第13話
次の授業は社会だった。
空腹でお腹がなる、モミジを社会の先生はからかいながらも、楽しく授業を終えた。
勿論、不良じみた男子達が、騒ぐ事は無かった。そうして休み時間に給食を食べていたモミジをわくわくしながら、見てるサクラが居た。
速く伝えたい事がある二人だった。
次の授業も無事に終え、給食を食べ終えたモミジは、家まで待てないから、サクラを屋上に連れ出した。
暑い気温も分厚い雲の影で、少しひんやりした中、二人は柵に腕を乗せて運動場を見ていた。どちらかともなく話そうとしたら爽やかな夕方の風が二人を励ました。
「まずは聴くよ」とモミジが言ってサクラの横顔と、風に流れる髪を見つめた。
「なりりさん算数の先生か理科の先生に片想いをしてるんですって」と他人の恋ばななのに少し赤くなるサクラの話を聴いてモミジは1つの仮説にたどりついた。
『なりりはアノ先生に恋してるんだ』と。
「誰に?」と聴くサクラに、「今日の態度で解った。多分アノ先生だ」と、モミジは興奮した為にサクラに、直答をするのをさけた。好き子苛めではなく、モミジも幼いだけだった。「今日は不良じみた男子達が、騒いでいなかっただろう?」サクラに話すモミジは、涼しい風に吹かれて、気持ち良さげだ。
「つまり、本命は算数の先生に決まり」と、顔を向けるサクラの顔にモミジは指をさした。「でも、でも、でも」と興奮して声がつまったサクラの背中をさするモミジに、サクラは言った。算数の授業の時は悲しそうじゃないですし、理科の先生とはうきうきしながら何十分も独占してましたよね。と、其処でモミジも、そうだなと想ったので、昼休みに見たことをサクラに話した。算数の先生に抱きつく、なりりとそれを見ていたサブリーダーの事を。
そしたら「愛しげに机を見ていたのですよね?」とサクラが指摘して、混乱したモミジは「じゃあ、あのなれなれしさは一体なんなんだ?」と、考え込むモミジに「貴方が好きです」とサクラは不意をついた。驚いたモミジの反応をモミジに見せて「本命にデレデレできるのは仲が進展してからです」と『理科の先生となりりは仲が進展してないから、アウトオブ眼中の算数の先生で、もて余してるのです』とサクラは答えた。
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