生死共道

 赤い花火が一つ上がったかと思った次の瞬間には四方八方から同じ光が空に上り、次いでどこからか轟音が聞こえてきた——今も鳴りやまない轟音とともに時折カッと光がひらめいている。日月逢港が危機に陥っていることは火を見るよりも明らかだ。実際、すでにどこかからは火の手が上がっているのだろう。急いで身支度を整えて静光楼を飛び出した俺たちは、ぼんやり照らされた山道を剣宗の本部に向かって走っていた。俺の目には黒煙が見えているし、白い布で目を覆っている楚碧も煙の匂いに顔をしかめている。そして案の定、俺たちが到着した時にはあたりは一面火の海で、黒服の剣士と天道剣宗の門弟があちこちで剣を交えているところだった。地面に倒れたまま動かない人影もいくつか見える。怒号、剣戟の音、断末魔の叫び声、爆発音、どこかで建物が崩れる音。俺たちは剣を抜き放つと、戦いの最中に身を躍らせた。

「ハッ!」

 気合いとともに剣を突き出し、目の前にいた敵を一太刀で斬り捨てる。新しい敵の登場にたちまち群がってきた黒服たちが、てんでに剣を振り上げて俺に襲いかかってくる。俺は剣を寝かせて構えると、間合いに入ってきた者を順番に斬っていった。天道剣宗の剣法「十陽剣訣じゅうようけんけつ」に加えて実家の「廃物ポンコツ剣法」をも使う俺に敵う黒服は一人もいない。十人ほどが次から次へと斬り伏せられると、残りはすごすごと退散し、近場にいた他の門弟を襲い始めた。

「卑怯者、逃げる気か!」

 俺は一言凄むと、剣指を作って剣を飛ばした。それまでの戦闘で十分に気の溜まった長剣が縦横無尽に飛び回り、黒服の背中を次々に切り裂いていく。俺の手元に戻るころには、その場にいた全員が倒れ伏していた。だが、ここがひと段落ついたからといって全てが片付いたわけではない。

「怪我はないか?」

 俺は助けたばかりの同門に声をかけた。口々に礼を言う彼らに怪我人の救護を言いつけて、俺は次の黒服と剣を交えた。十陽剣訣を騙し手に廃物剣法でとどめを刺し、隣でたじろいだ黒服にも剣を一突き食らわせて、俺は少し離れたところで数人を相手に剣を振るっている楚碧に目をやった。

 楚碧は、敵の周りを飛び回って舞うように剣を振るう。軽功を駆使した身軽な立ち回りで相手を翻弄し、ほころびが出たところに一息に剣を突き刺すのだ。敵を中心に据えて円を描くように立ち回れば、相手の気息を常に自分の警戒範囲の中に置いておける。そうすれば相手の位置を常に把握できるだけでなく、いつ何時でも、どこからでもとどめを刺すことができると言うのだ——音と気配のみを頼りに戦う楚碧にしてみれば、相手の位置と頃合いさえ分かればそれで事足りるのだ。俺が見ている間にも、青白い閃光が何本もひらめいたかと思うと、血しぶきを上げて黒服たちが倒れ伏した。俺は大声で合図を出すと、死角から楚碧に近付いていた敵を一刀両断した。

「燕山!」

「俺の方は片付いた、怪我人も退避させている。こいつらをやって大師姐と合流するぞ!」

 俺はそう言うなり、斬りかかってきた黒服に一太刀を浴びせた。誰にも何も言われていないが、次から次へと押し寄せる黒服が淵神無道えんしんむどうの連中だろうということは容易に想像がつく。今ここで連中を足止めしないことには誰に合わせる顔もないということは、楚碧も俺も分かっていた——俺たちは背中合わせに立つと、俺たちを囲んでいる敵をぐるりと見回した。同じ衣に身を包んでいるあたり、数が頼みの捨て駒の軍勢といったところか。だが、見渡した限りでは、他に同じ服装の者は見当たらない。ならばここで一気に叩くのみ——これが吉と出るか凶と出るか、俺たちは剣を握りなおすと目の前の相手めがけて斬りかかった。剣と剣がぶつかり合い、怒号、罵声、雄叫びが周囲を埋め尽くす。急所をやられた黒服が一人、また一人と倒れていく。楚碧がいなした剣を俺が受け、俺が流した相手を楚碧が斬り捨てる。どれだけ束になろうとも所詮は雑魚の集まりだ。俺たち二人が本気を出せば、林淵凝の手の者だろうがそこらのゴロツキだろうが、束になってかかってくるような連中は敵ではない。

