目的は??
私達は、いきなりこの村に転移してきて、訳の分からないままこの村に住んでいた。
しかし、ここ最近この世界でやりたい事ができた。それは、キャンプの素晴らしさを広めるということだ。
そして、そのためにはこの村に住み続ける訳には行かないのだ。その事を二人で話し合った。
夢莉「寂しいけど、この村に住んでいても他の人にはキャンプの楽しさが伝わらないよね」
陽那「そうだよね。でも折角目的ができたんだし善は急げだよ」
そうして、その日のうちに次に行く街を決めた。場所は、"マウント・ストーン"という街だ。
そこは、山の傾斜にできた街だ。そしてその角度は凄まじい。街は大きいが、宿には泊まらず、あくまでもキャンプをする事だけは決めている。そしてそこに行くのには一日では足りない。
次の日の朝。私達は、村人にこの村を出て他の場所でもキャンプの楽しさを広めたいという話をした。すると、村人は寂しそうにはしていたが、応援してくれた。
私達は村人に激励され、勇気が出た。
その日の夜。村全体で送る会を開いてくれた。そこでは私達が教えたことが活かされた料理を作ってくれた。本当に嬉しかった。
そして、村長にも直接激励してもらった。
村長「この村が楽しそうになったのは、あなたがた二人が来てからです。本当にありがとうございます」
夢莉「いえいえ、私達も嬉しいです」
陽那「キャンプの楽しさは共通ですよ!」
村長「そうですな。もし、困ったらこの村に帰ってきてください。必ず力になります」
夢莉「ありがとうございます。でも大丈夫です。陽那がいるので!」
陽那「照れるよ〜」
そうして夜遅くまで飲み食いして騒いだ。
次の日。二日酔いが多い中、私達を送ってくれた。
夢莉「絶対にこの世界でキャンプブームを巻き起こします!」
陽那「そして、この村を元祖キャンプ村にしてやります!」
そうして意気込んで私達はこの村を出た。
この村の思い出が重くて、足取りは少し重かった。
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