第六章 カルナスヴァルナ国
第六章 カルナスヴァルナ国
スターネーシヴァラ国から遠く東にカルナスヴァルナという国があった。カルナスヴァルナ国は強大な軍事国家で、
カルナスヴァルナ国を治めるのはシャシャーンカ王。元は
シャシャーンカ王は
「大臣以外は席を外せ。」
シャシャーンカ王が言った。
「よく来た。」
シャシャーンカ王は短く
「お久しぶりでございます。シャシャーンカ王。」
男は
「
「はい。全て手はずは整っております。ラージャ王がスターネーシヴァラを出発し次第計画を実行に移します。」
男も意味ありげに応えた。
「そうか。」
シャシャーンカ王は満足気に笑みを浮かべた。
「それにしてもラージャ王は
男はスターネーシヴァラ国の人間だった。
「聞くが、そなたはなぜラージャ王を裏切る?」
シャシャーンカ王は尋ねた。
「私はラージャ王に何の恨みもございません。けれどアジタ
男は答えた。
「ほお。」
シャシャーンカ王は話を
「私はアジタ
「そうか。誇りを踏みにじらて黙っているわけにはゆかんな。安心しろ、わしについてくればそなたは
「ありがとうございます。」
男はそう言うとまた
「良いのですか?あの者を信用して。
大臣は心配そうに言った。
「それはない。ラージャ王は
大臣は確かにその通りだと思った。けれどここで引き下がるのも
「シャシャーンカ王、一度でも
シャシャーンカ王はチクリと心臓に
「裏切られたその時はその時。」
シャシャーンカ王はいつものように
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