 黒服はどんどん数が減っていく。だが、最後まで残った数人は、さすがに一撃で倒れるようなやわな連中ではなかった。数手を交わしたのちに一人を斬り捨てたとき、頬に鋭い痛みが走った。ハッとして見回すと、どうも楚碧が避けた剣気が俺の頬をかすったらしい。じわりとにじんだ血が垂れてくるのを、俺は無造作に拭って剣を構えなおした。数を相手にした長時間の戦闘で、さすがに集中が切れてきたか——だが、それで見逃してもらえるほど江湖は、武林は甘くない。ちらりと目をやると、楚碧もわずかに息が上がっている。早く決着を付けないと、このままでは二人揃って窮地に陥ってしまう。そう感じた俺は、剣を空高く掲げて一声叫んだ。

十陽剣訣じゅうようけんけつきゅうようしょう!」

 まばゆい剣気が空中で閃いたかと思うと、俺と楚碧を除く全員の上に降り注ぐ。続けて楚碧が

さんようかんうん!」

 と言って、敵の懐に飛び込んでいく。上空と正面、両方からの攻撃に対応しきれるほど残りの連中も熟練されてはいなかった。天地を揺るがす衝撃が止み、楚碧が俺の隣に軽やかに降り立ったときには、立っている黒服は一人もいなかった。

「……これで全部か?」

 肩をわずかに上下させながら楚碧が尋ねる。俺は頷くと、

「とりあえず、ここにいた連中は全員倒した。だが問題は、これが俺たちをここに引き留めるための罠か否かということだ」

 と言って血を払った剣を鞘に納めた。

「とりあえず、私たちも中に入ろう。紅星姉さまの無事を確かめないと——」

 楚碧が最後まで言い切らないうちに、凄まじい内力が俺たちを襲った——先に気づいたのは楚碧だ。突然血相を変えた楚碧は、俺が何事かと尋ねる間もなく

「危ない!」

 と叫んで俺に体当たりした。もつれあうようにして俺たちは倒れ、内力は俺の立っていたまさにその場所を直撃する。俺たちは衝撃で、地面の上をもう数丈転がった。

「誰だ!」

 俺は起き上がりざまに剣を抜き、大声で呼ばわった。強打した体があちこち痛み、立ち上がるのもひと苦労だ。周囲を見渡しても、目に入るのは燃え盛る建物と木々と、地面に転がって動かない犠牲者たちだけだ。少し遅れて立ち上がった楚碧を背中にかばい、俺は攻撃の飛んできた方向を睨みつけた。

「姿を見せろ。隠れて攻撃するなど卑怯者のすることだぞ!」

 俺の怒声が火の粉とともに天に吸い込まれていく。重苦しい沈黙が続いたかと思うと、突然、地を揺るがさんばかりの大音声で笑う声が聞こえてきた。

 俺と楚碧はぎょっとして互いに身を寄せあった。この腹に響く高笑いには心当たりがある。そうでなくても、江湖において、この笑い声を持つものはただ一人——俺は歯を食いしばり、声の聞こえる一点を睨みつけた。

林淵凝りんえんぎょう……!」

「さよう。久しいな、天道剣宗の若君よ」

 内力によって増幅された声がビリビリと空気を揺るがしたかと思うと、突如として炎のただ中に人影が現れた。空から降ってきたようにも思えるその人影は、道袍のような着物に身を包んでいる。だが、炎の光を反射してきらきら光る黒い着物をまとった姿は到底道士には思えない。下ろしたままの波打つ長髪を風になびかせながら悠々と姿を現した林淵凝に、俺たちはぐっと剣を握りしめた。

「五年であったか?張堯ちょうぎょうが斃れてから、随分と腕を上げたようではないか。彼にとってもさぞかし誇らしいことであろうな。」

 そう語る林淵凝の口元には冷笑が浮かんでいる。顔の右半分を覆う前髪で顔全体の表情は見えなかったが、顔の半分だけであってもこいつに笑われるなど腹立たしいことこの上ない。

「覚悟しろ、林淵凝。張堯前宗主に黙玉真人、それからお前と淵神無道が今まで奪ってきた人々の命、今日この場で償ってもらおう!」

 楚碧が怒鳴ると、林淵凝に向かってぴたりと剣を突き付けた。その様子に、林淵凝が「ほう」と声を上げる。

「盲者の真似事とは、お前も面白いことをする。それで我が手勢のほとんどを手にかけたのだから、まこと立派なものよ」

 楚碧が舌打ちした——ここまで怒り心頭のこいつを見たのは、後にも先にもこのときだけだ。今にも討ってかかりそうな楚碧を押さえながら、俺は林淵凝に言い返した。

「こいつは見えていても盲者みたいなもんだ、誰のせいだと思っている!」

 怒りに任せて振り下ろした剣から、すさまじい内力が放出される。そのまま切っ先を林淵凝に定めると、俺は雄叫びとともに林淵凝に斬りかかった。楚碧も俺に続いて飛び出し、二人分の殺気が奴の心の臓を狙う。林淵凝はフンと鼻で笑うと、俺の剣を二本の指で挟み、次いで飛びかかってきた楚碧をかがんで避けた。林淵凝の指を振り払い、俺は体勢を立て直して再び林淵凝に斬りかかる。楚碧も瞬時に方向を転じて再び攻撃をしかけてきた。林淵凝は両手を繰り出してぐっと気を込めると、俺たち双方の剣を受け止めてみせた。

