俺達の関係は、基本的に親友だ。

まぁ、ひなはイタズラ好きなので、色々とやらかす時もあるが、基本的に愛嬌があるので大体は許される。

それに最近イタズラするのも俺だけになってるから、周りに被害が及ぶ事はない。

そんな事を考えながら、教室へと歩みを進めていると、背中に衝撃が走る。

「とーや、おはよ~」

そう言ってひなは俺の首に後ろから飛び付いてぶら下がってきた。

俺は倒れないように前に重心を掛け、半眼で横にある筈のひなのニヤケ面を見る。

「にひひ〜」

「ひ~な〜」

「今度の日曜バイト休みでしょ?

デート行こうよ」

「お前と行くのはデートとは言わない

荷物持ちが欲しいだけだろ?」

「モチロン!

でも、そうだね

ゆきちゃんも誘ってさ

三人でお買い物行こうよ〜」

「まぁ、雪菜も行くなら、俺が行かないとな…」

財布としてな…

「にひひひ、とーやは分かりやすいな〜

うんうん、そーだね

最近、ゆきちゃん下着のサイズが合わなくなってるらしいから、ひなお姉ちゃんが相談に乗ってるのだ

ぶっちゃけ、とーやは荷物持ち兼ゆきちゃんの財布としての役目を果たさないといけない!」

「荷物持ちはともかく、下着買うのに俺要らないと思う

と言うか、お金渡して自分の好みで買った方が良いだろうが…」

「チチチ、とーやは分かって無いねー

男目線の意見も重要なのだよ」

「うるせーよエロ親父」

「なんだねなんだね

年頃の男子が胸に興味が無いと?

病気じゃないの?」

なんかひなにまじで心配されている。

「それともひなの胸触っとく?」

「触んねーよ」

「んじゃ生で揉んどく?」

「逆にもぎ取るぞ」

「ムム、とーや、今日のツッコミはキレがイイね」

「そりゃありがとさん

そろそろ降りてくんねぇ?」

「おっと、失礼失礼〜

でも…」

ひなは下りる前に俺の耳元に顔を近付けてきた。

「とーやはひなの胸、いつでも揉んで良いんだからね」

「なっ!」

赤面する俺にひなは勢いよく離れ、イタズラが成功した時の笑みを浮かべ逃げて行った。

「んじゃ、約束だよー」

という捨て台詞を残して…

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