第7話

翌朝、もはやルーチンとなって居る、学校に一時間くらい歩いて早く登校する予定で、早起きしたサクラとモミジは、かあさまの朝食を味わって、早い時間なのだが、一緒に家を飛び出した。珍しくモミジがなんか眠たげで、ぼぉーとするも、サクラがしっかりしていて、片道一時間の通学路を安全に二人で歩きたおした。危険な交差点や踏み切りや河にかかる橋なども、安全をキビキビ確認して、どんどん歩いた。迷わないずんずん行くスピードに引きずられて、本格的にモミジも覚醒した。

その頃にはモミジの真の覚醒もあったので、リードをモミジに任すサクラだった。

今日はサクラが握ってた手を何時もの様にモミジが握り直す。

モミジが『かっこ悪り』と想いながらも、サクラに礼を言って、二人は目の前の校門をくぐった。 靴箱で上履きに履き替えた二人は仲良く、朝が早すぎて誰も居ない教室に行くべく職員室に鍵を取りに行った。先に来ていた普段は会わない教師に「仲良いね」と二人の事を言われると「将来、自分達結婚しますんで」とモミジ、サクラは嬉しげに微笑む。フリーズした教師を後に二人は教室に向かった。誰も居ない廊下に靴音だけが響く。昨日の気まずさを忘れたかの様に二人は仲良くたワイもない、おしゃべりしながら、窓の外の朝日が綺麗な廊下を歩いた。 教室のドアの鍵を二人で差しこみ開錠する。(これはウェディングケーキ入刀の練習なのだ)窓を全部開けて朝の空気を教室に入れると二人は何時ものルーチンに勤しんだ。サクラは黒板を余すこと無く綺麗に雑巾がけする。チョークの粉が苦手だからだ。黒板消しも埃が出なくなるまでぱんぱん叩く。

その間モミジは教室の床を雑巾がけして居た。こうして、何時もの綺麗な教室にと戻った。

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