「どれほど強くなったかと思えば、所詮はこの程度か」

 冷ややかな声で言うと、林淵凝は手首をひねって内力を放出し、俺たちを突き飛ばした。その拍子に顔を覆っていた髪が巻き上がり、隠れていた右半分が露わになった。十陽滅燼じゅうようめつじんに焼かれ、無残に焼けただれた痕がくっきりと残っている——白濁した眼球でぎょろりと俺を見据え、唇の焼け落ちた口の端をいびつに歪ませて笑う姿は、まるで肉体が半分だけ化け物になってしまったかのようだ。改めて見れば、俺の攻撃を受けた右手も、焼けただれて爪と皮膚が一体化してしまっている。師父の命がけの反撃は、永遠に消えない跡を奴の体に刻みつけていた。だが、それをものともせずに、林淵凝は江湖に再臨した。しかもあの時とまったく同じ強さで、俺たち二人を同時に相手取っている。たった二手を交わしただけでも、奴の実力が武林でもかなり上位に入ることが見て取れた。だが、俺たちもそれでひるむわけにはいかない。俺たちは剣を握りなおすと、また二人がかりで攻撃にうって出た。今度は二人で同時に攻撃するのではなく、一進一退、二人で交互に攻撃をしかける。俺が正面から技をかけるかたわらで、楚碧は林淵凝の周囲を目まぐるしく飛び回り、あちこちから剣を繰り出した。俺が下がれば楚碧が前に出て、楚碧が退けば俺が飛び出して剣を振り下ろす。剣の軌道は閃光となって跡だけを残し、林淵凝は長袍の袖を振り回して黒い幕を見る者の目に残す。だが、散々雑魚の相手をした上で相手をするには、林淵凝は強すぎた。二人がかりで百手は交わしたかというのに、林淵凝は一向に隙を見せない。このまま拮抗が続けば、先に破綻を見せるのはこちらの方だ。そう思って歯を食いしばった一瞬の隙、一瞬の焦りがかえって命取りになったのだ。

 奴が狙いを定めたのは楚碧だった。林淵凝は突然、くるくると飛び回る楚碧の剣を握りしめたのだ。焼けただれた右手から血潮が吹き出して剣を濡らし、不意を突かれた楚碧は驚いて固まった。そしてその一瞬の間に、奴は剣指を横なぎに走らせた。

 次の瞬間、楚碧の絶叫が耳を貫いた。続いて林淵凝の勝ち誇った笑いが聞こえてくる。楚碧が剣を取り落とし、両手で目を押さえてよろよろと後退するさまを見ても、俺は何が起きたのか分からなかった。いや、分かりたくなかったと言うべきか——楚碧の白い目隠しが紅に染まり、両手で押さえた指の間からぼたぼたと鮮血が滴り落ちるさまを、俺は呆然と見つめていた。流れ出る血が涙のように頬を伝い、着物や地面に染みを作る。楚碧は両の目があった場所を押さえて立ち尽くし、痛みに呻いていた。そして、混乱の最中にある楚碧に、林淵凝はとどめを刺そうと手のひらを振り上げて飛びかかろうとしていた。

「楚碧——!!」

 俺は我に返って飛び出すと、楚碧の前に立ちはだかった。次の瞬間、胸にすさまじい衝撃と痛みが走り、大量の熱の流れが背中までを貫いた——楚碧をこれ以上傷つけてなるものか、その一心だけで攻撃を受けた俺に、林淵凝の内力と張り合うだけの内功を練る余裕などない。命を奪わんと繰り出された一撃をもろに受けた俺は、水音の混じった嫌な咳とともに大量の鮮血をまき散らした。目の前がにわかに暗くなり、俺はよろめく体を支えようと剣を地面に突き立てた。足に力が入らず、今にも倒れてしまいそうな体に必死で力を込める。林淵凝はそんな俺を鼻で笑うと、すぐに次の一手を繰り出した。俺はどうにか立ち上がって剣を振り下ろした。が、直前でぐいと返された手に長剣はあっさりはじかれて、乾いた音を立てて地面を転がっていく。再び胸に嫌な痛みが走り、俺はとうとう地面に膝をついた。燕山、と楚碧が呼ぶ声がやけに遠くに聞こえる。

