パイオニア

私達はこの世界でキャンプを有名にしたい、キャンプが大好きだからそれは変わらない。

そのために、この街でもキャンプの楽しさを教えたい。

そうして始まったキャンプ講座。結構な人が集まった。中にはこの街のお偉いさんもいるらしい。

夢莉「緊張するね」

陽那「でもキャンプの楽しさを伝えるだけだし大丈夫だよ」

その言葉で勇気が出た。よし!

夢莉「こんにちは、今日はキャンプとは何かを教えたいと思います!」

陽那「キャンプは自然をそのままに感じることができます!」

興味はあるようだ。それからは探り探り話を進めて行った。すると、一つ気がついた。それは、前の村でも、今の街でも、私達も、みんなキャンプの同じところに惹かれていることだ。

そして座学を終えて、外での実習に移った。慣れない手つきながらもテントを張ったり、薪を作ったりした。やはり楽しそうだった。

そうして終えてみるとあっという間だった。それは他の人も感じていたらしい。そして王様も隠れて聞いていたようだ。

王様「君たちが楽しそうに話していて、私も惹かれてしまったよ」

夢莉「実際楽しいですよ」

王様「それが周りにも伝染したということか、君たちに頼んで良かった。ありがとう」

王様はすかさず講師代として目が飛ぶような額を渡してきた。一度は断ったがどうしてもという事で有難く頂戴した。

陽那「今日の夜はパーティーだね!」

夢莉「そうだね!街の人も呼ぼうよ!」

今夜は盛大なパーティーが開かれた。

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