第4話

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やはり、ゼウスに話したのはまずかったのか……。

いや、後悔してももう遅いか。

「ところで、君はいつまで隠れているつもりかい?」

「やっぱりバレていたか」

「ヘスティア、まさか君が盗み聞きしているとは思わなかったが、何の用だい?」

「いやあ、君が何かこそこそしてたから、何をしているのかな~っと思ってたから見に来たんだよ」

「なるほど、僕の行動が気になって仕方ないということなのかな?」

「まあ、それだけじゃないけどね」

「ほかに何か?」

「そのために来たといっても過言じゃないからね。アイツのが脱走したらしいんだよ」

「は⁉」

「しかも6つとも」

「逃げた場所は‼」

「君が予定している彼の向かう先の6つすべてにそれぞれ1つずつ」

「嘘だろ……」

「じゃあ、彼のにしてしまえばいいんじゃない?」

「なるほど、それは彼の欲しがっているを手に入れるチャンスかもしれんな」

「ヘファイストス、君も来たのか」

「ああ、これを見せようと思って……」

「こ、これは‼」

「こんな設計図、見たことない」

「これは、彼の寝床にあった設計図の1枚だ。ほかの設計図は読み取れない言語だった」

「そうか……」

「やはり、これ以外の武器は全部らの武器だな」

「まさか、この武器の対策を考えるために……」

「じゃあ、この武器は何なんだ?」

「もしかすると、彼には、もう一つくらい秘密がありそうだね……」

「まあ、今後ゆっくりと調べていこう……」

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俺たちは、元魔王幹部の案内の下、人間の国へ案内してもらった。

「では、私はここで失礼します」

「アンタは入らないのか?」

「ええ、私は人間ではない物ですから」

「なるほど、じゃあ、案内ありがとうな‼」

「いずれまたどこかで」

「では、お二人ともご武運を」

そういうと、彼は体をすべて蝙蝠に変えて去っていった。

「まさか、吸血鬼だったとはな……」

「私も驚きです」

「じゃあ、俺たちも行こうか」

「はい、行きましょうか‼」

俺たちは王都 ウルティマシットに入ることにした。






「止まれ‼」

「何か用か?」

「お前ら身分証はどうした?」

「そんなもの持っているわけないだろ」

「ほお、なら、見せよ‼」

「あ?俺らは人間だろ?」

「まあ、見た目だけならな。人間というのなら、まずはどこから来たか教えてもらおう」

「残念ながら、それは機密事項だ」

「なるほど、では、この街に入れないな」

「じゃあ、この国の勇者を紹介してくれないか?あとは、国王も」

「いいだろう、お前の後ろに、我が国の勇者、サヤカ・アイザワ様だ」

「は?」

「何?勇者が女で悪かったわね!!」

「いや、少し驚いているが、別に悪いとは言ってない」

「じゃあ、私の第一印象は?」

「美人系の女の子?」

「まあ、口が上手ねっ‼」

「そりゃどうも」

「じゃあ、行きましょうか使

「は?」

「きこえなかったの?女王の元に‼」

まさかと思っていたが、この国は女王によって支配されている世界だったとは思っていなかった。

こうして俺たちはこの世界の女王と会うことになった。










第4話 世界に降り立つもの、未来を知っているもの[完]

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