第4話 驚愕!夢工場のセキュリティー

 夢ドロボーと美食家が指名手配され、

 夢工場のセキュリティーが強化された。


 夢工場のセキュリティー強化がいかに厳重か。

 パケジは身をもって経験したことがある。


 工場長のリーがセキュリティーを強化したからテストしたいと、

 パケジに連絡があった。


 パケジは

「市民に協力するのが本館の務め。

 喜んでお受けしましょう。」

 

 と、快く引き受けた。

 工場で待ち合わせをする。


 セキュリティーテストという名目で、

 二人きりで会えることに

 パケジはいい気分になっていた。


「リー氏のお役に立てるなら

 たとえ火の中、水の中!」


「その言葉、二言はないわね。」

 

 リーは不気味に笑うと、

 コンピューターにパケジの画像をアップした。


「パケジの顔をコンピューターに覚えさせたわ。

 こうやって指名手配の夢ドロボーの顔を覚えさせると、

 どんなに変装しても目や骨格から判別できる。」


「ほお、すごいですな。」

 リーに促されて、

 パケジはいったん工場の外に出て

 離れた位置につく。


「指名手配の夢ドロボーが

 工場の敷地から

 半径50メートル以内に入ると…。」

 

 リーが窓から手を出して合図する。


 パケジはリーの合図を確認すると、

 工場に向かって走った。

 サイレンが鳴る。

 監視カメラが動きをとらえる。


「まずは放電。敷地全体の地面から強力な電気。

 地面に触れる生物の動きを感電して封じる。」


 バリバリバリー!!!


「もし、地面に触れずに進入を試みた場合、

 壁やロープをつたってとか、

 空中から近づく場合は

 工場の壁に搭載された銃で一斉射撃!」

 

 ズババババ!!!


「どんなに隠れても

 体温を察知して追いかける

 追尾システム搭載のロケットミサイルで

 必ず仕留める。」

 

 ドカーン!!


「ドローンもAI操作で銃撃可能!」

 

 ドガガガガ!!


「火炎放射器で丸コゲに!」

 

 ゴー!


「瞬間冷凍で氷漬け!」

 

 ヒュー!カキンコキン!


「トラバサミの雨で肉を引きちぎる!」

 

 バチンバチンバチン


「自然の驚異スズメバチの猛攻撃!」

 

 ブーンブーン


「格闘技の世界チャンピオンの動きを完コピ!

 絶対壊れないボディーのロボット×1万体!」

 

 バキ!ドガ!バキ!ドガガッ!!


「どこにいても必ず効果抜群!

 超音波攻撃で方向感覚を狂わす!

 これで逃げることは不可能!」

 

 ピピピピピピ…


「人間版ゴキブリホイホイ!」

 

 ベタ!ベター!


「頭痛と吐き気と下痢を引き起こす悪臭攻撃!」

 

 シュー!


「空気を吸うと激辛でもだえるガス!」

 

 シュワワー!


「全ての防具を身ぐるみ溶かす

 液体のシャワー!」

 

 ザザー!


「巨大な蚊の大群攻撃!パンパンに張れて痛痒くなる。」

 

 プーン!!


「トゲトゲつきの巨大鉄球!」

 

 バコーン!!


 パケジは全治3か月だった。


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