第37話 『血涙のジョニー』

 ※ステータスや称号表記と本文の一部を変更しました。


 ゴミ共が連行された翌日の昼過ぎ頃私は、再びギルドに訪れていた。


「カリナさ~ん、来ましたよ~」

「あ、アカリさん、お待ちしてました。ん?アカリさん何か疲れてます?」

「?そうですかね?あぁ、もしかしたら」


 カリナさんに疲れてるかと言われたが特に疲れる様な事をした記憶がなかった。

 しかしアカリは、午前中の事が原因かな?と思いその事をカリナさんに話す。


 さて、アカリが午前中に何をしていたかだが、昨日アリサと約束した通りに遊びに行っていたのだ。

 本来なら、怪我で遊ぶなんて出来ないが昨日の連行後に再び回復薬を貰って服用+再生スキルをONにして回復したので遊びに行った。

 そして、何時ものごとく子供達全員に引っ張りだこにされた。

 それだけだ。


 レーラさんに今度怪我の確認されるけど回復力が高いと思われてるし多分回復薬で治ったって誤魔化せるでしょ。


「そうだったんですね。怪我が完全に治ってないんですから無理はしないで下さいね」

「ハハハ、気を付けますね」


 本当は、回復してるけどそれを他の人達は知らないのでやんわり笑って話を流す。

 カリナさんも、ひとまず私の元気な様子で大丈夫と安心して軽く注意だけすると受付窓口から出て私の元まで歩いてきた。


「それではアカリさん、案内しますのでついてきて下さい」

「はい」


 そうして、私はギルマスが待っているであろう部屋へと案内された。


 ※※※※※


「ここですね。〈コンコン…ギルドマスター、アカリさんをお連れしました。入ってもよろしいでしょうか」

「良いぞ。入れ」


 中からギルマスの入室許可の声が聞こえカリナさんと共に部屋の中へと入っていく。


「失礼します」

「失礼しま」


 そして、部屋へと入り私は固まった。

 それは、何故か。


「来てもらって悪いなアカリ。すまないが少し待ってもらっても良いか?今してる仕事の話がもう少しかかりそうなんだ」

「御免なさいねぇ。アカリちゃんで良かったかしらぁ~~ん。もうしばらく、バングの事を借りるわよぉ~~ん」


 この妙に粘り付くような癖の強い口調でご理解いただけた事だろう。

 部屋の中に居たのはギルマスだけではなく、昨日私の脳に超ショッキングな記憶を刻み込んでくれたあの存在。

 SAN値を削らされそうになる見た目をした冒涜的な黒光りする筋肉の化身である〈※アカリがそう思ってるだけ〉ジョニーも居たのだ。


「…………」

「アカリさん?」

「アカリ?どうかしたのか」

「はっ!!あ、いえ、何でもないです。はい」


 嘘である。

 部屋へと入った瞬間視界に辮髪べんぱつのワンピースを着た黒光りする筋肉の固まりが映り込んできた事にアカリの思考は真っ白になっていた。


 駄目無理。

 昨日もそうだけど、見た目のインパクトやら情報量やらがエグすぎていきなり見るとフリーズしそう。

 てか、フリーズした。


 幾ら、前世オタクだった事からジョニーの様な存在を知っていても現実で目の当たりするとその衝撃は半端なくラノベや漫画でジョニーの様な存在と遭遇した時の主人公達の気持ちが痛すぎる程に理解出来た。


 御免なさい。

 あの時「何で見た目だけでそんなにビビってんの?」って馬鹿にした主人公達。

 もう絶対に馬鹿にしません。

 私も、今はその恐怖?衝撃?のヤバさを心から理解しています。


「そうか。とりあえず、そこのソファーで待っててもらえるか?直ぐに終わらすから」


 ギルマスが視線で指した先には、この部屋に設置されてるもう1つのソファーとテーブルがあった。


「あ、うん、わかった。だけど、別に急がなくても良いからね?私、特にこの後用事もないから。だから、仕事の話しに専念して良いよ」

「そうか。すまんな。気遣い感謝する」

「気にしなくて良いよ」


 ソファーに座る前に私は、ギルマスへとそう言った。

 別に気遣いとかではなく事実この後に予定は何もなく急ぐ必要がないからだ。


「しばらく掛かりそうですし飲み物とお菓子でも持ってきますね」

「ありがとう。カリナさん」


 そうして、少し待った後カリナさんがバットにクッキーの様なお菓子と飲み物が入ってるだろうポットを乗せて戻ってきた。


「紅茶ですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ。ありがとうございますね。〈パク、ゴクゴク……あ、美味しい」


 さっそく、持ってきてもらったクッキー?と紅茶をいただくと美味しくクッキー?の甘さと紅茶のあっさり感が丁度良く合っていた。


「良かったです。あ、今日は上手く淹れれたみたい」


 どうやら、カリナさんがこの紅茶を淹れてくれてたみたいだ。

 まぁ、持ってきたのがカリナさんなのだから当然といえば当然なのだが。

 と言うか、さらっとカリナさんも私の隣に座って飲んでるけど受付窓口の仕事は良いのだろうか?


