第14話 作戦成功!?

 トウマは工場内の機械のレーンの間を

 すり抜けて歩いていく。


 歯車がついている機械を見つけた。

(これだ。)

 歯車にガムをはさみこめば止まると言っていた。


 トウマは急いで

 ガムを口に含んで噛んでから

 歯車にくっつける。


 指がはさまれそうで怖かった。


 きしむ音がして歯車が止まった。

 回転音がピタリと止まった。


 パケジが足を引きずりながら

 大喜びで入ってきた。

 パケジの後ろに髪の長い女性が立っている。


「でかした!よくやったぞ!」


 トウマは駆け寄った。

 パケジが手に持っていた鍵で

 手錠をはずしてくれた。


 自由になった手をなでる。


「うまくいったんですね。」

「うまくいったさ。」


 トウマはパケジの異変に気付いた。


 パケジはピエロの服を着ていた。

 パケジは自分の顔の皮をめくった。

 皮をめくると、そこにはガギの顔があった。


「ご苦労さん。願いは叶えてやるぜ。」


 綿あめのような香りに包まれる。


 トウマはがくんと眠りに落ちた。

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