「なかなか勇敢ではないか。しかし、己の勇敢さを過信する者ほど無駄死にするものだということを、張堯は教えてくれなかったのか?」

 林淵凝のその言葉が、俺の聞いた最後の言葉だった。奴の左手が首を鷲掴みにし、俺の体を吊し上げる。俺には抵抗する力も残ってはおらず、足を弱々しくばたつかせることしかできない。そして次の瞬間、俺の胸を焼けただれた右手が貫いた。鳩尾から背中までを一直線に、そこにある全ての骨や内蔵を巻き込んで——

 交わしたばかりの約束を、これほど簡単に破ってしまうなんて。だが、泣いても悔やんでもこれで終わりだ。俺はゆっくりと暗闇の中に落ちていった。


 ***


「……燕山?」

 目の前に立ちはだかっていた気配が突然消えたのを、楚碧はしっかり感じ取っていた。くぐもったうめき声が聞こえたような気もするが、地面に落ちた重さと靴を濡らす生暖かい液体の方がより的確に事実を教えてくれている。震える声で発した言葉は、決して彼が口にしたことのない一言だった。

「燕山、どこにいるんだ、どこに行ったんだ、」

 楚碧はガクリと膝をついた。暗闇と痛みの中、血まみれの両手を突き出して前を探ると、ぐったりと動かない体が指に触れた——体温がまだ残っているのか温かい血が流れだしているせいなのか、胸から背中まで穴が開いているにもかかわらず、その体はまだぬくもりを保っている。鎖骨をなぞり、首筋、口元、鼻、目元とまさぐれば、それが誰の体かはすぐに分かった。そんな、燕山、と呟いてその首をかき抱くと、胸に鋭い痛みが走った。

「ははははははは!どうだ、本当に盲になった気分は?愛しいこいつの死に顔に別れを告げることもできまい!」

 林淵凝の高笑いが脳裏に響く。

「思えば、私があのときに、お前のちゃちな器具と一緒にその目を砕いてやっていればよかったのだ。愚か者どもめ、終焉の定めを先延ばしにしたところでこの林淵凝が諦めるはずがなかろうに!」

 林淵凝の勝ち誇った声が聞こえる。楚碧は何も言わずに、ただその声だけに集中していた。場所は自分の正面、燕山の体を挟んですぐのところだ。その両の手に内力を集め、次は自分を襲おうとしている。楚碧はゆらりと立ち上がると、血に濡れた両手で剣指を作った。顔の前で腕を交差させ、残った内力をかき集める。腕をほどき、回し、左手を天高く突き上げると、林淵凝が動揺して立ち止まったのが分かった。突き上げた手首をくい、と回転させると、途端にすさまじい熱さが全身を駆け巡った。それに呼応するように、地面に転がっている剣という剣がガチャガチャと音を立てて宙に浮きあがる。切っ先はどれも正面の男に向いている——目の前でカチャ、と音を立てて止まった一本を、楚碧は右手でぐっと握りこんだ。柄には持ち主の体温、今まで散々握ってきた手の温度がまだ残っている。全身から放たれる熱に散りそうになる意識を集中させて、楚碧は静かに口を開いた。

十陽滅人じゅうようめつじん

 左手を振り下ろすと同時に、空中にとどまっていた剣が一斉に林淵凝めがけて放たれた。目の前の相手が慌てて防御を取る気息に、楚碧は内心ほくそ笑んだ。カラン、カランと跳ね返されて地に落ちる剣がある一方で、一本、また一本と、剣は林淵凝の体に突き刺さっていく。林淵凝の咆哮が聞こえたと同時に楚碧は飛び出して、林淵凝の胸に燃え盛る剣を柄まで深々と突き刺した。肉を切り裂く感覚と同時に、生臭い液体が全身にかかる。無数の剣に貫かれ、再び肉体を焼かれた林淵凝のおぞましい断末魔が鼓膜を揺るがす。林淵凝の手が、最期の力で楚碧の手を引きはがそうとする。それでも楚碧は、剣を手放そうとはしなかった。燕山のいない世界など、生きていても仕方がない。悪人がなんだ。天道剣宗の未来がなんだ。正義がなんだ。伯父を殺したばかりか、燕山までをも奪ったこの男を、己の炎で焼き尽くせるならば。

 彼はただ、燕山という一人の男に、そばにいて欲しかった。それ以上に、燕山という一人の男のそばにいたかった。なぜならそれこそが、己に与えられた運命なのだから——



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