雨の日
今日は雨だ。ありえないくらいの暴風雨だ。村人はテントに避難したり、補強したりしていた。
そうした中、私は考えた。雨の日のキャンプの楽しみ方を教えたことが無い。雨の日はみんな元気がなく、どんよりしている。
そこで私が提案したのは、みんなで大きいテントに集まるということだ。そしてこの村の事を話し合う機会を作ったのだ。
すると問題は沢山出てきた。
「焚き火が大きすぎて火の粉が飛んでくる」とか
「甘い物を保存しすぎて虫が多い」
とか
「夜廃棄物を地面に埋めている人がいる」
とか様々だ。
そしてそれに対する約束事がその日のうちにできた。これがこの村のいい所でもある。
焚き火問題は大きさの制限を決めることにした。
甘い物は二日以内に食べ切る量までと決められた。
廃棄物問題は夜の見張りを順番で実施することにした。
こうして、この村の問題は解決されていった。
普段なら、雨の日はテントで大人しくしていたが、その時間はこの村をより良くするための時間に変わった。
村人「あなた方は本当に有意義な時間を提供してくださる。キャンプの事では右に出るものはいないでしょう」
夢莉「そこまで言われるとは、」
陽那「私達は普通の事をしたまでですよ!」
そろそろ私達の銅像でも建つのかと思うくらいに褒め称えられた。
陽那「それで、この後はどうする?」
夢莉「じゃあみんなでボードゲームやるか!」
私達お手製の人生ゲームを夜遅くまで楽しんだ。
そして次の日、天気は快晴で 雲ひとつなく、綺麗な青空だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます