名刺代わりの 3

 これで最後になります~!!


⑧吉田秋生『BANANAFISH』小学館

 あえて多くは語らん。(スンッ)。

『海街diary』『ラヴァーズ・キス』『カルフォルニア物語』『吉祥天女』……名作だらけだが、BANANAFISHほど私の感情をゆさぶったものはない。アニメを見て喪失状態。改めて原作を読んで喪失状態。つらい。

 私の主治医は60歳以上の男性だけど、吉田秋生のセリフをさらっと引用するぐらいには読み込んでます。特に『海街diary』と『BANANAFISH』。

 今オススメしたいのは、『YASHAー夜叉ー』と続編である『イヴの眠り』。特にYASHAはパンデミックの話や、「人より優れた『ヒト』を作る」という優越感と、優越感を抱くことで恐怖心を誤魔化している人間の愚かさが描かれています。そして悲しきかな、そう作られた主人公の静もそこから抜け出せないのであった……。全ての差別の根源は、やはり自分に潜む『恐怖』なのだ。これは自分に言い聞かせなきゃいけない。

『BANANAFISH』の続編とも言われるYASHAだけど、話はほとんど関係ない。でもBANANAFISHと比べて、YASHAは大分人類に対して優しくなったと思います。特に、静の娘が主人公の『イヴの眠り』は、『海街diary』の土台である「女性への希望」とかが出てくるし、そもそも「女・母に対する批判」が薄れたなあって思う。『吉祥天女』と読み比べるとホントにそう思う。要するに吉田先生丸くなられたんですね。

 ところで『詩歌川百景』2巻はいつですか?



⑨椿いづみ『月刊少女野崎くん』スクウェア・エニックス

 ギャグ漫画。アニメも独特な間合いと色彩感覚とやたらと流れる音楽がいい。大石昌良さんの『君じゃなきゃダメみたい』と動画工房さんのOPは神。『魔王城でおやすみ』もそうだった。

 一応ラブコメなんですが、まず主人公の千代ちゃんと野崎くんの関係が度々「母子」と形容されるので全然進まない(最近はちょっと進んでる)。一番進行していて人気の高いCPカップルは鹿島くんと堀センパイ。しかし絵面は耽美&バイオレンス。

 スクエア・エニックスには『鋼の錬金術師』を初めとする名作が沢山あります。『妖狐×僕SS』(杉田智和が歌うキャラソン『SM判定フォーラム』)とか。『魔法陣グルグル』(「ただし魔法は尻から出る」)とか。

 映像化はされてないけど、『ヤンデレ彼女』(このヤンデレは「ヤンキーデレ」の意味)とか、『高嶺の花なら落ちてこい!』とかも好きでした。



⑩緑川ゆき『夏目友人帳』白泉社

 語れない(真顔)。

 これは、語れるほど影響力が小さくないんじゃあ……デカすぎて書けないんじゃあ……。

 でもこの作品を知っている人は、私がどれだけ影響されたかわかると思います。好きとかのレベルじゃない、魂レベル。

 露神さまと燕と蛍の話で泣かない人はいないんじゃない……? 『蛍火の杜へ』もヤバい……。

 とにかく夏目は幸せになるべき。塔子さんはヒロイン。ニャンコ先生のガチャを見掛けると絶対に引きます。

 とか何とか言いながら、新刊買ってないのでありましたぁー! 買いたいよおおお!




特別編

⑪熊之股鍵次『魔王城でおやすみ』小学館

 ギャグ漫画。アニメも神。OPだけでお金を払える。

 スヤリス姫とあくましゅどうしとか、スヤリス姫と魔王の関係も好きだけど、完全保護者とげちゃんが好きすぎて。

 そしてやたらとかわいいマスコットキャラたち(『でびあくま』『なすあざらし』)。これが現在の少年漫画か。しかも男の子たちが可愛いものに対して好きであることをまったく隠さないのが新しい。

 ちなみに私、この魔王城でおやすみのスタンプ連打で、ヤバい叔母をあしらったことがある()。それぐらい姫はヤバい。ヤバい()。



⑫西修『魔入りました!入間くん』秋田書店

 ごめん、完全にナメてた!!

 現在読んでるのですが、完全にナメてた! Eテレでアニメやってたけどスルーしてた! これはEテレに相応しい成長物語だった!!

 ギャグありラブあり成長と友情ありの物語。というか入間くんの環境を考えて泣きそう。入間くん目一杯幸せになれよ……。

 特にアメリさんと入間くんの関係が好きすぎる。これは少女漫画だったかな??? 入間くん、主人公特有の鈍感さもあるけど、女子に対してのさり気ない気遣いが紳士。これは惚れる。



⑬稲井カオル『そのへんのアクタ』白泉社

『うたかたダイアログ』から掛け合いが面白すぎた。「イヤホンジャックからハリガネムシでも出た?」は一生忘れん。

 今回のシリーズ『そのへんのアクタ』はシリアス込な人間関係も含んだゆるゆるアポカリプス、略してゆるカリプス。鳥取県は泣いていい。

 モモさんの「ですです」がかわいい。鳥取弁で「そうです」という意味。丁寧な言い方なんだそう。

 稲井カオル先生のTwitterを覗くと、無料でギャグ四コマが読めるぞ!



⑭ぽんとごたんだ『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』双葉社

 タイトルからお察しください。

 私も試したくなります。



⑮石川雅之『もやしもん』講談社

 小学生の頃から読んでた。菌のぬいぐるみも作ってもらったし作った。カードゲームも作った。

 大きくなって大吟醸を飲みたかったが、アルコールに弱かった。ぴえん。メロンみたいな日本酒飲んでみたいよぉ。




 うん、10選どころか沢山紹介しましたね!!

 大体私の創作に影響したのが、この10選になるかなー、と思います。他にもあるけど、ホントに長くなのでこの辺で~!!

 

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