「カリナさん?仕事は良いの?」

「大丈夫ですよ。他の同僚に任せてますし私も、この後の話し合いに同席しますので。あ、何か聞きたい事とかあります?まだ、時間掛かりそうですしお話しますよ」


 どうやら、カリナさんもこの後の話し合いに参加するみたいだ。


 それにしても、聞きたい事か。

 丁度良いし聞いてみよ。


 私は、現在一番気になってる事をさっそくカリナさんに聞く事にした。


「それじゃあ、あのジョニーって人誰なんですか?」


 一番気になってる事それは、勿論ジョニーの事だ。


「あ~~ジョニーさんの事ですか。まぁ、気になりますよね」

「えぇ、まぁ、はい」

「私も、そこまで多くの事は知りませんがジョニーさんは、元Aランクの冒険者だった方なんです」

「Aランク!?」

「はい。『撲殺のジョニー』なんて二つ名で呼ばれる程の実力者だったんですよ」


 私は、元Aランクの冒険者だと言う事にとても驚いた。

 何せAランクとは冒険者ランクの中で最上位のSランクの次に高いランクだ。

 しかも、以前カリナさんの話しの中でS、Aランクは国に管理される程の実力だと言っていた。

 そんな、トンデモナイ実力者だったと知れば驚きもする。


「私がまだ新人だった頃ですから4、5年前位ですかね?それ位前に冒険者活動を辞められたんです」

「何で、辞めたんですかね?」


 怪我、歳による衰え等で活動できなくなるならわかるが素人目線だが見た感じその様な様子は一切見られない。

 なので純粋に私は、理由が気になり聞いてみる。


「夢を叶える為に辞めたんだそうですよ」

「夢?」

「はい。何でも……好みの男性だけの楽園を創って暮らすのが夢だったそうで」

「…………」

「現在ジョニーさんは、鉱山で採掘業を営んでいるんですが」

「鉱山で採掘業?」


 私は、先程の夢と採掘業がどう関係してるのかわからなかったが一先ずカリナさんの話しの続きを聞く事にした。


「その鉱山が、ジョニーさんが冒険者活動をしてた際に見付けたモノなんです。偶然誰も手を付けてない手付かず状態のモノだったらしくて見付けて直ぐに今まで貯めてた稼ぎを全て使って土地の所有権を買ったそうです」

「???」

「ここだけ聞くとまぁ、?になりますよね。ここから、夢に繋がるんです」


 今だ?状態だがここから夢に繋がる様なので続きを聞く。


「その後、ジョニーさんは鉱山での労働力を手に入れるべく各ギルドのギルドマスター達にAランク冒険者の立場を利用して話を持ち掛けて問題を起こして犯罪奴隷になった冒険者を鉱山奴隷として集めたんです」

「まさか」


 私は、そこまで聞いてようやく理解した。

 どうして、鉱山での採掘業が夢に繋がるのかが。


「はい。アカリさんの思ってる通りだと思います。ジョニーさんは、問題を起こした男性冒険者を集めて創ったんですよ。好みの男性だらけの楽園を。例え反抗されてもAランク。軽くいなせますからね。ジョニーさんにとって男性犯罪者は、夢を叶えるのに好都合な存在だったんでしょうね」

