異世界メニュー
朝起きたら体が動かなかった。そしてそれを村人に話してみると、"魔法痛"というものらしい。まぁ筋肉痛と同じとか違うとか…
魔法を使いすぎて、自分の力以上の魔力を使うと起きるらしい。
昨日、火の魔法が便利すぎて、無駄撃ちしすぎたことを悔いた。
夢莉「本当に体が動かない」
陽那「今日はこのままテントで大人しくしてよ」
夢莉「そうだね」
そして、昼頃には少し動けるようになっていたので、おやつを作ることにした。
そのために、木の実とビースの蜜を集める。木の実は、沢山生っている物を持ってくるだけなので楽だ。
問題はビースの蜜だ。ビースは、魔力が感じられる物全てに攻撃してくる。そしてその攻撃は、毒を出したり、痺れる粉を出したり様々だ。
木の実を集めて、ビースの巣に行くと、やはり警戒してきた。そこで、煙を焚いてみると、ビースは逃げて行った。
夢莉「何となく蜂に似ていたからやってみたけど、効いたね」
陽那「心配してついてきた村人は驚いてますよ。」
振り返ると村人は目を丸くしていた。私達は必要な量のビースの蜜を取って帰った。
そして、炒った木の実をビースの蜜で漬けている間、村人からの質問に答えていた。
村人「ビースが煙で逃げるのは知ってたんですか?」
夢莉「たまたまですよ」
村人「なぜ煙を使ったのですか?」
陽那「似たような動物が煙が苦手だったので」
このように質問攻めにされていた。
そして、時間が経って木の実に蜜が行き渡った。それをみんなにもおすそ分けした。
味は……上出来だ。木の実の苦味と、蜜の甘さが順番にやってくる。村人も癖になっていた。
それから数日が経つと、それは商品として売られていた。名前は、"ユリヒナ"らしい。私たちの名前から取ったのだ。
そして、私たちの元に大量のお金が入ってきた。
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