第4話

「なんでだろうね?」というところを堂々巡りしてたら夕方になってしまった。モミジが、この話題を出したのは、ドライヤーガン戦士として、正義を遂行せねばと、想ったからだろう?サクラも『嫌な出来事』と認識していた。

でも、多数の男子達にはむかうのは、怖くないなんて言えない。正直怖い。妄執に憑かれてない人間、しかも子供にドライヤーガンは無いとサクラも想った。

そうこう言ってる内に、とうさまとかあさまが帰宅した。沢山の食材を買ってきた二人にキッチンは譲って二人は階段をのぼった。

モミジの部屋に二人は入る。

「サクラの部屋はジグゾーパズルで足の踏み場がおひとり様だからな」と笑うモミジに「面目ありません」と苦笑いをするサクラだった。


嫌なパルスが両耳を襲うと、何かに没頭しなくては心身が壊れるサクラはジグゾーパズルを夢中に組み立てる。

モミジを頼らないのは、トイレやお風呂や個人の時間の様に、何時でも二人で居れないから。サクラは耳が悪い代わりにモミジと違って目が良いので、好きな野ねずみのイラストのパズルを欲しいなと想っていても、右脳を活性化する為に、ピースが判りづらい主にPale Blueの写真のパズルを選ぶ様にしていた。モミジに代わって私は視力と右脳を鍛えなくてはと想って居るからだ。なら、耳の良いモミジの部屋はCDで溢れてる筈なのだが、モミジは1枚のCDをフルコピ出来るまで聴きたおし、カンコピが出来たら、断捨離しているから、ジグゾーパズルで空きスペースが無いサクラとは、違った。それでも、幼い二人に間違いがあってはいけないからモノトーンのモミジの室内で二人ベットに腰かけるのは、なるべく控えている。

だけど、今回は『緊急事態』だから、二人は危険な仲にならずに話せた。

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