「Oh~~」


 まさに、立場と財力にモノを言わせた夢の叶え方のお手本?の様な話しにアカリは、その様にしか言葉が出なかった。


「前に1度だけ、ギルマスと共にその鉱山へ視察を兼ねて赴いた事があるんですけど……」


 まるで生気の感じられない死んだ目の男達。

 時折聞こえてくる何かに襲われてるかの様な男の悲鳴。

 鼻息の荒い現場指揮の男に建物へと引き摺られて行くまるで今から喰われるかの如き恐怖と絶望感に満ちた顔の男。

「あら、良い締まり具合」「今夜は、あの子が良いかしら」と呟くジョニーの呟き。


 カリナさんの語ったそれはまさしく、男にとっての地獄であった。


「うわ~~」


 軽く聞いたつもりが、ここまで大きな話しになるとは思わなかったよ。


「あの、冒険者としての有名な話しは、ないんですか?」


 私は、一度話しの方向を男色系統から冒険の話に方向転換しようと無理矢理話を変えた。


「う~~ん。そうですね。ジョニーさんの有名な話だと単独で地竜を討伐が代表的ですね」

「それは、ヤバいですね」


 竜種、この世界での魔物の中での上位種族。

 そんな、ヤバい種族を単独で討伐する。

 うん。

 笑えない位ヤバい。


「あの、そんな事可能ならSランクになってても良いんじゃないですか?」


 私は、そこまで可能でもなれないSランクはどんな化物共だよと思い聞いた。


「伝え聞いた話ですけど、Sランクに昇格させるかの話し合いがされて昇格を認定された時に丁度辞めたらしいです。なので、殆んどSランクと変わらない実力者と思って良いです」

「…………」チラ


 私は、好奇心から普段なら人にしない鑑定をジョニーにかけた。


 ────

 名前:ジョニー

 種族:人間

 状態:通常

 LV:121

 HP:527/527

 MP:387/387

 筋力:725

 耐久:709

 敏捷:697

 魔法:205

 ─スキル─

【体術LvMax】【豪腕Lv8】【豪脚Lv7】【堅牢Lv6】【魔力制御LvMax】【俊足Lv6】【威圧】

【鬼闘術Lv6】【物理耐性Lv5】【気配感知Lv8】

 ─称号─

【Aランク冒険者】【撲殺のジョニー】

【血涙のジョニー】

 ────


「スゥーーーー」


 私は、見えたステータスを受け止めきれず変な呼吸が口から漏れた。


 何なの。

 今の私の3、4倍近いステータスあるじゃんか。

 前に見たサイクロプスよりもステータスが上って本当に人間なの?

 しかも、さっき聞いた二つ名と同じ『撲殺のジョニー』と何か『血涙のジョニー』って変な称号があるんですけど。

 え、何あれ怖ッ!


「アカリさん?どうしました」

「いえ、何でもないです。ただ、人って本当に見た目で判断出来ないなぁと思っただけです」

「そうですね」

「ところで、竜種とかってこの辺にも居るんですか?」


 私は、気になって聞いてみた。


「この辺には、居ないですね。ですけど、オーレストから離れた場所。かつて血の女王に滅ぼされた国であり魔王と血の女王が勇者と戦って倒された場所。そこには、竜とその上位種である龍が住み着いてます」

「え、龍まで居るんですか」

「はい。そこは、今では有名な竜種、龍種の生息地で大陸随一の超危険区域です。そして、それと同時に冒険者にとっては大陸随一の稼ぎ場所でもあります」

「?」


 私は、意味がわからず?が浮かぶ。

 大陸随一の超危険区域なのに大陸随一の冒険者の稼ぎ場所なのがどう言う意味なのかわからなかった。


「その場所は、どう言う事なのか竜種や龍種が住んでると同時に数多くの竜種と龍種の亡骸があるんです。まるで、墓場かと思う程に。何でその場所に竜種と龍種がこだわってるのか、今まで多くの研究家が調べたりもしたのですが原因は全くわからなかったそうです」

