第14話
はぁ、と息をつく。
サクラの馬鹿。何でいきなりコクるんだよ。とモミジは、屋上の手すりをぎゅっともちながら、調子が狂ったのを、どうしよう?と本気で悩んだ。
でも、解った事はひとつ。
サクラの言う通り『なりりさんの算数の先生へのなれなれしさは好きじゃないから出来るんだ』と、職員室なのに、昼休みで殆ど人が居ないからって、二人で何のこそこそ話してるんだよと、サクラに今コクられた照れをどうしよう?と困ったモミジだった。
「今の告白は、嘘ではないので、新婚旅行の時まで我慢してください」とサクラは、綺麗な顔を、可愛くして、いけしゃあしゃあと宣言した。「そだね」と、モミジは納得して二人で学校の屋上から帰宅する事にした。分厚い雲の上には綺麗な青い空があるのだろうか?あり得ないけど、もしPale Blue色だと良いなと、想いなおして、二人は会話を終え、片道徒歩1時間の道を、二人で手をつないで、歩いて帰宅のとについた。モミジもサクラも二人の手は汗だくだった。
未開発な本命はこんなモノなんだなって二人で恥ずかしい気持ちを笑った。
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