「墓場ですか」

「はい。その事から、その区域は『龍の墓場』と言う名前で呼ばれています」


 龍の墓場。

 名前からして物凄い場所なのだろうが聞いてる感じ明らかに生きてる竜と龍も居るはず。

 そんな場所が、何で稼ぎ場所なのか今だにわからない。


「名前は、わかりましたけど何で稼ぎ場所に?」

「竜種、龍種の素材は、貴重で物凄い値で取引きされるんです。その為、一攫千金を狙った冒険者達にとっては運が良ければ戦わず大金が手に入る宝の山でもあるんですよ」

「なるほど」


 確かに、成功すれば一攫千金間違いない。

 しかし、あまりにもハイリスク過ぎるその理由にアカリは自分ならしないなと思った。


「そこまでしてお金が欲しいとは思わないかなぁ」

「そうですよね。私も、そこまでしてお金を手に入れたいとは思いませんね。あ、終わったみたいですね」


 ギルマス達の方を見るとカリナさんが言う通り終わったのかテーブルの上の書類を片付けていた。


「待たせたな。おかげで、仕事の話しも無事終わったよ」

「悪いわねぇ~~ん。それじあ、アカリちゃんお話し始めましょうかしらぁ」

「え」


 ※※※※※


 現在私は、予定通り話し合いを行っている。

 しかし、予定と言うか思ってたのと1つ違う事がある。


 それは


「そう言う訳だからぁ、グズダスちゃんとベルドちゃんの2人は、私の所で受け取る事になったわよぉ~~ん」

「そう言う訳だ。アカリ問題ないか?」

「あ、はい。大丈夫です」


 何故か、ジョニーを含めて話し合いが行われている事だ。

 ギルマスやカリナさんとは違い私は、見慣れていない為にワンピースを着たジョニーを見続けるとSAN値を削られる。

 本当に精神的に異常に疲れる。


「それじゃあ、次だがアカリこの前貰ったサイクロプスの頭の買い取り金だが。大銀貨6枚程になった」

「結構したんですね」

「あぁ、頭だけとは言え傷が全く無かったからな。Bランクの魔物の丈夫な皮に頑丈な牙だからな。結構な額になったよ」


 てっきり、頭だけだからもっと少ないと思ったが予想外にかなり貰えた。


 これ、身体も渡したらいくらになったんだろ?

 まぁ、渡せないから考えても意味ないけど。


「それと、こっちが調査依頼の報酬の銀貨7枚だ。渡すのが遅くなって悪かったな」

「あ、そう言えば貰ってなかったですね」


 ここ数日で色々起こり過ぎて私自身報酬の事が頭から抜けてしまっており完全に忘れていた。


「おいおい忘れるなよ。それと」

「まだ、あるんですか」

「あぁ、グズダスとベルドによるアカリへの被害として2人の財産とギルドから合わせて金貨30枚をアカリに渡す事になってる」

「いや、多っ!?」


 私は、まさかの大金に驚いた。

 ベルドの言葉から私に金貨3枚なんて掛けるからそれなりに稼いでるのはわかってた。

 しかし、それでもあのゴミ共の性格的に散財してると思ってたがそれなりには稼いでいたようだ。

 いや、この場合はギルドからの被害料としてのお金が多いかもしれないが。


「アカリの命に関わる事態だったんだ。受け取ってくれ。本当に今回はすまなかった。アカリとグズダスの間にあった事を思えば、もっと考えてパーティーの人選をするべきだった。そもそも、人手が無かったとはいえ新人のアカリに頼るのも間違いだった。本当にすまなかった」

「良いよ別に終わった事だし。それに、アイツらには私から仕返ししたし」

「……そうか。そう言ってもらえて助かる。とりあえず、話しは以上だな。悪いなアカリ、長い時間付き合わせて」

「良いよ別に」


 どうやら、待たせてしまった事をまだ気にしてたのかそう言ってきたがおかげでカリナさんから面白い事を多く聞けたので全く気にしていない。

 それに、事実私に関係ある事ばかりなので私からは、何も言う事はない。


「そうか。それじゃあ、一先ずこれで解散だ」

「それじゃあ、私はする事があるからお先に失礼するわねぇ~~ん。バングにカリナちゃん、アカリちゃんまた、あいましょうねぇ~~ん」


 用事があるらしいジョニーは、一足先にソファーから立ち上がり投げキッスを私達にしながら部屋を出ていった。

 それを、無言で見送った私達は、それから直ぐに部屋を出て廊下を歩きながら話していた。


「そう言えば、グズダスにベルドもジョニーさんに喰われるんですかね」

「それは、どうなんでしょうか」

「おいおい、女性がそんな事を話すもんじゃないぞ」


 ギルマスは、そう言うがカリナさんから聞いた地獄と言う名の鉱山の話を聞いた後だと気になってしまうのもしょうがないだろう。

 なので、ギルマスにも聞いてみる。


「ギルマスは、どう思う」

「俺にも聞くのかよ。まぁ、喰われるだろうな。何せ、あのジョニーだからな。アカリは、ジョニーの二つ名が何か知ってるか?」

「『撲殺のジョニー』でしょ?」


 何故か、二つ名を聞かれたのでカリナさんから聞いた撲殺の二つ名を答える。

 まぁ、何か鑑定ではもう1つ『血涙のジョニー』とかあったが。


「あぁ、だがな、ジョニーにはもう1つ二つ名があるんだ」

「もう1つ?」


 私は、それがあの『血涙のジョニー』かな?と思った。


「気に入った男を地の果てまで追いかけて反抗しようと力ずくで組伏せ喰う。そして、喰われる男達は等しく無力感と絶望感の前に血の涙を流す。その事からついた二つ名が『血涙のジョニー』。アイツが、現役冒険者の際に裏で男達に畏怖を込めて呼ばれてた二つ名だよ」

「…………」

「まぁ、言っても悪事を働いた男限定の事だったからそこまで怖がる事でもなかったんだがな」

「…………そっか」


 私は、『血涙のジョニー』の二つ名の由来を聞いたものの上手く言葉を返す事が出来なかった。

 ただ、わかった事があるとすればゴミ達は遠くない日に喰われる運命。

 それだけは、わかったのだった。

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